●「海底科学基地」昭和41年12月25日放映 深海怪獣グビラ登場
制作第24話 放映第24話 脚本:藤川桂介 監督:飯島敏宏
飯島監督の3回目のローテーションで、『ウルトラマン』ではこの「海底科学基地」と第25話「怪彗星ツイフオン」が最後の担当になります。今回は特撮プールを使わずに、海から現れる怪獣を描くことに挑戦しています。
海底センターの吉村総裁を演じられているのは、高橋正夫さんです。氏はのちに『ウルトラセブン』第46話「ダン対セブンの決闘」でサロメ星人を演じられます。
海中シーンはよみうりランドの「海水水族館マリンドーム」で、そしてフジ隊員の潜水シーンは「水中バレエ劇場」の巨大水槽で撮影されました。この巨大水槽は、現在は取り壊されて現存しません。この「水中バレエ劇場」は、円谷英二氏が高山良策氏の造型力を認めて円谷プロへの招致のきっかけとなった施設です。
冒頭に登場する、海底センター管制基地へ通じる赤いドアのエレベーターも、よみうりランドのものです。
今回は特殊潜航艇S25を操縦し、パイプラインを破壊したと思い込んでしまうフジ隊員が主役となっています。最初に異変があった時の管制基地との無線交信で、わざわざイデに替わらせて「フジくん、がんばってネ。」というセリフを言わせるのも、意味ありげです(^o^)
S潜航艇の内部のセットがよくできています。のちにペルシダー内部にも使われるものでしょうか。
海中シーンでの照明の照度や揺らぎ具合が確立されてきたようです。
海底センターに到着して、吉村総裁一行が内部を歩くシーンでは、ホシノくんとフジ隊員の後ろ姿の背丈が同じくらい! ホシノくん、ずいぶん大きくなったなぁ‥‥。ヘルメット着用の後ろ姿だと、どちらがどちらかわからない時があります。
ドックの破壊・浸水やパイプラインの破壊など、事態が最悪の方向へ。ドックの浸水の様子はどこの施設でのロケなのでしょう? これもよみうりランド内での撮影でしょうか。実物大の流水の映像が迫力あります。
おまけに海底センターとの通信が不能に。そこでハヤタは科特隊本部を中継して、流星バッヂでの交信を行うという冷静な判断をします。さすが副隊長格です。‥‥あれ? この時ハヤタからの通信に応答したのはだれ? 科特隊本部の隊員以外の職員が登場するのは、第20話の警備員以来です。
ドラマ本編は、孤立した海底センターからの人命救助。酸素の供給が絶たれた密室、そして残存酸素量とのタイムサスペンスにドキドキ! 私はこういうのは苦手です‥‥(^^ゞ
海底センターの特殊合金を力ずくで壊そうとするアラシの案に、絶妙なタイミングで待ったをかけるイデ。そして溶解装置の開発に自信を見せます。凸凹コンビぶりとそれぞれのキャラクターが発揮され、藤川脚本と飯島演出が冴え渡るシーンです。
溶解装置を海底センターに取り付けるシーンでは、フジ隊員が頭を下にして逆さまに撮影されています。浮力のある水中ということが感じられる演出ですネ。
ウルトラマンとグビラの対決シーンでは、グビラの左目の機電が消えています。背中から噴き出す水の影響で、回線がショートしてしまったのでしょうか。
八つ裂き光輪をドリルで受け止めるグビラ。八つ裂き光輪というのは物質化するのでしょうか。第38話ではキーラの尻尾にも受け止められてしまいますし‥‥。
エンディングでは、意識を戻したアラシがS25潜航艇の中でハヤタを探していて、操縦席にいるハヤタを見て安心しますが、そのあと「ん?」と疑問を持っている描写が入ります。制作第1話から関わっている飯島監督は、「ウルトラマンの正体はハヤタではないか」と科特隊員が疑う設定にこだわったのでしょうか。
●グビラ
魚をモチーフにデザインされていて、「モンガラカワハギ」という説が有力です。ドリルのモチーフには「イッカク」の角が採り入れられているのでしょうか。
背中から潮を噴いたり、ドリルで地中を掘り進んだりすることができます。ドリルでは八つ裂き光輪を受け止めるという技も見せました。
当時の児童向け絵本などの媒体にスチール写真が多く露出していて、「バルタン星人」「レッドキング」「ゴモラ」「ゼットン」などと並んで有名でした。マイナー怪獣の中では「ザンボラー」「ザラガス」も私には馴染みで、ある意味では『ウルトラマン』を代表する怪獣です。
制作第24話 放映第24話 脚本:藤川桂介 監督:飯島敏宏
飯島監督の3回目のローテーションで、『ウルトラマン』ではこの「海底科学基地」と第25話「怪彗星ツイフオン」が最後の担当になります。今回は特撮プールを使わずに、海から現れる怪獣を描くことに挑戦しています。
