其之四

２日目つづき

夕暮れからやがて夜へ。
高速道路走ってて、ふと気がつくとなんだかやけに暗い気がする。
いやまあ夜なんだから暗いんは暗いんだけど、なんかこう・・
車内灯は最初から全然点いてなかったから車内じゃなくて、なんか外が・・


あ


かなり長いこと、外灯が１本も立ってませんでした。

だんだん街の明かりが近くなってくる。
夜景・・　中国全土を見たわけじゃないけど、
ひと昔前の日本て印象。どぎつーい、ちょっとやらしーい、とにかく
光らしとけ！っていうネオンの波。成金ぽい感じ
また渋滞に巻き込まれつつある中、斜め後ろの席に座ってた人が
なんかおなかが痛いと言い出した。
総務の人がお薬は常備してるので、とりあえずそれを飲ませてもらったものの
どうも雲行きがあやしい（笑）
いろいろと言動がネタになるその人のことなので、気にするな川岡（仮名）、
万が一のことがあっても日本帰って言いふらすぐらいやけん。もうどうしても
限界きたら言えよ！バス降りて外でせえよ！とまわりもあおる
いよいよやばい雰囲気になってきたその時、なんとか夕食のお店に到着。セーフ！
よかったね川岡さん！一生語り継がれる伝説を持つとこだったね！


この日のごはんは上海蟹さぞかしカニづくしだろうとウキウキで
席につくと


またこのパターンか！ねーねー蟹さんが見当たらないよ！


そりゃまあ、ツアーの団体客なんていかに数さばくかだもんね。
凝ったコース料理にしてよとまでは言わないが。
もうずっとこんな感じなので、おなかいっぱい食べたって感じもせんのよね・・
料理は、おいしいものもあり、これはムリってのもあり。
２日目にしてちょっと飽きてきたところへ、待望の奴登場


とりゃっ
あれ？でも想像してたほどでかくない。川ガニみたいな感じ。


裏、気持ち悪！

開け方を教えてもらいながらいただきまーす


キャー

あたしかにみそって苦手だったんだけど、これはおいしかった
とろっ　とろで超濃～厚～ウマ

ハサミなんかはないので、もうみんな歯でばりんばりんと殻を噛み割りながら
足やツメの中のニクもいただく。
食べ終わって席を立った人の食べ残しをめざとく見つけたリーさん。
びっくりした顔で
「ちょっと！これどなたのですか！？こんなに残して！ここいちばんニクが
つまってるとこですよ！どなたですかー！！ちょっとー！！」
信じられない食べ方だったらしい。キレ気味でした。

そして実はあたしもこの時、なんだかおなかがコロコロ言ってたのでした
川岡さんのこと笑ってたバチが当たったのかな・・ごめんなさい・・
でももう大変、てとこまででは全然なくて、翌朝にはスッキリ治ってた
食あたりって考えられないけど何が原因・・？と思い出してると、どうやら
ホテルで水道水でうがいしたのが悪かったんじゃないかと。
洗面台のとこにペットボトルの水が置いてあったのを、おお気がきくね～と
ごくごく飲んでしまったんだけどあれはどうやらうがい用だったらしいんよね・・
他にも何人かいたらしい五つ星ホテルといえど油断大敵。

カニ食って満足したあとは、全員で足ツボマッサージに。
日本語をしゃべれるスタッフが、悪いところを教えてくれながらしてくれると
いうのでわくわくしながらマッサージ開始。

ぶはっ



あははははははは
こそばいこそばいいいぃ

マッサージ師のにーちゃんがびっくりして「いたいですか？」と聞く。
えーいやいや、ノーノーノー、痛いんじゃなくて、こそばい！あんだすたん？
「こしょばい・・？？」
あたしが大笑いしてるので、まあ言いたいことは伝わったと思う。
最初はもうとにかくこそばいのを我慢するのがつらいつらい
ちょっと場所が変わるとまたこそばいので、また暴れる日本人客。
するとにーちゃんはニヤリと不敵に笑ったかと思うと、
ツボ押しじゃなくてマジでこそばしてきた。
あははははちょ　ちょ待てあんたそれはわざとやろ


営業スマイル。
そういえば店員さんの笑顔って久しぶりに見たなあ

終わってみると、肩こりがスッキリしたわ～とか頭痛が治まったわ～とか
そゆのは元からないので全然わかんなかったんだけど、
ブーツがするりとはけたおお～
ちょっと痩せた気分で（思い違い）、本日最後の観光。
外灘から夜景見学


夜景モードが使いこなせないのでいまいち伝わりませんがこんな感じ


どんぶらこー
ちょっと、千と千尋の神隠しで八百万の神様達が最初に乗ってきた船っぽい

バスを降りる前にリーさんから注意があったんだけど、ここは
「ヴィトン１０個で千円ネ！」の売り子さんがあちこちで商売してました。
両手いっぱいの「ピトン」か「ヴィボン」て感じのいかにもなバッタもんを
売りつけてきます。こういうのに絡まれるのは圧倒的に男の人が多い。
そして売り手も嗅覚にすぐれているのか、オカネモチな年配の方々のところへ
特にしつこく、途切れることなくやってくる
あたしなんて視界にも入ってなかったぞ。へへん。
夜景見てる時からとうとうバスまでついてこられて、やれやれ中までは
入ってこんだろうと席に座って外を見ると窓ガラスをごんごん叩きながら
まだ呼ばれてる人もいた。ナイスガッツ。
そしてここでも、先ほど夕食前にバスでこの旅一番の緊張のひと時を耐えた
川岡さんが、帰国後またネタになることをやってくれてたのです。
それはまたあとで。

ホテルについて、ロビーで解散。

この日はラマダプラザ上海



とりあえずこれ（前日参照）をまたやってから、散策へ


お　ローソン発見こんな字になるんやね


アイス食べながらうろうろ。

なんかおもしろそうなとこないかなーと歩いてると、部長発見。
誰かと一緒で、やけにくっついて話してるなあ、・・あれ誰？
違う、うちの会社の人じゃない。

客引きでした。

ホテルを出たところから、「イイコイルヨ～」とかなりしつこく
つきまとわれてたらしく、腕組まれそうな勢いで寄り添われてた。
あたし達があれ、部長～♪と近寄ってくとさっさと離れてったけど。
３人でコンビニを３件まわって、おとなしくホテルへ戻る
部屋のお風呂に交代で入って、さあ寝よっか～とおふとんに入るころには
もう２時。今日はけっこう歩いたね～。晴れてよかったよね～。
またあした、おやすみ～
目をとじた30秒後にはノンレム睡眠へ。ごっすり

まだつづく。