自在コラム

⇒ 日常での観察や大学キャンパスでの見聞、環境や時事問題、メディアとネットの考察などを紹介する宇野文夫のコラム

★被災地の熱中症対策どうする この夏は「ラニーニャ猛暑」

2024年05月11日 | ⇒ドキュメント回廊

  きょうはとても日差しがまぶしかった。自宅近くの街路の気温計を見ると29度だ=写真=。金沢だけではない、能登の輪島市の最高気温は27度、珠洲市でも26度といずれも7月上旬並みの夏日だった。自宅の外で草むしり(除草作業)を1時間半ほどしたが、暑さに体が慣れていないせいだろうか、作業を終えるととたんにだるさが襲ってきた。

  ことしの夏は猛暑になりそうだ。気象庁の報道発表(5月10日付)をネットでチェックすると、7月から9月にかけてラニーニャ現象が発生する可能性があり、強い高気圧に覆われて、日本では猛暑になるようだ。ラニーニャ現象は、南米・ペルー沖の太平洋の海面水温が基準値より0.5度以上低くなる状態が続く現象で、世界各地で大雨や猛暑などの異常気象をもたらす。2022年夏のラニーニャ現象では金沢をはじめ石川県内で35度の猛暑に見舞われ、気象庁は「熱中症警戒アラート」をたびたび発していた。

  ここで気になるのは元日の地震の被災地のことだ。輪島市や珠洲市では発災後に野菜栽培のビニールハウスで避難生活を送っている人たちがいる。自宅が損壊し、ビニールハウスで暮らしながら田んぼや畑、ハウスで農業を営んでいる。そして、被災地でのがれきの撤去には数多くのボランティアの人たちが作業を行っている。さらに、狭い仮設住宅で暮らす人たち。そんな人たちが炎天下で熱中症に罹らないだろうかと他人事ながら気にかかる。

  きょうの暑さで、珠洲市では看護師や保健師が自宅で避難を続けたり仮設住宅で過ごしたりしている高齢者を訪れ熱中症への注意を呼びかけたとのニュースが流れていた。避難所となっている学校の体育館などは相当に暑くなっただろう。避難生活での疲労やストレスに加えて暑さが重なると、高齢者にとっては精神的にも肉体的にも負担が増す。高齢者への見回りのほかに、暑さからの集団避難など予防対策が必要ではないだろうか。

⇒11日(土)夜・金沢の天気    はれ


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