海底センターの吉村総裁を演じられているのは、高橋正夫さんです。氏はのちに『ウルトラセブン』第46話「ダン対セブンの決闘」でサロメ星人を演じられます。
海中シーンはよみうりランドの「海水水族館マリンドーム」で、そしてフジ隊員の潜水シーンは「水中バレエ劇場」の巨大水槽で撮影されました。この巨大水槽は、現在は取り壊されて現存しません。この「水中バレエ劇場」は、円谷英二氏が高山良策氏の造型力を認めて円谷プロへの招致のきっかけとなった施設です。
冒頭に登場する、海底センター管制基地へ通じる赤いドアのエレベーターも、よみうりランドのものです。
今回は特殊潜航艇S25を操縦し、パイプラインを破壊したと思い込んでしまうフジ隊員が主役となっています。最初に異変があった時の管制基地との無線交信で、わざわざイデに替わらせて「フジくん、がんばってネ。」というセリフを言わせるのも、意味ありげです(^o^)
S潜航艇の内部のセットがよくできています。のちにペルシダー内部にも使われるものでしょうか。
海中シーンでの照明の照度や揺らぎ具合が確立されてきたようです。
海底センターに到着して、吉村総裁一行が内部を歩くシーンでは、ホシノくんとフジ隊員の後ろ姿の背丈が同じくらい! ホシノくん、ずいぶん大きくなったなぁ‥‥。ヘルメット着用の後ろ姿だと、どちらがどちらかわからない時があります。
ドックの破壊・浸水やパイプラインの破壊など、事態が最悪の方向へ。ドックの浸水の様子はどこの施設でのロケなのでしょう? これもよみうりランド内での撮影でしょうか。実物大の流水の映像が迫力あります。
おまけに海底センターとの通信が不能に。そこでハヤタは科特隊本部を中継して、流星バッヂでの交信を行うという冷静な判断をします。さすが副隊長格です。‥‥あれ? この時ハヤタからの通信に応答したのはだれ? 科特隊本部の隊員以外の職員が登場するのは、第20話の警備員以来です。
ドラマ本編は、孤立した海底センターからの人命救助。酸素の供給が絶たれた密室、そして残存酸素量とのタイムサスペンスにドキドキ! 私はこういうのは苦手です‥‥(^^ゞ
海底センターの特殊合金を力ずくで壊そうとするアラシの案に、絶妙なタイミングで待ったをかけるイデ。そして溶解装置の開発に自信を見せます。凸凹コンビぶりとそれぞれのキャラクターが発揮され、藤川脚本と飯島演出が冴え渡るシーンです。
溶解装置を海底センターに取り付けるシーンでは、フジ隊員が頭を下にして逆さまに撮影されています。浮力のある水中ということが感じられる演出ですネ。
ウルトラマンとグビラの対決シーンでは、グビラの左目の機電が消えています。背中から噴き出す水の影響で、回線がショートしてしまったのでしょうか。
八つ裂き光輪をドリルで受け止めるグビラ。八つ裂き光輪というのは物質化するのでしょうか。第38話ではキーラの尻尾にも受け止められてしまいますし‥‥。
エンディングでは、意識を戻したアラシがS25潜航艇の中でハヤタを探していて、操縦席にいるハヤタを見て安心しますが、そのあと「ん?」と疑問を持っている描写が入ります。制作第1話から関わっている飯島監督は、「ウルトラマンの正体はハヤタではないか」と科特隊員が疑う設定にこだわったのでしょうか。
●グビラ
魚をモチーフにデザインされていて、「モンガラカワハギ」という説が有力です。ドリルのモチーフには「イッカク」の角が採り入れられているのでしょうか。
背中から潮を噴いたり、ドリルで地中を掘り進んだりすることができます。ドリルでは八つ裂き光輪を受け止めるという技も見せました。
当時の児童向け絵本などの媒体にスチール写真が多く露出していて、「バルタン星人」「レッドキング」「ゴモラ」「ゼットン」などと並んで有名でした。マイナー怪獣の中では「ザンボラー」「ザラガス」も私には馴染みで、ある意味では『ウルトラマン』を代表する怪獣です。
孤立した海底センターから、いかに救出するかというのがメインテーマでした。
セブン暗殺計画やヤマトも救出モノですし。
グビラのデザインは秀悦ですね。
あのドリルがインパクト強いですよ。
魚の怪獣なのに陸上に上がって戦いますが、
八つ裂き光輪を跳ね返したりジャンプしてドリルアタックしたり潮を吹いて目潰しをしたりと
意外に強かったですね。
そうそう吉村総裁という珍しくイヤな人も登場しますしね。
たしかに吉村総裁は『ウルトラマン』の世界では珍しいキャラですネ。
そういえば、グビラも平成で復活してません。やっぱり格闘向きでない怪獣は、大怪獣バトルでは敬遠されるみたい。
怪獣同士の格闘では、二足歩行の方が迫力のある画(え)になりますよネ。ガボラやザンボラーも、後ろ足で立ち上がってウルトラマンにかかっていきましたし‥‥。