フリーターが語る渡り奉公人事情

ターミネイターにならないために--フリーターの本当の姿を知ってください!

まちがった包摂、正しいひきこもり

2005-09-21 13:02:46 | 現状
北日本でひきこもりが「仲間討ち」ということだそうです。

http://www.kitanippon.co.jp/cgi-bin/news.cgi?id=A100

 たまたま学校や会社に行かないだけの人間を、精神病でもないのにそれに準ずる扱いを行い、強制的に矯正収容所に入れる。何の関係もない人とずっといっしょにいるストレスという罪なき罰をくだされる。
 そのことによるマイナスのアイデンテイティ形成や、施設への過剰適応による社会不適応、囚人の拘禁反応の類推で理解できる視野狭窄・神経質になる・被害者意識が大きくなるなどの「施設病」などおかまいなしに。こうしたことが営利優先で行われているとの指摘は、登校拒否の親の会やフリースクールなどの界隈では80年代からあったが、今日はどうなっているのだろう。
 この種のまちがった社会的包摂は、対極にある社会的排除と同じ程度に人を狂わせる。個人が個人であることを認めない、特定のグループにマイナスのレッテルを貼って特殊視し、通常の市民的権利を剥奪し、追い詰めてゆく。かつてナチスがユダヤ人に対して行ったように。
 行き着く先には、誰もが排除される世界ができあがる。
 悪くないことは悪くないとわりきること。個人のプライバシー権は守ること。あえて何もしないでいることも選択肢のなかに含めること。社会的な立場とは無関係に人の人格や人権を尊重すること。TVでしゃべる引き出し屋や、児童青年精神科医のコミュニティのなかで周囲を納得させることができないゆえにマスコミを通じた影響力拡大を狙い、医学を相対化できず、かつての師匠のやり口への懐疑主義のない信仰だけで暴走する精神科医ーーというよりも元大学院生ーーの口車には注意すること。

わたしは言う。間違った包摂なら有害であり、不必要だ。正しくひきこもる必要がある。
フリースクールへの引きこもり?、家へのひきこもり、両方とも結構。学校や会社にだけWORK(勉強・仕事)があるという錯覚を捨てること。個人のライフスタイルの自由を今こそ守るときではないだろうか?

これは、社会的な排除への対処策が、矯正収容所型にならないための議論です。
フリーターだって、ニートだって、失業者や半失業者であっても、選択の余地なく
施設に入れられ、専門家に見張られ、囚人のような扱いを受けない権利があるのです。



 
 
 

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3 コメント

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正しいひきこもり (燃えよチュラゴン)
2005-09-22 14:41:12
「正しいひきこもり」、いい表現です。



ひきこもっていると、だんだん禅坊主のようになってきますが、写経などするとよいかも。



社交性がないとかいって、針小棒大に引きずりだそうとする「ひきずり」側にも問題あり。

もしかして、「ひきこもり」と「ひきずり」のせめぎあい?



ハイジのお爺さんもひきこもっていたのだ。
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Unknown (はっしー)
2005-09-24 11:00:41
就職活動しているのですが、なかなか決まりません。失業3年になりました。35歳崖っぷちです。ワタリさんの言葉が多くの人に届きますように!
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Unknown (ワタリ)
2005-09-27 00:04:21
燃えよチュラゴンさん、いらっしゃいませ。



はっしーさん、はじめまして。



まとめレスで失礼します。



>燃えよチュラゴン さん



いつも面白いコメントをありがとう。「正しいひきこもり」というのは、評論家の芹沢 俊介さんが使いはじめた言葉です。



>社交性がないとかいって、針小棒大に引きずりだそう>とする「ひきずり」側にも問題あり



「引き出し屋」もビジネスですからね。今より十年以上前だったら、内気とか、恥ずかしがりとか、家を中心にした生活をしているだけの人までムリヤリ閉じ込めて多額の金額をとっているのかも。行政からの補助金がないか、ほとんどないとはいえ、デイケア等に通うだけでも月に2-30万円もかかるとか、面接して相談するだけでも数万円もとるケースもあるとか。

本人が外に出たかったり出る必要のあるときに出られない場合を除いて、病気とか半分病気のような扱いをするべきではないと思います。



>はっしーさん



当ブログにようこそ。

わたしも大変ですが、はっしーさんも大変ですね。ほかにも似た状況にいる人、もっと大変な人もいらっしゃることでしょう。

声援をありがとう。もう少し書き溜めたら、このブログの記事をなんとか出版できないかと思っています。

とりあえず、はっしーさんの家族や友人のかたに知らせてください。一人でも多くの人に。

高名な学者や作家には分からない一人一人の現場の声を、なんとか世の中に発信してゆきたいと考えています。













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