フリーターが語る渡り奉公人事情

ターミネイターにならないために--フリーターの本当の姿を知ってください!

一時的メモ

2006-08-08 15:53:11 | 文化
黒田節の替え歌です。

元歌→http://www5b.biglobe.ne.jp/~pst/douyou-syouka/03nihon/kuroda_k.htm

不況の嵐か デフレ風か
下層の女の 舞姫か
車をひきとめ 立ち寄れば
歌音大きき 習い事

進学するたび 人が減る 
学校は 元祖リストラで
ゆとりに反対 してみても 
小さき人に 見破られ


教育訓練 やれやれと
識者は言いし 審議会
学歴資格は インフレで
座れる席こそ すくなけれ

充実してます 肉体労働
生きている 実感かみしめて
あまりに仕事が きついので
体を壊して 病院に

今日の仕事は 明日あるか
明日のことは 知らねども
一日ごとに 売られゆく
夢の夢こそ あわれなり

昨日いた人 今日はどこ?
会社の外に 追い出され
はじめの出会いは 別れなり
鐘の音ひびく 会者定離



生きよ生きましょ この時を
将来なんて わからない
諸行無常 是生滅法
ペルソネ ホディエ
保障なし

ひとつかぎりの 命なら
過労死よりも 休みゃんせ
ひとつしかない 体なら
元気になれば 踊りゃんせ

○>ゆとりに反対してみても 

狭義のゆとり教育のみならず、子ども・若者への登校強制圧力、子どもが学校に行かずに町を歩いているだけで取り締まる政策、ひきこもり対策という形での思想の自由やプライバシー侵害などを含みます。

○>小さき人 

子どもは小さい大人だ」とするP・アリエスの議論を受けたもの。


○>今日の仕事は明日あるか 

派遣会社の営業も含めてわかりません。

○>一日ごとに売られゆく

一日ごとに労働力商品として派遣元会社から派遣先会社へと売られてゆく様子です。

○>夢の夢こそ あわれなり
日本の伝統的人形劇である文楽の曽根崎心中の道行きのシーンからの引用です。この2行は「一足ごとに消えてゆく 夢の夢こそあわれなり」からもじったもの。http://homepage2.nifty.com/hay/sonezaki.html



●>諸行無常 是生滅法
雪山ゲ。お釈迦さまが山で修行をした。そのとき、「所業無常 是生滅法 生滅滅威 寂滅為楽」という歌声が聞こえたという。このセリフは、清元(三味線音楽)や平曲(琵琶楽)のなかにも取り入れられている。

○>ペルソネ ホディエ 
中世・ルネッサンス期の世俗音楽のなかの世俗ラテン語より。「今の人」の意。
<2005/1/12付記>日本の江戸初期から伝わる伝統歌曲のなかに、三味線の曲で「サンタマリア」という歌詞の入ったものもある。それで、伝統の曲にラテン語がまじっていてもいいだろうと判断して入れてみました。

>○たったひとつしかない命ならば、どうして過労死・自殺の前に休めないか。一個だけの体ならば、仕事を離れて踊れないか。現状を嘆きつつ、組織に滅私奉公する以外の人生を模索したい気分を描写してみました。




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2 コメント

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いろいろ知っていますね (きよ)
2006-08-08 19:46:24
いろんなこと知っていますね。でも物知りでも失業しちゃう厳しい世の中ですね。決してスキルは低いと思いません。最初、読んだとき男性かと思いました。うちの嫁なんか結婚して仕事することから逃げましたけどそんな考えはないですか。
Unknown (ワタリ)
2006-08-12 21:35:52
きよさん。いらっしゃいませ。



これは、プリントアウト用の一時メモだったんですが、コメントがついちゃいました。せっかくだから、お返事します。



>物知りでも失業しちゃう厳しい世の中ですね



物知りだから失業しにくいという話は聞いたことがないです。不思議なご意見です。



>最初、読んだとき男性かと思いました



ときどきそんな風に言われます。なぜかな?



>うちの嫁なんか結婚して仕事することから逃げました>けどそんな考えはないですか。



女の人は失業しているほうが地位が高いという逆説を強いられますからね。

わたしも、昔、江戸時代の銭を紐でくくってあるのを見て蛇と間違えた遊女のように、何も知らないことを期待され、そう教育されました。そうして、将来家のために好きでない男と結婚し、結納金をはじめとする財産を増やす役割をはたすよう、訓練されているのです。

十代半ばにもなると、こうした、「おいらん教育」に違和感を抱きました。だけど、家はなかなか女性が賢くなることをよく思いません。おろかでなければ文化不適応で性格がわがままだ・ヒステリーだと攻撃をしかけてきます。

今では、家父長である父がなくなり、自立をさまたげる圧力は減りました。そのかわりに、仕事に役立つ資格・技術・人脈を作らせない教育の後遺症に悩んでいるわけです。

結婚して仕事から逃げることは、できないでしょう。

結婚しても、相手の男性もリストラ・倒産・低賃金の可能性もあります。主婦としてもパート労働も家事労働も必要です。

必要なのは、結婚よりも労働組合、リベラルな立場の労働行政、それに弁護士などです。そして、労働者を守る法律に賛成し、労働者を切り捨てる法律に反対してゆくことです。