D9の響き

Guitarを肴につらつらと・・

CAB('00)/T.MacAlpine,B.Brunel&D.Chambers

2006-01-07 19:54:03 | band
ますます寒さが身にしみて来ますね・・こんばんわ。ブルブル・・。

これは、ベースのBunny Brunelが中心となり'99年に結成したグループの1stです。
私は昨年末に、他の盤と共に勢いで(笑)手に入れました・・いわゆる‘衝動買い’ですね。
BUT!大正解でした。

この盤のメンバーは、BunnyBrunel(b)、TonyMacAlpine(g)、DennisChambers(d)のトリオとなっており、後日2枚出してますが、それぞれキーボードが参加してます。
音的にはオーソドックスなFUSION GROUPといった感じでしょうか・・かなりロック色が強いですが。

BunnyはChickCoreaの‘TapStep’などへの参加で有名になった人で、私はこの盤を買って初めてTapStepのベーシストを知った次第です・・実はStanleyClarkeだと信じ込んでました。彼は基本がFletlessBassで、曲によって4弦と5弦を使い分けています。また今回はPiccoloSynth.Bassを2曲で使ってます・・そういえばこれもStanleyが使って有名になったアイテムでしたね。とりあえず彼らは仲がよろしいようですな。BunnyのHPにもStanleyのコメントがあります。

Tonyはここ数年のPlanetXやVaiBndへの参加で個人的に接することが増えたギタリストで、多分マイブーム筆頭かも知れません。第1印象があまりにも悪かったのでノーマークだったのですが、上記バンドでの仕事振りを見て、彼の人間性やミュージシャンとしての資質や技術の高さに改めて気づかされ、大好きなギタリストの一人となりました。Sweepの上手さが特徴的なんですが、私はソロとかの切り替えしで、アームかグリスで少しダウンさせてからバーっと展開させてゆく彼の手癖が好きです。今回全曲でkey(synth./ele-P.)も弾き倒してますが、Gよりも強力なソロが随所に出てきます。

Dennisは名前だけ良く聞いてたのですが、今回ほとんど初体験です・・なるほど、うわさどおりすごいドラマーですね。とにかく速くて手数が多いのに、ショットの粒がそろってて重いのがすごいです。バスドラの使い方にすごく特徴があると思いました。

#1.Night Splash:
テーマ-ソロの繰り返しによる、オーソドックスなソロ廻しの曲。挨拶代わりですね。

#2.Cab:
ミドルテンポのパワーコード+超絶ユニゾンオブリガードによるテーマがカッコいいです。よく伸びるGソロ、メロディアスなBソロと、2バスでなければ出来そうにないバスドラの連打など、聞き処満載の曲です。

#3.So There Is Love:
ツインGソロから、途中ブレイクを挟んでピアノバックにLukather風の展開がかっこいいですね。

#4.Just Perfect:
シャッフルでの9th系コードカッティングがおもしろいです。複数弦でピッキングハーモニクスを軽く入れながらカッティングなんて・・。key.ソロも風邪気味のJanHammerって感じかな・・ベンダー使いまくってGみたいに弾き倒してます。

#5.One For Stern:
16ビートの後乗りなGオリエンテッドの曲。これはBunnyの曲ですが、MikeSternとも親交があるようなんで、彼に書いた曲かもしれませんね。

#6.The Watcher:
ちょっと変わった6/4のリズム主体の曲。曲構成、リズム、音色などかなり突っ込んで練られたような印象があります。音楽的には一押しのレベルでしょう。
ただ難しすぎて、みんなちょっと固く感じられるのが残念。

#7.Atamanashi:
なぜかBunnyと渡辺香津美氏の共作曲です。なんかの再録でしょうか?
ちょっと突っかかり気味のGソロが香津美氏っぽいかも。BソロではFletlessなのにタッピングしまくってます。

#8.Boogie Me:
分かり易い高速ブギー。思わず自分もギターのネックを掴んでしまいそうになります。Dソロが白眉!

#9.Elastic Man:
サンバです。デニチェンのパラディドル炸裂・・この人基本が恐ろしくしっかりしてるんですね・・B.Cobhamみたいです。

#10:Bernard:
これもBunnyと香津美氏の共作です。テーマのバッキングコードが香津美氏みたいな音使いですね。幾分早めの上質なバラードで締めくくりです。

とりあえず1発目ということで、メンバーそれぞれ互いに気を使い合いながら、一生懸命やりましたという感じで、まだ余裕はなさそうですが、このあとの‘CAB2’‘CAB4’ではさらにスポンティニアスに展開され、余裕も感じられるくらいバンドとして成長が見られます。
久しぶりにいいバンドにめぐりあえて新年早々得した気分ですよ。


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