津軽ぐだめ記

青森県の南津軽は「田んぼアートの里」、田舎館(いなかだて)村から冴えない”おっさん”の「ぐだめき」を。

2003年3月

2003年03月01日 | 日記
冬期間で最も荒れる2月も、今年は冬将軍も随分と遠慮気味で、当方は大助かりである。これからは「三寒四温」とか「暑さ寒さも彼岸まで」とか春の訪れを知らせてくれる言葉に何かホッとした気持ちになる。
青森県でも県南地方は2月に入って間もなく、バッケ(フキノトウ)が顔を出した所もあり、津軽の人達を羨ましがらせた。バッケを始めとし、季節にはそれに相応しい花や草、鳥があり、それらから我々は四季の移り変りを感じ取っている。季節外れの花や鳥は何とも奇異なものである。
さて、「山びこ学校」の先生で有名な無着或恭氏の話に思わず唸らずにはいられないものがある。
「にんじんさんはどんなに顔を洗ってもだいこんさんのように白くはなれぬ。だいこんさんはどんなに白くてもキンピラゴボウにはなれない。きんぴらごぼうはたくあんづけにはなれない。」
これは人は百人百様、各々の生き方(死に方)がある事を言っているのだが、花、草、鳥とて同じである。天が与えた生命を四季各々に合わせて躍動させ、そして終焉を迎える。
人も己を知り、野望、野心を抱かず、生き方を知れば、悲惨な戦火の前世紀はなかったものと思う。今またイラクが一触即発の危機にある。これが皆様に読まれる頃には既に交戦状態にあるかも知れない。前世紀の轍をまた踏むのであろうか。
コメント
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