今週もIMM残高分析 活字版をお届けします。
まずはドル円相場の取組のネットポジションから見ていきましょう。
<ネットポジションのグラフ>
米国の金融緩和縮小が見送られた後,市場は新しい材料を模索する展開となっています。こうした中でドル円相場は、ドルの頭が重い展開が続いています。
しかし、ヘッジファンドら投機筋は引き続き次回FOMCでの緩和縮小を期待しているようで,既に高水準にあるドル買い円売りポジションを、一段と積み上げています。
ドルのネットポジションは92,818コントラクトのドルの買い越しとなっており、今年の最高水準に迫ってきています。
<全通貨のネットポジション>
続いて全通貨に対するネットポジションのグラフです。
円は高水準の売り越しを継続している一方で、ユーロは大きく買い越される展開になっています。また、ユーロと併行して上昇相場となっていたポンドは買い越しが進んでおらず、その他、オーストラリア・ドルは売り越しを再開する動きが見られます。
<前週比グラフ>
次に、前の週と比較した取組高の変化を示すグラフをみて見ましょう。
まず円ですが、先回のFOMCでは金融緩和縮小は見送られたものの、堅調な米国経済指標を背景に引き続き早い段階での金融緩和縮小を期待する投機筋は多いようです。
円は更に売り越しを積みます動きが続いており、前の週と比べて4,024コントラクトの売り越しとなっています。
続いてユーロですが、ドルの買い材料が見当たらない中で,ドイツの信頼感指数が市場の予想を上回る好結果となった事とも相まってユーロは高値圏での推移が続いています。
ユーロは前の週と比べて33,937コントラクトの大幅な買い越しとなっています。
更にリスク許容度が全般に高まっている中で、高金利通貨のメキシコペソへ資金が戻っている現象も見られています。
メキシコペソは前の週と比べて24,224コントラクトの買い越しとなっています。
<総括と考察>
さて、今週は再び安倍首相に市場の注目が集まっており、消費税引き上げを決断するかどうか、早ければ10月1日、遅くとも週内には結論が出される予定です。また、法人税減税についても市場は関心を寄せています。日本の税制とアベノミックスへの信頼が高まる事で再び円売りトレンドに動き出すような展開もあり得るでしょう。
一方、ヨーロッパの景気も底堅い動きを見せ始めており、ドルの代わりに資金が集まりやすい通貨としてユーロが注目を集めています。
市場は引き続き、次の大きなテーマを模索しており、今週もこの模索は継続すると見ています。
以上、動画の閲覧は下記URLで可能です(無料)。各グラフがタイムリーに表示され、より解りやすいコンテンツとなっています。
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