「わたしとトムおじさん」小路幸也
内容紹介:両親の別居をきっかけに、NYで暮らしていた小学六年生のニールセン・帆奈は懐かしい建物が集まる観光施設「明治たてもの村」で、祖父母と元ひきこもりの「トムおじさん」と暮らしている。
「人と接すること」が苦手なおじさんとの日々を通して見えてくる人のつながりの温かさ。
注目の作家が繊細に描く、不器用だけれど懸命に生きる人たちの物語。
「東京バンドワゴン」と同じような雰囲気を感じました。
作者が同じなので、当たり前と言えば当たり前なんですが…
「明治たてもの村」はいいですね。
古い建物があり自然がいっぱいあって、そこでボランティアとして活動する…
そんなことは実際に出来なくても、見学だけでも十分楽しめると思いました。
ちょっと変わっていて、でも私たちが過ごす日常のような世界で読んでいて不思議な気持ちでした。
トムおじさんの性格が人ごとに思えなくて妙に感情移入してしまいました。
おじさんの仕事もとっても素敵だと思います。
事件を解決するときに、自分だけではなくみんなで解決しようというスタイルがよかったです。
でも、最後のトムおじさんの名前の由来は…。あれは、必要だったのでしょうか?