しののめ幻燈機

水産物の缶詰の話題を中心にブログしたいと思ってます。

ニッスイ『赤貝味付』

2006-11-01 20:13:42 | 貝類


どこでも手に入るサルボウ貝の缶詰。百円。



かなり甘こってりな味付け。タレはやたらと粘度が高かった。なぜでんぷんを入れる?御想像の通り貝はほとんどタレの味しかしない。





今夜の赤貝炊き込みご飯の目標は、しつこいタレ味からの脱却である。
まず、貝をしばらくざるに上げタレをよく切った。タレにはさようならを言う。
水、しょう油、塩、酒で薄めの炊き込み用の汁を作った。甘みやダシは貝から十分出るだろうという判断である。
予め水に浸しておいた米と上の汁を合わせ、貝、ニンジン、揚げを乗せ、炊飯器オン。
炊き上がりを食べてみる。かなりあっさりと仕上がった。口に入れたときは、貝の味もあまりしないし、ちょっと薄味かとも思ったが、しばらく食べると、適当な味加減だったことがわかった。貝の旨みも、ご飯をよく咀嚼していると後からついて来てくれる。
なかなか美味しかった。

ストー缶詰『ほたて貝水煮姿造り』

2006-10-13 23:22:06 | 貝類


久しぶりに魚介類の缶詰を開けた。ホタテに初挑戦。
今まで本ブログで開けたどの缶詰よりも高価。
なぜかみかん用のネットでまとめられた三個セット(980円)のみで販売。よく行く酒の量販店で購入。



原材料は比較的シンプル。栄養表示はなし。



形の崩れていないホタテが八つほど入っていた。
汁を味見してみたが、ホタテの旨みが至極強烈。生ホタテとは全く違った味わいで、使い道もいろいろありそうである。



本日一品目は、ホタテの大根サラダ。お気に入りの焼き鳥屋の定番メニューをまねて作ってみた。
大根の拍子切り、ほぐしたホタテとその汁、マヨネーズをあえるだけ。
手軽な割りに高貴な味わいの一品。少し馴染ませたほうがよりおいしくいただける。



NHK『今日の料理』2006年7月号「万願寺とうがらしのスパゲッティ」をヒントに調理した。
輪切りの万願寺唐辛子、ほぐしたホタテとその汁、オリーブオイルをプライパンで蒸し焼きにし、塩かしょうゆで味を調え、茹でたスパゲティをあえれば完成。
旨みたっぷりのスープが麺につやつやと絡み、万願寺唐辛子のほろ苦さと独特の香りがそれを引き立てる。ご馳走様でした。

ちょうした 『赤貝・筍うま煮』

2006-07-22 02:15:24 | 貝類


ブログデビューの今回は、ちょうしたの赤貝・筍うま煮という缶詰についてレポートする。赤貝と筍を一つの缶詰にしてしまったところが、この缶詰のユニークな点である。近所の百円ショップで購入した(税込み105円)。赤貝と言っても、実際にはサルボウという一回り小さい近親種が使われている。赤貝が極めて高額で取引されているのに対し、サルボウは庶民的な値段で購入することができるようだ。この貝は刺身で食べると、赤貝に勝るとも劣らない味だとといわれる。しかし、コンスタントな入荷は期待できないとのこと。



味見してみる。アサリやシジミの佃煮と似たような系統の味である。臭みはほとんどないが、濃く甘いタレのせいで貝の風味があまりぱっとしない。筍の食感はまずまずで、そのまま食べてもなかなかいける。ただ筍の味のほうも、タレの強さに押されてしまっている。

今回はこの缶詰を炊き込みご飯にしてみた。タレごと缶詰を使用し、醤油と酒で味を調えた。一缶に対し、一合半の米を使った。

木の芽を添え、炊き上がりを頂く。なかなかウマい☆貝の身と米を同時に噛み締めることで、貝を直に食べるより、うまみが数倍に感じられる。不思議なものである。筍もふっくら炊き上がり満足だ。今回は具を缶詰のみで調理したが、五目炊き込みご飯のように、油揚げ、ニンジン、ゴボウ、こんにゃくなどを加えるとさらにおいしくバランスよく頂けると思う。