ガウスの旅のブログ

学生時代から大の旅行好きで、日本中を旅して回りました。現在は岬と灯台、歴史的町並み等を巡りながら温泉を楽しんでいます。

見沼田圃の蝶(その1)

2005年07月03日 | 蝶を撮る
 日曜日の早朝から起き出して、見沼田圃(たんぼ)の散策に出かけることにした。ここは、埼玉県のさいたま市、川口市にまたがる面積約12.5平方kmの広大な田園地帯なのだ。首都25km圏内では最大の自然空間と言われ、芝川と加田屋川流域に水田や畑地が広がり、のどかな農村風景が展開している。よく自然環境が保たれ、多くの野草、野鳥、昆虫などが生息していることでも知られているのだ。私は、ここが好きで、何度も訪れて植物や昆虫、風景の写真を撮ってきたんだけど...。
 今回は徒歩中心で、まず見沼田圃を貫流する芝川の土手を歩き始めた。初夏のこととて、いろいろな花が咲いているが、この季節アジサイがきれいだ。花々にもカメラを向けてシャッターを切っていった。
 まず最初に出会ったのは、ベニシジミで草むらの上を飛んでいたが、時々羽を休めてくれるので、接写することが出来た。
 第1調整池付近まで来ると、ヨシ原の中から撮りのさえずりが聞こえるようになってきた。どうやら、オオヨシキリのようだ。ヨシに隠れていて、なかなか姿が見えなかったが、一羽をようやく望遠でとらえることができたが、ずいぶんはげしく鳴き続けていた。
 芝川の土手をはずれて、見沼代用水東縁の方へ歩いていくと、水田の中にカルガモを発見した。ずいぶんゆっくりと歩いていたので、これも望遠でカメラに収めさせてもらった。
 川口市「見沼自然の家」付近へと至ると、田圃の畦にヤマトシジミが数頭いるのを発見した。カタバミの花の周辺を飛んでいて、時々花や葉に止まる。そこをねらって接写してみたが、この蝶はほんとうに愛らしい。

 ヤマトシジミのオス

 また、同じくらいの大きさの別のシジミチョウが飛んでいたが、これはツバメシジミのオスだった。いつも裏側ばかりしか撮影させてくれないので、羽を開くのを待っていたが、いつまでも閉じたままなので、仕方なしに飛翔している時をねらってシャッターを切り続けて、数十枚撮ってみた。しかし、羽の表側が写ったまともな写真はほとんど撮れなかった。残念!


 ツバメシジミのオス

 その後は、しばらくベニシジミを追いかけていたんだけど、この蝶はほんとうに色彩があざやかで、ついついカメラを向けたくなるのだ。

 ベニシジミ
 
 畑地にはモンシロチョウも舞っていて、シャッターを切っていたら、アオスジアゲハが飛んでいるのを見つけた。カメラを構えて追いかけたんだけど、1枚も撮らせてくれずに空へと舞い上がっていってしまった。
 ここで、かなり時間を費やしたので、再び見沼代用水東縁に沿って南下していった。武蔵野線のガードを越えたあたりには、畑地が広がっていて、とてものどかな風景が広がっている。そこに、キアゲハが飛んできて近くで羽を休めたんだけど、望遠で2カット撮らせてくれただけで、再び飛び去ってしまった。
 そんな感じで歩き続け、見沼田圃の南端に当たる通船堀まで、たどりついて、3時間以上に及んだ今日の散策を終えた。
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*今日出会った蝶
・ベニシジミ 数頭(撮影)
・ヤマトシジミ 多数(撮影)
・ツバメシジミ 数頭(撮影)
・モンシロチョウ 数頭(撮影)
・アオスジアゲハ 1頭(目撃)
・キアゲハ 1頭(撮影)