地形学とGIS / Geomorphology & GIS

ある研究者の活動と思考の記録

CSISシンポジウム

2009-12-20 | できごと
先週の金曜日,東大駒場第Ⅱキャンパスで,空間情報科学研究センター(CSIS)主催のシンポジウムが開かれました.これは毎年恒例の行事で,今回のテーマは「空間情報解析の理論と応用」でした.僕は最初の発表を担当しました.また,このブログに時々コメントを下さる目代さんが,二番目に発表されました(写真).プログラムを以下に記します.
  1. 小口 高(CSIS) GISの地形学への応用:歴史と将来展望
  2. 目代邦康(自然保護助成基金) 地形・地質の立体表現とサイエンスコミュニケーション
  3. 丸山祐造(CSIS) 空間予測の二つの方法:クリギングとカーネル回帰
  4. 久保拓弥(北海道大学・地球環境科学研究院) 生態学で使われ始めたベイズ空間統計モデルと解析ツール
  5. 片岡裕介(CSIS) 健康問題に関わる空間情報分析
  6. 奥貫圭一(名古屋大学大学院・環境学研究科) ネットワーク空間上解析ツールSANETの開発
僕は前日の夜にサンフランシスコから戻ったので,時差ボケの中での参加でした.頭の中に霧がかかっていましたが,いろいろな話が聞けて良い機会でした.

一つ感じたのは,空間情報解析の手法は多様ですが,特定の分野では限られた手法のみを使う傾向が強いことです.もっと冒険が必要と思いました.たとえば,道路網の解析などに使われるネットワーク解析を,地形学に取り入れることを,多少強引であっても考えるべきなのでしょう.

シンポジウムの後には,代々木上原でCSISの忘年会が開かれました.睡魔との戦いが予想されましたが,会が良い雰囲気で進んだこともあり,シンポジウムの時間よりも快調でした.「時差があっても5時から男」という結果には,我ながら呆れました.

会場の準備と運営をされた若手の皆さん,お疲れ様でした!

Transcendental jet lag.
Sanity I ain't gotta.
(The Farm / Aerosmith)