一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

熱い本2冊

2007-08-25 | 乱読日記
著者の熱い思いが伝わってくる本を続けて読みました。

ひとつは
岩瀬大輔『ハーバードMBA留学記』
ハーバードビジネススクールの留学時代のブログを書籍にしたもの。
このブログは最後の半年くらいからお邪魔するようになったので、昔のものも含めてまとめて読むにはいい機会かなと。

HBSの言うtransformational experienceな体験の感動や疑問、自らのキャリアや人生への思いが熱く感じられます。特にリアルタイムで書かれたブログを素材にしているので、感動が生き生きと感じられます。

ちなみに岩瀬氏は現在ネット生保の立ち上げをしていて、生命保険 立ち上げ日誌というブログに移行(?)しています。


2冊目は
冨山和彦『会社は頭から腐る』

産業再生機構のCOOだった冨山氏が、産業再生機構で企業再生に携わった経験を語っています。
煎じ詰めれば再生が必要になる企業は「経営者」が不在であった。社長が内部昇格や創業者の世襲を通じて選ばれた結果「ガチンコの勝負」である本当の経営をした経験のない人物が社長になってしまう。そして、大企業は現場を知らず胆力もない内向きの管理職ばかり育ててしまうことで自らの競争力をそいでいる、ということを熱く語っています。



それぞれの本が、語り口も含めて著者の性格を映し出しています。
こういう熱い本に対しては、「若いっていいよね」とか「そういう特殊な能力があるひとはいいよな」とか「チャレンジ出来る環境があるのはいいよな」とか「ああ、こういう人がいれば日本も安心だ」とか「所詮ポジショントーク」などと距離を置くのもいいですが、一緒に熱くなってみるのもいいと思います。

この季節、熱帯夜でも冷房をつけっぱなしにせずに、きちんと汗をかくことが体調維持には大事です。
そして、この2冊もきっちり汗をかける本だと思います。
















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