Eddiy's Cafe ---Original Roasting Style---

エディの珈琲自家焙煎日記
珈琲のおいしさの追求の日々。
自分なりに焙煎を通して感じた事を綴っています。

香味とサイクロンの考察

2017-02-25 19:11:56 | 焙煎機
こんばんわ。

やっとサイクロンの改造が一段落しました。

今日はサイクロンが香味に及ぼす影響を考えてみたいと思います。

まず今までのデータを自分なりに分析するに当たりデータを数値化することが大事と考え焙煎度と排気の香りと形状を下の様にしました。

<<焙煎度>>
みどり  = 1
白    = 2
ライト  = 3
シナモン = 4
ミディアム = 5
ハイ   = 6
シティ  = 7
フルシティ = 8
フレンチ = 9
イタリアン = 10

<<香り>>
青臭   = 1
やや青臭 = 2
香ばしい = 3
香り変化 = 4
強い香り = 5
焦げ臭い = 6

<<形状>>
緩む  = 1
湯気  = 2
縮む  = 3
膨らむ = 4
シワ伸び = 5
更に伸び = 6

この数値化を元にサイクロンの無い状態とサイクロンの有る状態のグラフを作成しました。
まずはサイクロンの無い焙煎グラフ





次にサイクロン有りでシロッコファンがDB55B4の焙煎グラフ





もう一つサイクロン有りでシロッコファンがCB55B3の焙煎グラフ






<<グラフから読み取れるポイント>>
ABのサイクロン無しの焙煎はグラフの焙煎度、香り、形状が(若干時間経過に対し同じ状態がみられつつも)共に階段状に上がっている。

CDはサイクロン(シロッコファンはDB55B4)をつけた状態の焙煎だが、特に香りの変化が時間軸に対し「香ばしい」の状態から変わらず横ばいが続いている。

EFのグラフもサイクロンをつけた状態の焙煎だがシロッコファンが弱いもの(CB55B3)に変更されている。この場合は時間軸に対し「形状」の変化が縮むの状態から変わらずに横ばいの状態が長く続いている。

<<考察>>
1.CDEF共に変化が無く横ばいの状態を焙煎過程で見ると、蒸らしが終わって焼きに移行する状態である。
2.豆自体の表面的に見える焙煎度(焼き色)は進んでいても中身の化学変化が進まない状態と考えられる。
3.化学変化が進まないとは、外から加えられる熱エネルギーが弱く化学反応が進まないと解釈できる。
4.この事からサイクロンの能力が強い場合には、蒸らしが終わった状態でガス圧を上げ、より高カロリーの熱を与えるか、サイクロンの能力を更に下げるかする事で適正な化学反応の促進が可能になると思われる。

<<課題>>
1.現状はシロッコファンのモーターをインバーターで90回転から1600回転まで制御出来るものに換えて2回の焙煎を行ったが、回転数の適正値を求めるのに後数回のテストが必要だろう。
2.その場合、シロッコファンの直下に付けたダンパーは出来るだけ開放にして適正値を出さないと、チャフの分離が進まない事も考慮する必要がある。



長々と書いてしまいましたが、やっと通常の焙煎が出来そうでホッとしています。
後は冷却機を作りかけでほったらかしにしてあるので、そちらの仕上げですかね。

まだまだ冬の夜長は続きそうですが、草花の芽も膨らんできているし春までには何とかなるかな。

それではまた。

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1 コメント

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Unknown (st)
2017-02-26 09:23:29
自作焙煎器の参考にネットサーフしていたら
昨日の記事だったとは、続きを楽しみにしてます。
自分のは屋外で煙突排気なので気楽なもんです。ちらかしほーだい

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