ensemble マーケティングの視点

日常生活と趣味を綴る個人的散文です。タイトルに反し、仕事に関する話は書きません。

新宿三越の変貌10/30

2004-11-01 00:44:08 | コスメ・ファッション
mitsukoshi10月30日(土)新宿三越がリニューアルオープンをした。タイミングが悪かったということも多少はあるだろうが、日本橋と比べてもあまりに地味な感じは否めない。というより、新宿三越はもはや三越の看板はあっても内容は三越ではないと言っても過言ではない。

南館に大塚家具が入って何年も経つが、今回は本館の上階から5層をジュンク堂書店LOFTに提供している。さらにその下の1層はユナイテッドアローズやGAPなどカジュアルウェアの専門店が入っている。三越の原型を残しているのは、1、2階と地下食品のみである。個人的には新宿3丁目にLOFTとジュンク堂ができたことは嬉しい。このあたりにインテリアやステーショナリーなどの雑貨を幅広く揃えている店舗は少ないし、大型書店も向かいの紀伊國屋本店が主力だが、いつも込み合っている。

まずジュンク堂に行ってみた。これまで新宿三越は非常に狭いイメージだったが、ワンフロアがすべて本で占めていると、こんなに広いのかと改めて思った。普通の本屋には珍しい什器というより普通の大きく高い書棚が平行に何列も並んでいるゾーニングは図書館のよう。見通しが悪くどこにどういう種類の本があるのか、フラッグなどの装飾POPで判別しないとわからない。並び方も規則があるようなないような、慣れるまでは大変そう。また、これでは万引き対策はどうするのだろうかと思うぐらい、本棚と本棚の間に入り込めば、周囲と隔絶される。ジュンク堂ならではの立ち読みならぬ座り読みができる椅子はここにも随所に置かれていて、数に余裕もあった。品揃えは十分で、向かいの紀伊國屋と併用しなくても1店舗で大抵の本は見つかりそうだ。開店2日目でもそれほど込んでいなかったので、じっくり本を探すにはこっちの方が良いかもしれない。

続いてLOFT。どうもLOFTは西武というイメージがまだある(今は別会社)。そごうまではようやく慣れたが、三越にLOFTというのはアンバランスな感じ。クラブオンカードが使えるのかと思ったが、さすがにダメ。でも三越カードもインセンティブはないのかも。確かめてはいないが、マニュアル通りの「お持ちですか?」はなかった。品揃えは3層あれば不足感も感じない。やや渋谷よりは雰囲気や品揃えが落ち着いていて高めの年齢層を意識しているような気もする。全体に整然としているからそう感じる部分もあるだろうが、例えば同じバス用品のファブリックでも落ち着いた色目や柄が多いような気がした。

客が多少でも込み合っていたのはここまで。下層階はいつもと変わらない三越だった。地下食品売場にも寄ったが、閉店まで30分以上あるにもかかわらず、商品がほとんど残っておらず、客も閑散としている。仕方なく向かいの伊勢丹に寄ったが、店員の活気や客の入り、商品の残量は雲泥の差。地下もリニューアルすれば良かったのに、日本橋が大々的だったから資金不足か?