地形学とGIS / Geomorphology & GIS

ある研究者の活動と思考の記録

アエラと男女共同参画

2009-12-03 | ひと
最新号のアエラに,成蹊大学の紹介が十数ページにわたって出ています.その中の1ページがzaikoさんの研究紹介になっています.歴史時代の古気候復元に関する内容です.着任初年度の若い教員をフィーチャーするところに,大学のポリシーの良さを感じます.

メジャーな雑誌でzaikoさんが紹介されるのは,ときどき一緒に研究をしてきた僕にとっても嬉しいことですが,より重要な側面は,地理学や地球科学を社会にアピールする機会になることです.

記事を眺めていて,女性をこのように積極的に登用していくことが,日本の学問の将来にとって重要と感じました.僕が関係している学会の役員や代議員の中には,女性は1割未満しかいません.また,多くの日本の大学では女性教員の比率が低く,とくに職位が上がるほど下がります.この比率は,全研究者の中で女性が占める比率よりも明らかに小さく,男女が対等に扱われていないことを意味します.

日本地球惑星科学連合では,男女共同参画委員会が女性を支援する活動を行っており,僕の家内も関与しています.地球科学は,より巨大な物理,化学,生物といった分野に対して,名実ともに「地の塩」の役割を持つと思います.女性や若手の支援について,地球科学が先導的な例を示せると良いと考えます.

Girls who are boys who like boys to be girls who do boys like they're girls who do girls like they're boys.
(Girls and Boys / Blur)