奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その2094)

2022-05-18 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「ブラックホール~宇宙最大の謎はどこまで解明されたか(二間瀬敏史著・中公新書2022刊)」を読んだ。二間瀬敏史(ふたませとしふみ1953生れ)氏は、京大(理学部)卒、ウェールズ大学(カーディフ校)博士課程修了。弘前大学教授/東北大学(理学研究科)教授を経て、現在は同名誉教授/京産大教授。--------

この本「ブラックホール」の目次は次の通り。“ブラックホールとは何か(ブラックホールはどんな天体か/光の速度の難問を解いた特殊相対性理論/重力を時空の曲がりと捉える一般相対性理論/ブラックホールを表わす解を見付けていたシュワルツシルド)”、“ブラックホールの発見と観測(電波源に見付かった謎の天体3C48/ブラックホールの降着円盤が生むクェーサーの輝き/中性子星が電波パルスを放つ仕組み/重力波の初観測に成功した)”、“ブラックホールとワームホール/タイムマシン(ドロステが解いたアインシュタイイン方程式/ホワイトホールの発見/2つの宇宙を結んで特異点の無い時空を作る/カーブラックホールの奇妙な内部構造/ミクロの世界に存在するワームホール)”、“ブラックホールは幻か/ブラックホールの情報パラドックス(ブラックホールはエントロピーを持つ/ブラックホールは表面積に比例するエントロピーを持つ/ブラックホールのホーキング放射/ブラックホールのエントロピーを超弦理論で説明する)”-------

この本「ブラックホール」の扉の抜き刷り文は次の通り。ブラックホールとは重力が極めて強く光すら脱出できない天体だ。原理は18世紀に考え出されたが、長く存在証明は困難だった。前半で存在が確認されるまでの歴史を辿りながら基礎を解説。後半では、最先端の物理学からブラックホールの内側に迫る。-------

二間瀬敏史氏は、70歳を目前に、理論物理学の研究指導者/学徒として暮らしてきた人生を顧(かえり)みて、その想いを一人呟(つぶや)くべくこの本「ブラックホール」をお書きになっている。従って、前半は面白いが、後半は力尽きて居られるように感じた。

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