Dawn Explosion('77)/ Captain Beyond

ここ1年くらい前から、ＬＰでのみ所有してる作品を徐々にデジタル化してます。
少し前に気が付いたのですが、モノによってはＣＤで買い直す必要が無いほど明らかに良い音質が得られるんですよね。
ウチの貧相なオーディオセットでも分る位なんで、これはＬＰを見直すのも手かなと。
で先日、以前よく行ってた中古レコード屋へ行ってみるとお宝が山積み。（笑）
その中から見っけたのがこれです。

'70年代に活躍していた（らしい：笑）アメリカン・ロック・バンド“Captain Beyond（キャプテン・ビヨンド：以下ＣＢ）”の3rd作“Dawn Explosion”です。
カットアウト盤でしたが、音はかなり良い方でした。
・・1000円が高いか安いか、どうなんでしょう？
ＣＢは、Deep Purpleを脱退したRod Evans（ロッド・エヴァンス）を中心に'71年頃結成されたようですが、一旦解散した後ヴォーカルを替え'76年末に再結成された折に出したのがこの作品となるようです。

・・これが、なかなかカッチョエエ作品なんですわ。

personnel:
Larry“Rhino”Reinhardt(g)
Bobby Caldwell(d,per,cho)
Lee Dorman(b,string-ensemble,cho)
Willy Daffern(vo)

ギターのライノとベースのドーマンは、このバンドが結成されるまで“Iron Butterfly”で一緒だったそうですが、かのバンドについてはノーチェックです。
ドラムのコールドウェルはJohnny Winterなどと演ってたようで、同名で我国でも有名なあのシンガー・ソング・ライターとは別人だそうです。
で、問題のヴォーカル、ウィリー・ダファーンに関してはG Forceに関して以前書いた通りですが、エゲレス人ではなくどうもヤンキーみたいですね。
この作品での声質は、G Force同様Gary Mooreと非常に似通ってますね。
・・太くて実に暑苦しい声です。（笑）
現在は、どうもこの業界からは身を引いてしまった模様です。

・・纏めるのが面倒なんで（爆）各個撃破で行ってみましょう。

tracks:
[side1]
1.Do Or Die
かなりカッチョエエ曲。
キャッチーでメロディアス。
初期アメリカンロックの香り満載・・やっぱ一押し。

2.Icarus
ちょっとブリティッシュな雰囲気・・白蛇みたいな感じかな。
ノリノリだな。

3.Sweet Dreams
ちょいマッタリ風味のスローチューン。
バラードじゃなくて、Ｒ＆Ｂ的というかサイケ調？

4.Fantasy
これもリフでガンガンって感じで、やっぱブリティッシュな雰囲気がします。
一本調子じゃなくてＣパートへの展開がちょっとプログレかも。

[side2]
1.Breath Of Fire
Part1) A Speck Within A Sphere
Part2) Alone In The Cosmos
この曲だけ組曲になってて、ブルーズ・ロックからパワー・バラードへの展開がこれもなかなかプログレ風。

2.If You Please
ファンクなリフがアメリカンで実に軽快。
ドーマンのベースラインが結構気持ちよろしい。
#1に負けないくらいキャッチーじゃん。
ん、次点。

3.Midnight Memories/Space Interlude
ギターのオブリがまるでジミヘンみたいなバラード。
シンセを使ったようなスペーシーなＳＥがオマケに付いてます。

4.Oblivion/Space Reprise
静寂を突然破って始まる狂暴なパターンのギターリフがなかなか独創的。
変拍子をかましたりかなり工夫したインストに仕上がってます。
これはカッケー・・同率次点かな。

ギターのライノがメインソングライターだったようですね。
彼は、いわゆるソリスト向けではなく、バッキングが上手いタイプのギターですね。
しかも歪み系よりコーラス等の空間系の音質が好きみたいで、バックだけでも数本重ねて創り込んでます。
更に、時折垣間見せる変態性もいい感じじゃないすか。（笑）

そしてリズム隊の両氏も上手いですね。
特にベースのドーマンがかなり重要な部分を担ってると思います。
さりげに上手い方じゃないでしょうか。

1st&2ndは未聴ですが、どんな感じなのかな。
・・ちょっと興味が沸いて来てます。