英デッカスタジオ録音のハンス・クナッパーツブッシュ/ウィーン・フィルによるブルックナー交響曲第5番もユニークな演奏のひとつである。写真のLPは当時久しぶりに2枚組として今から30年も昔にキング・レコード(K15C9023~24)から国内盤再登場したものである。確か国内盤ではこれ以前に1965年頃(?)にやはり2枚組で3面にカットされ第4面がブランクのままのちょっと珍しい形で発売されていたと思う。そのレコードも購入した記憶があるがレコード棚には見あたらなかった。
クナッパーツブッシュのブルックナーは「改訂版」を用いた演奏でこの「第5番」も「シャルク改訂版」を基本としたものである。従って本来の「第5番」が持つオリジナリティからかけ離れ創作された点も多々あり問題も多く含んでいるが演奏は彼らしく雄大なスケール感に興味を引かれる。録音は1956年6月、ウィーンのソフィエンザールで行われたウィーン・フィルとの唯一のオリジナル・ステレオ録音でこの他の同楽団とのブルックナーは第3番(1954年)、第4番(1955年)はいずれもモノラル録音だった。
尚、この盤の第4面にはクナの得意とするワーグナーの楽劇「神々のたそがれ」から「夜明けとジークフリートのラインへの旅」と「ジクフリートの葬送行進曲」(1956年6月、第5番と同時ソフィエンザール、ステレオ録音)が収録されている。
クナッパーツブッシュのブルックナーは「改訂版」を用いた演奏でこの「第5番」も「シャルク改訂版」を基本としたものである。従って本来の「第5番」が持つオリジナリティからかけ離れ創作された点も多々あり問題も多く含んでいるが演奏は彼らしく雄大なスケール感に興味を引かれる。録音は1956年6月、ウィーンのソフィエンザールで行われたウィーン・フィルとの唯一のオリジナル・ステレオ録音でこの他の同楽団とのブルックナーは第3番(1954年)、第4番(1955年)はいずれもモノラル録音だった。
尚、この盤の第4面にはクナの得意とするワーグナーの楽劇「神々のたそがれ」から「夜明けとジークフリートのラインへの旅」と「ジクフリートの葬送行進曲」(1956年6月、第5番と同時ソフィエンザール、ステレオ録音)が収録されている。