米中戦争は回避できるか 「ツキジデスの罠」に直面する日米同盟

2017年09月15日 03時06分20秒 | Weblog

2プラス2の主要議題は北朝鮮だった。核・ミサイル開発を進める北朝鮮に対し、日米両政府は「圧力をかけ続けることで一致した」とする共同発表をまとめた。より身近に北朝鮮の核の脅威に直面する日本に対し、米国は「核の傘」を提供することを改めて確認した

 安保協力では、今年から始めた米国とインドの両海軍、海上自衛隊による3カ国の共同訓練を一層拡大する方針を申し合わせた。インドが関心を示す日本の救難飛行艇「US2」も購入について協議を続けることを確認。安倍首相は共同記者発表で「トランプ米大統領との強い信頼関係を基礎に、日印米の連携をさらに進める」と語った

 中国の一方的な海洋進出を踏まえ「航行の自由」の重要性を確認し、米国を含む海洋安保面での協力で一致した。安倍首相は記者発表で「価値を同じくする有志国の連携を強化する」と語った

 その後の北朝鮮による核実験を受け、日米両国は連携して各国に圧力強化を働きかけた。北朝鮮との対話に意欲を示す韓国の文在寅大統領(64)には、安倍晋三首相(62)とトランプ米大統領(71)が連絡を取り合いながら再考を促した。米露関係の悪化で連絡が取りづらいトランプ氏に代わり、ロシアのプーチン大統領(64)に厳しい制裁措置の必要性を訴えたのは安倍首相だった

 安倍首相は首脳会談で約1900億円の円借款の供与を伝えた。モディ氏は、インドが円借款の最大の供与国であることに触れ、謝意を示した

 日本の新幹線方式を導入したムンバイ―アーメダバード間の約500キロを結ぶ高速鉄道には、1900億円のうち1000億円を充てる。モディ氏は「早期の開業に向け努力したい」と歓迎した。安倍首相はインドが計画する他の高速鉄道路線で日本方式を採用することに期待感を表明した

 共同声明は、航空会社が路線などを自由に設定できるようにする航空自由化協定の締結を盛り込んだ。日印原子力協定を踏まえ、原発の輸出に向けた官民の作業部会の設置も明記。両国間の企業進出を促進するため、今後5年間で1000人の日本語教師の研修を実施することも記した

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