炭やきは地球を救う

脱サラして10年。炭やき・木こり・木挽きを生業としています。

大切なこと

2008-05-31 | 環境問題 地球を救う真面目な話

今日は「蔵出し・山里のおいしい話」シンポジウムが中野方で行われている。

もちろん、私も行く予定だった。山里文化研究所の清藤さんにも申し込んでおいたのだが・・・・

どうしても、レクセンターに居なければならず、泣く泣くあきらめた。本当に残念だ。

山里のおいしい話というのは「聞き書き」の事で、先輩たちが持っている知恵を次の世代へ伝えるという、とても大切な作業である。

前に、「知識は過去からやってきて、知恵は未来からやってくる」と書いたら、共感してくれた人が随分いた。

先人たちの素晴らしい工夫や、今の言葉で言えば、膨大なデータベースを記録したところで、それは単なる知識に過ぎない。

その知識を、自分の腹に落とし、実践し、失敗し、訓練し、長い時間をかけて自分のモノにしたとき、それは知恵に変わると思う。未来に向かって自分のモノにする訳だ。

私の場合、炭やきと山仕事に関することだ。他にも興味は尽きないが、あれこれと欲張ってもいけない。特に炭やきに関して、私はもっと掘り下げて研究し、実験し、自分の知恵に換え、そして一番大切なのが、次に伝える事だ。

注意しなければいけないのは、技術論ばかりに拘らない事か。元々理系で前職がSEだった私は、ついつい技術的な事ばかりに目が行ってしまう。自己完結してしまうパターンだ。

それでは小さくまとまって終わってしまう。技術論だけでなく、もっと大きな精神とか信念みたいなモノを先輩から聞き書きで学びたいと思う。

実際、今の私の焚き方は私独特の方法だと思う。基本は足助の梶さんから教えて頂いた技術だが、毎回、工夫と実験の連続で未だ、「これだ」と思う方法に行き着いていない。私なりの「聞き書き」を続けながら、もがき苦しんで、ようやく辿り着くモノだと思う。数年で身に着くような簡単な仕事をしている訳ではないのだ。一生修行だと、本気で思っている。

「聞き書き」で得られるモノは大きくて深い。

ネイティブの世界にも、「聞き伝え」がある。遠回りのようで、実は最も着実な方法なのだろう。私もいつかは、「言う」側にならなければいけない。いつまでも修行の名の元に自分を甘やかしていてはいけない。

今日は行けなかったが、そんな事を考えさせてもらえた。

やはり、自分に起こる全ての事に感謝しなければいけないんだなあ・・・


世の中動いてる

2008-05-30 | 環境問題 地球を救う真面目な話

いろんな人が、いろんな場所で頑張っている。

はさ掛けトラストの塩月さんがラジオに出演するそうだ。

6/1(日)RADIOi Cosmo Styleという番組の午後7:10より

たのしみだ。

私の周りでも、何かが大きく動き出している。眠っていた大きなモノが目覚めた感じだ。

それに翻弄されないよう、私は地に足を着けて戦おうと思う。

一番大切なのは、地球を愛する心と志。人としての優しさ。それだけは見失わないように・・・・


緊急告知

2008-05-29 | 環境問題 地球を救う真面目な話

奥矢作レクリエーションセンターの管理人をしてくれる人探しています。

予約受付・接客・掃除など・・・

業務を拡張する事にしました。静かな湖畔で仕事をするのも良いものですよ。

お客様が泊まっている日は泊まりになりますが、それ以外は通ってもらえばOKです。

私までメール下さい。


この仕事を続けて良かった

2008-05-27 | 環境問題 地球を救う真面目な話

今日は、ある巨大地方都市のJA本部、営農振興担当本部長のSさんに会ってきた。

私の信頼する方の紹介だ。普通なら、お目にかかれない偉い人なのだが、電話でアポを取り、約束の時間に行ってきた。

部長はとても気さくに会ってくださった。大きな個室に招かれた。

流木の土壌改良炭を説明しに行ったのだが、私が取り組んで、頑張っているいる事に興味を示してくださった。

温厚な人柄で、ついつい熱く語ってしまう不肖な私の話をよく聞いてくださる。時折、真っ直ぐな疑問や感想をぶつけてこられる。

とても偉い方なのに、想いは同じなのだと思った。

炭に対し、とてもプラスイメージを持ってくださっていた。頑張って下さいと、真摯な態度で励ましてもらった。

予定を大幅に過ぎ、実に2時間もお邪魔してしまった。

炭の売り込みに行ったのだが、人生の先輩に背中を押してもらったような、とても清清しくて頼もしくて、優しい気持ちでいっぱいになった。

今日も人との出会いに感謝である。

そして、やっぱり愚直に山で働こうと思う。

かっこ悪くてもいい。真っ黒でもいい。

こんなバカな男が一人、矢作川の上流にいる事を知って欲しい。部長と話をしている間、私は「流域思想」という言葉を考えていた。

着実に山に対する人々の興味や動きが出てきている。あと数年、私が逃げずに踏ん張っていれば、きっと良い変化が現れる。今日はそんな確信が更に強固なモノになった。

気合の入った状態で、久しぶりに家に帰り、最愛の娘と会った。娘は、優しい笑顔で私を迎えてくれた。

娘のために、この身体を張ってでも戦おうと、もう一度強く思った。


とある晴れた月曜日

2008-05-26 | 環境問題 地球を救う真面目な話

今日は朝からいい天気だ。早い時間に草刈の続きを満タン一回分終わらせる。

続きの仕事で、チェンソーを準備していたら、スターターが壊れた。ゼンマイバネが飛び出していたので、分解して直す。

厄介な構造で、力もいるし、丁寧さもいる。何とか収めて、引いてみる。前よりもいい感じで引けるようになった。思ったよりも時間が取られた。自分で直すことに意味がある。難しそうだったし、初めて扱う部分であったが、何とかなるものだ。簡単に修理に出せば金がかかるし、時間もかかる。何より、直し方を覚えない。大抵の事は、何とかなるものだ。大袈裟かもしれないが、「神は乗り越えられない試練を与えない」と言い聞かせて頑張った。

早速山に行って、栗の木の刻みの続きをやってきた。全身汗まみれ。しかし、これが気持ちいい。やっぱり山で汗をかくこと。これが何よりも大切な事。私の基本である。

午後は炭切り。真っ黒になったが、何故だかそれが誇らしい。

汗まみれで真っ黒。それが私の仕事だ。

あまりにも真っ黒だったのでシャワーを浴びてサッパリしたところに来客。

木くばり屋の杉浦さんだった。今日も薪割りをしたいと言う。私は喜んで手伝ってもらった。

何とか薪割り健康法を確立してもらいたい。毎回、着実に上手になってきている。

ひょっとすると、彼氏の安藤君よりも上手かもしれない。

チェンソーもそうだが、案外女の人が上手いのだ。力任せで扱わないからだろう。

ヨキの重さを最大限に利用して、集中する。いい音がして真っ二つに割れていた。

杉浦さんの嬉しそうな顔で、私まで嬉しくなった。