津軽平野に優雅な佇まいを見せる津軽を代表する山と言えば「岩木山(いわきさん)」である。津軽の人達から「お山」と親しまれ、古くから信仰の対象ともなっている。標高は1625メートル。
さて、今回はこの標高にちなんだ話題を。
5月に改元があり、今年は令和元年(1年)である。1年6月25日、即ち1625で、岩木山の高さと同じ数字の並びとなる。そこで6月25日、「岩木山1625大作戦」なるイベントが行われた。地元小・中学生の登山ばやしで開幕。普段は有料の津軽岩木スカイラインもこの日ばかりは無料開放され、終点8合目の駐車場は満杯の盛況ぶりで、通行規制がかかるほどであった。遠くは沖縄、那覇市からの方もいた。山頂ではビールならぬ、山麓で採水した湧水で乾杯し、喉を潤した。
私は参加した訳ではないので、テレビ、新聞で知ったのだが、この”大作戦”、実は平成元年の6月25日にも行われていたとの事。恥ずかしながら知らなかった。その時に埋められたタイムカプセルが今回掘り出され、代わりに新しいカプセルが埋められた。岩木山には高校時代に一度だけ登ったが、大小の石がゴロゴロしていて、登るも下るもえらく疲れた記憶がある。
次回のイベントはいつになるのか。こればかりは誰にも皆目見当がつかない。何しろ、元号が変わらない限り開催はないのだから。
次回の1625大作戦の時、私はこの世に居るのか居ないのか‥‥それは神のみぞ知る?
人の世は変わっても、お山の姿は変わらずかな。岩木山は永遠に津軽の象徴である。