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J.ランスロ&J.F.パイヤールのモーツアルト「クラリネット協奏曲」

2010-11-28 17:17:24 | 協奏曲
 モーツアルトの「クラリネット協奏曲イ長調K.622」は彼の友人でクラリネットの名手アントン・シュタードラーのために書いた最後の協奏曲作品である。LPレコード時代の名盤には1954年(モノラル)のウラッハ盤を筆頭に数多くの名録音があるが筆者が一番好きな演奏は写真のランスロ盤(1963年ステレオ/日本コロムビアOS-420-R)である。このLPが国内で発売されたのもかれこれ今から半世紀近く前に遡る。現在ではもちろんCD化され名盤としての誉れも高い。ソリストのジャック・ランスロ(Jacques Lancelot/1920~2009)はフランスの名手でこのジャン・フランソワ・パイヤールとのコンビによるこの録音は明快なモーツアルトを聴かせている。このレコードに針を下ろすたびに爽快な気分にさせてくれる。
 ところで先日もこのパイヤール室内管弦楽団の前身にあたるパイヤールと「ジャン・マリー・ルクレール合奏団」による「フルートとハープのための協奏曲K.299」(フルート/ランパル、ハープ/ラスキーヌ)をとりあげた際も同じような事を書いたかも知れないがフランス系の奏者による演奏はなぜかモーツアルトの波長に見事にマッチしているのではないかと思うくらいである。因みにこのLPの第1面にはパイヤル室内管弦楽団改名後その同メンバーによる「フルートとハープ」の再録音(1963年)が収録されておりこちらも「人気ベスト3」に入る不滅の名盤である。


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