D9の響き

Guitarを肴につらつらと・・

Enigmatic Ocean('77)/Jean-Luc Ponty

2005-11-01 01:44:53 | allan holdsworth
'77年6~7月の間、ホールズワース先生はジャン・リュック・ポンティのバンドに招かれ、表題の‘エニグマティック・オーシャン(邦題:秘なる海)’のレコーディングに参加しています。リリースは同年9月のようですね。

パーソネルは、
ジャン・リュック・ポンティ:エレクトリック・バイオリン、ピアノ他
先生:リード・ギター(ソロのみ?)
ダリル・スチュアマー:リード&リズム・ギター(←Genesisの人)
ラルフ・アームストロング:ベース
アラン・ザボッド:キーボード
スティーブ・スミス:ドラムス(Journeyでおなじみ)

ポンティは、マハビシュヌ・オーケストラへの参加などで有名になったそうで、音的にはキーボードのような雰囲気の弾き方をするようですね。
バイオリニストとして、先生の音使いに共感したところがあって、自分のバンドに誘ったのかな?
この2人の音は、とても似ています。すくなくともこの盤ではね!
正直、ワンポイント的に先生は起用されただけちゃうの?と思ってました。
でも、よく聞くと、先生のニュアンスのギターが欲しいところで、ちゃんと使われているんですよね。
それに、スチュアマーには絶対出せない音ですから!

では、曲の方へ。
全体的に映像を感じさせる音作りですね。

#1.Overture
:ジャケ写真は夕焼けみたいですが、イメージは朝焼け?

#2.The Trans-Love Express
:スチュアマーのコード・カッティングは職人技ですね!ソロはペンタトニック一発!けっこう速いぞ。

#3.Mirage:コード:カッティングが光る!ここまで先生出番無し。

[Enigmatic Ocean]
#4.PartⅠ
:テーマはスチュアマー担当か。
#5.PartⅡ
:ポンティ→スチュアマー→ザボッド→先生の順に8小節づつのソロ回し。
#6.PartⅢ
:いきなり先生のソロ。アーム多用したバイオリン的な音使い。
#7.PartⅣ
:#4のりプライズ。

#8.Nostalgic Lady
:多分この曲がハイライト。
ポンティと先生のソロが、お互いを意識した流れるような音使いで、まるで呼応しているみたいな美しいメロディ。
ライフタイムと全く違い、どちらかといえば今の音に雰囲気が近いかな。

[The Struggle Of The Turtle To The Sea]
#9.PartⅠ
:シンセの独断場。
#10.PartⅡ
:ポンティの独断場。亀さんのイメージが上手く表現されてますね!
#11.PartⅢ
:ベースがMIDIコントローラ使って面白いことしてます。
最後は先生の弾きまくりソロでフェード・アウト。
終わりがちょっと物足りない感じがします。

こうやって聞くと、今の先生の音作りには、このセッションがずいぶんヒントとなったんではないか、と感じました。
・・私としては、完全にストライク・ゾーン内の音源ですね・・はよ寝よ・・。

ではこの辺で。おやすみなさい!



最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
名盤 (taha)
2007-09-23 11:47:39
どもっ、これいいですよねぇ。
個人的には、ホーさんの武者修行シリーズの中では一番お気に入りです。
返信する
taha様 (elmar35)
2007-09-23 21:11:17
コメントありがとうございます。
この作品は人気が高いですね。
先日のライヴ・アースのジェネシス・ライヴでD.スチュアマーを初めて見ました。
普通のオッサンですね・・イメージがねェ。(笑)
返信する
ソロも出しています・ (taha)
2007-09-24 17:08:08
ダリルはソロも出してましたGRPから昔。
普通のFUSIONでしたが・・東洋風のイメージで作った曲なんかも
あったりして・・。
このアルバムやジェネシスでのプレイと違う雰囲気ですっ。
返信する
taha様 (elmar35)
2007-09-24 18:48:53
どもっ、tahaさん!(笑)
ダリルは最近も出してましたね。
湖からギターが突き出してるやつです。
ちょっと気にはなってたのですが、なかなか手が出ずでした。(汗)
返信する