39 トントントントンバドミントン

職場の人に
「一緒にやりませんか？」
と誘われた


学生以来の
バドミントン
ああ
懐かしい
バドゥミントンという響き


職場では
たまにおのれを見失うほどの
猫被り人間なのですが
このときは
バドミントンという猫じゃらしに踊らされ
飛びつきましたよ


体育館を借りてネットを張ったら
自分のスタイルで各々ストレッチを始めます


屈伸運動をしたり
手や足首を回したり
スマートなストレッチ
をする皆さんをわき目に


ひとり
四股立ち


「フｔｈーーーーーー」


あいつヨガ始めたよ！
という痛い視線を感じつつ
いきなり動くことへの
恐怖心はぬぐえない


ストレッチしたら
みんなで５分ほどラリーをし
更に体をウォームアップ

スパん
スパーーーン
・・・・
あれ・・・？

ラリーの感じで
日頃から皆さんバドミントンをしているだと
今更ながら再確認

ラケットに当たるシャトルの音が自分とは全く違うし
妙に手首をしならせているし
そもそもみんなマイラケットだし


「じゃあそろそろやりますか！
　ダブルスでゲームしましょう」

え、ダブルス？
やばくね？

相方がいるとなると
自分が足を引っ張ってしまうのではと
じわじわと恐怖心が襲ってくる


どくん
どくん



腹くくるしか、ない



織る姿
見られたツルよ
むしる羽根
シャトルに変えて
飛ばせ！臆せず



「んあ゛！」


「な゛ぁぁぁらぁっぁぁ！！！！」



体育館に
太い声がこだました
目覚めた
本当の自分



試合は３セット行ったのですが
２勝１敗で
見事に勝利することができました！！

なにより相方さんがとても上手だったのです
自分は
縄張り争いのオランウータン状態だった
(鶴の要素一切なし)
声と動作が以上にオーバーというね
威嚇はうまくできたかな笑

職場の皆さんとの距離
縮めるつもりが
広がっていないことを願います・・・

ウホン
でもとても楽しかった
誘ってくれて
サンキューです！

またね！

38 SMAP騒動

解散報道が日本を駆け巡り
伝言ゲームのように
あやふやな情報が行き交ってますね

SMAPのファンクラブ会員の知人は
解散の第一報が入った時
ショックで足が震え
立つこともできず(‼)
その日SMAP休暇をとったらしい(‼‼)

聞いたとき
「あの噂の？」と言ってしまった
こんな身近にいたんかい！休む人

彼女の話いわく
「世界に一つだけの花運動」のため
CDショップを何軒も何軒も回り
やっとのことで予約を受け付けてくれたショップにあたるも
1ヶ月先まで入荷待ちだったとか

この一途さ！
と
SMAP！
すご！！

こんなことが全国各地で起きている

日本てなんて平和で
なんて数の乙女達に支えられているのかしら
そう思わずにはいられない

確かににわかな自分も
危うく運動に参加しそうだったほどだ
コホン
お気づきだろうけど
私も純情乙女なの……

だってこんな形で
解散してほしくないものっ


SMAP×SMAPの番組終盤
毎週欠かさず
東北への義援金を呼び掛ける姿や
のど自慢の放送に参加するため
東北山田町へ出張する姿
溌剌と人々を和ませ
ときに真摯に訴える姿勢

「40過ぎたアイドル」
言葉の響きのそれは
なんともの哀しさを纏ってるのか
それに反して
存在する彼らには
どれだけの人が支えられているのか


今日のSMAP×SMAP
生放送で彼らの声が聞けるらしい
知人は
「正座してみるよ！」

純情の極み乙女！！


まっすぐに
伸びるセロリが
曲げわっぱ
はみ出て君を
思い出す昼

偶然にも
今日のお弁当にセロリ入れてた！
歌わずにはいられなかった

つまりは単純に君のこと好きなのさ
ってね

またね！

37 職場でのカラオケルール2

職場の忘年会の2次会はカラオケだ
私は話さずとも時が流れる
カラオケという空間が好きだ

といつぞやのブログでも書いたのですが
職場のカラオケは
曲選びに頭を悩ませるものです

しかし近年
この状況に革命が起きた


1曲目は上司が
槇原敬之やチューリップで爽やかに独唱
皆も自然と手拍子を加えたり
私も持ってもいないエアーペンライトをふるという痛々しい仕草で場を盛りあげ
アルコールと笑顔で部屋の温度は朗らかに5℃上昇

ここまでは……
ここまではいいんです！


すると
お世話好きな女性が
すさっ！とリモコンを独占し
曲をどんどんどんどん入れていく


そして
「はい、歌ってくださーい！」
アタック級のパス渡し


いや
あなた歌わんのかいと
突っ込んでしまう浅ましい心を
お許しください

そして
一度歌って脚光を浴びたことのある
『潮騒のメモリー』を
私の為に予約してくださり
「歌ってー！」
と毎回リクエストしてくれるのは
ありがたいのですが

イントロから既に
おしゃべりタイムに……


身ぐるみを
剥がされ私は
マーメイド
海にも陸にも
染めずただよふ


「きぃーてーよー♪」
の歌声も虚しく
マイクの声に負けじと
ボリューム上げて
トーキングする方々

クワイエットプリーズ！！

しまいには
「踊ってー」の声……
一人であまちゃんとユイちゃんの二役で踊り
虚しさで三途の川のマーメイド状態に……

はあぁ……しかし
こうやって
世間の荒波に
のまれることも大事なのですよね

早くこの大海を乗り越えて
立派な人間になりたいと
マーメイドは思うのでした


またね！

36 年の瀬の一騒動

母がシリアスな顔で
「車庫にネズミがいる……」
と訴えてきた

自分の干支にも関わらず
母は極度のネズミ嫌い
久しぶりにみる乙女な姿

車庫はいろんなものでごった返してるし
大掃除なんて
今年はしないね！と思っていたが

夏大切に育てた我がジャガイモ達が
ほぼ食われているという被害が発覚

君たちを
コロッケにしたかった
サラダに……餅にしたかった……


「やるよ(殺るよ)」
とにかく目についた
赤い雪かきのスコップを片手に出動

例年年越しは山で過ごすはずが
今年はいかないことになり
肩身が狭そうに過ごしていた父も
妙に生き生きと
「まずは車庫をキレイにするぞ！」
と号令をかけました
(静かにスコップは没収)


父から
ネズミは寒くて車庫に入ったので
シャッターを全開に掃除しても
そう簡単に外には逃げない
だから居場所を無くしていくことが大事と理論的に説明されました

「お父さんがいて良かったねぇ」
ネズミ一匹で
この年一番のみんなの一体感
車庫をキレイにお掃除お掃除
淀んだ家族もキレイになぁれ☆

作業開始から1時間後
「いたぞ！」

タイヤの隅からネズミが現れました

いざ姿をみると
小さくて……茶色くて……
何と言うか
私の想像するドブネズミに属さない
ネズミでした

実際
妙に情がわいて動けないもんですね

立ち尽くす私を置き去りに
「このやろっ！このやろっ！」
と箒を片手に追い回す父

………………


父は本当に動物が好きなんです
多分人よりも
ゴリラとの方がコミュニケーションを取れる
そんな人間なんです！！

父は隅に追いやった
ネズミの尻尾をつまみました


悲しみの
咆哮胸に
押し殺し
投げる背中に
光る日の丸


室伏や……
ワイの父ちゃん
室伏や！


決して殺さず
しかし
もう我が家には入ってこれない
広い雪原に
ネズミを放ったのでした


こうして
我が家の一騒動と2015年が
そっと幕を閉じたのでした

またね！