根津美術館へ行ってきました。
5千円札の裏側にも描かれている尾形光琳の『燕子花(カキツバタ)図屏風』の前で10分以上も見入ってしまいました。
金箔地に群青、緑青の燕子花のみからなる屏風。大きい!依頼主は誰だったのでしょうか?
『燕子花図』と同じく六曲屏風の『菊図』が数多くの色を使用し、非常にカラフルでしかも写実的な要素の強い作品(『菊図』も一見の価値あり!)であるのに比べ、『燕子花図』はわずか3色です。花は濃い、薄いの違いだけですから、おおざっぱに言うと葉と花の2色といってもいいほどです。
3色しかないにもかかわらず、濃厚な印象をもちました。金箔地に加え、群青、緑青を大量に惜しげもなく使用しているところが濃厚な印象の要因なのでしょう。あるいは、群青、緑青の顔料そのものの濃厚な美しさが要因かもしれません。
また、カキツバタに動き(=時間)を感じました。
スナップショットである絵画に動き(=時間)を感じた理由は、おそらくカキツバタの葉が微風を受けて、ゆらゆらしているかのように描かれているからでしょう。ざわざわかもしれません。
左の屏風と右の屏風にそれぞれ2箇所、カキツバタの配置が同じパターンが出現しています。こうした繰り返しもおそらく動き(=時間)を感じさせる要因のひとつだと思いました。
左の屏風では水平よりも若干右下方向へカキツバタが描かれています。右の屏風では、30度ほど右上へ対角線上をカキツバタが配置されています。
不謹慎かもしれませんが、カキツバタの配置を株価チャートに例えて言うと・・・。
左の屏風:まとまった売りの後、買い戻しが入り、持ち直すかに見えたら、あっと言う間に改めて売り込まれセリングクライマックスへ。
右の屏風:セリングクライマックスの後、大量の現物買いが買戻しを誘って急騰。いったん調整の後、上昇局面へ。
※全く不謹慎だ!
光琳はきっと「草花」を描くことを日課にしていたのではないかと想像しました。
他には、『西行物語絵巻』『夏草図』『八橋図』『白綾秋草模様小袖』などが美しかったです。
5千円札の裏側にも描かれている尾形光琳の『燕子花(カキツバタ)図屏風』の前で10分以上も見入ってしまいました。
金箔地に群青、緑青の燕子花のみからなる屏風。大きい!依頼主は誰だったのでしょうか?
『燕子花図』と同じく六曲屏風の『菊図』が数多くの色を使用し、非常にカラフルでしかも写実的な要素の強い作品(『菊図』も一見の価値あり!)であるのに比べ、『燕子花図』はわずか3色です。花は濃い、薄いの違いだけですから、おおざっぱに言うと葉と花の2色といってもいいほどです。
3色しかないにもかかわらず、濃厚な印象をもちました。金箔地に加え、群青、緑青を大量に惜しげもなく使用しているところが濃厚な印象の要因なのでしょう。あるいは、群青、緑青の顔料そのものの濃厚な美しさが要因かもしれません。
また、カキツバタに動き(=時間)を感じました。
スナップショットである絵画に動き(=時間)を感じた理由は、おそらくカキツバタの葉が微風を受けて、ゆらゆらしているかのように描かれているからでしょう。ざわざわかもしれません。
左の屏風と右の屏風にそれぞれ2箇所、カキツバタの配置が同じパターンが出現しています。こうした繰り返しもおそらく動き(=時間)を感じさせる要因のひとつだと思いました。
左の屏風では水平よりも若干右下方向へカキツバタが描かれています。右の屏風では、30度ほど右上へ対角線上をカキツバタが配置されています。
不謹慎かもしれませんが、カキツバタの配置を株価チャートに例えて言うと・・・。
左の屏風:まとまった売りの後、買い戻しが入り、持ち直すかに見えたら、あっと言う間に改めて売り込まれセリングクライマックスへ。
右の屏風:セリングクライマックスの後、大量の現物買いが買戻しを誘って急騰。いったん調整の後、上昇局面へ。
※全く不謹慎だ!
光琳はきっと「草花」を描くことを日課にしていたのではないかと想像しました。
他には、『西行物語絵巻』『夏草図』『八橋図』『白綾秋草模様小袖』などが美しかったです。