Messiah('10)/ Rie a.k.a Suzaku

いつもお世話になっているtommyさんの娘さんが、本日めでたくソロ・ミュージシャンとしてデヴューされます。
ギタリスト＆コンポーザー“Rie a.k.a Suzaku”の誕生という訳です。
女性のギタリストは、昨今その裾野が広がりつつありますが、そんな中で早晩注目される存在となるのは必至。
今回は、まず名刺替わりなのかミニアルバムですが、題して“Messiah”。

私は、彼女が所属するPoppin Recordsにて先行予約し、こんなのも頂きました。


サイン入りポストカード×2＋オリジナルピック＋プロモ用DVDと、大盤振る舞いじゃないですか。（嬉）

personnel:
Rie a.k.a Suzaku(g,kb,programming,b on#7)
guests:
Isamu Tamaru(d)
Hiroyasu Watanabe(b)
Dia(vo on#2,6)
sattin(vo on#4)
IBUKI(vo on#1,5)
Kaoru(vo on#3)

本作では、全ての曲を彼女自身で手掛けておられます。
固定のリズム隊とのバンド形態で、曲毎にゲスト・ヴォーカルを配するという、基本は歌モノでございます。
これで自分で歌っちゃうと、Orianthiになっちゃうんで、これはこれでアリなのかもしれませんネ。（笑）
てか、やっぱギタリストとしてのアイデンティティを確立したいという、確固たる意図も見えてきます。

これが男なら、相方のかわいいヴォーカルのお姉ちゃんに話題を食われてしまって、単なる引き立て役に終わってしまうパターンてのが、昔からの定番ですがね。
そういう意味では、これだけのルックスとギターテクがある訳ですから、これはもう唯我独尊状態ではないかと。（笑）

tracks:
1.End of the darkness
2.Chaos
3.Heaven
4.Fly away
5.Messiah
6.Lost
7.Suzaku

基本、重低音＆スピードメタル系命みたいなスタイルなんですね。
USでShane Gibsonらと活動してた7弦士のIsao氏が師匠とのこと。
また、Alexi LaihoやRandy Rhodesがお気に入りだそうで、この手のサウンドとVシェイプのギターが好みなのも、その辺故なんでしょうね。

名前からして“朱雀”と、和風指向のようですが、各曲中のどこかで陰旋法音階を引用されてます。
この辺の生かし方が、今後の武器の一つになるかもですね。
・・って、お願いだから、陰陽座には走らないで下さい。（笑）

また、凄いなと思うのは、サウンド・プロデュースも自身でこなされているということ。
一昔前までは、多分有り得ない状況ではないかと・・。
プロデューサー氏の思い入れもひとしおなんでしょうネ。

で、インプレッション。
とりあえずなんですから、固いことは抜きにして、素直にデヴューをお祝いしてあげたいという想いで一杯です。
多分、一押しは、アルバムタイトルの“Messiah”かな、やっぱ。
終盤の歌詞と音が凄く上手くシンクロしてて、グッときました。
デヴュー直前に完成したPVを貼っておきましょう・・とくとご覧アレ！（笑）

Messiah / Rie a.k.a. Suzaku featuring vocal : IBUKI


そして、今回は1曲のみですが、インストモノとして“Suzaku”。
自身のテーマというような位置づけなんでしょうが、女性らしさが出ていて良いと思います。
先行で公開されていたPVがあるんで、これもどうぞ。

Suzaku / Rie a.k.a. Suzaku


これだけ短期間で頑張って結果を出しておられるので、音に関してはすべて肯定すべきかと。
ただ、プロモーションに関して、ちょっとだけ提案があります。
“朱雀”は古代中国で南を司る神獣の一つで“赤”がそのイメージカラーです。
“黒”では“玄武”つまり“亀”になっちゃうんで、今後は“赤”をフューチャーするイメージングが得策かと考えます。
たとえば、深紅のギターを使うとか・・如何でしょうか？

てな感じで、Rieさん、デヴューおめでとう御座います。
残念ながら、メモリアルギグには参加できません。
草葉の陰で応援してますので、これからも頑張ってくださいね。