歌劇「ドン・ジョヴァンニ」

歌劇「ドン・ジョヴァンニ」
サントリーホール公演

指揮・フォルテピアノ： ニコラ・ルイゾッティ
演出：ガブリエーレ・ラヴィア
管弦楽：東京交響楽団


ドン・ジョヴァンニ：マルクス・ウェルバ
騎士長：エンツォ・カブアーノ
ドンナ・アンナ：セレーナ・ファルノッキオ
ドン・オッターヴィオ：ブラゴイ・ナコスキ
ドンナ・エルヴィーラ：増田朋子
レポレッロ：マルコ・ヴィンコ
マゼット：ディヤン・ヴァチコフ
ツェルリーナ：ダビニア・ロドリゲス


サントリーホール公演ダ・ポンテ３部作
今年は「ドン・ジョヴァンニ」
昨年の「フィガロの結婚」でチャーミングな伯爵を演じ、私の「フィガロ」観を変えたマルクス・ウェルバがタイトルロール♪

またしても胸をはだけ気味に登場です(≧∇≦)
やっぱりドン・ジョヴァンニはビジュアルも大事だよね～

「フィガロ」同様、ルイゾッティの弾き振りで、リズミカルに展開していきます。


ドンナ・アンナは「フィガロ」の伯爵夫人ですね～。
なんとなく今回のドン・オッターヴィオとのカップリングの方が雰囲気的にしっくりくるカンジ(^o^)
上品カップルです。

ツェルリーナ＆マゼットも若くてかっこいい～
イメージびったり(o^∀^o)


大好きな「あそこで手をとりあって誓いをかわそう」♪
「キミの運命を変えてあげよう」と口説くドン・ジョヴァンニ
「マゼットがかわいそう」といいつつ、やる気満々のツェルリーナ
このふたりの絡みは、自分勝手でホント笑えます(^w^)

ドンナ・エルヴィーラがタイミングよく（悪く？）邪魔に入るわけですが。
マゼットに不貞を責められても「ぶってよマゼット」とお色気で押し切る（押し倒す？）ツェルリーナ。
身近にこんなヒトいたら、マゼットじゃなく、おいらがぶってやるトコロだ(`o´)

シャンパンソング。
ただでさえ早口ソングなのに、ルイゾッティの快速テンポにマルクス・ウェルバも快調に転がる。
ニコラ、お手柔らかに(^。^;)

と思いきや、第２幕の「窓辺」は、打って変わってしっとりムード(*^_^*)

しかーし！
なんとdolce-vita、セレナーデを子守唄に撃沈(-.-)zzZ
ドン・ジョヴァンニの地獄落ちより先に、眠りの淵に落ちていったのであった(-_-#)
Nessun dorma !
トゥーランドット姫のお触れは、ここまで届かないのである(≧ヘ≦)

実は一番好きな「薬屋」も聴けず…。
「フィガロ」から迷い込んでくる蝶々も素通り…。
Mamma mia (゜∇゜)


こんなおいら、説得力に欠けますが。

ドンナ・エルヴィーラ、毎回涙なしには観れません(;_;)
ドン・ジョヴァンニのこと悪いヤツだと言いつつも。
ドン・ジョヴァンニに変装したレポレッロの優しい口説き文句にコロッと騙されて、愛する人が自分のもとに戻って来た喜びを歌う。
ドンナ・エルヴィーラ、バカな子p(´⌒｀q)
こっちが切なくなっちゃうよ。
この罪だけでも地獄落ちに値します！

今回ドンナ・エルヴィーラの増田朋子さん、主要キャスト唯一の日本人です。
この方のドンナ・エルヴィーラはあまり押し出しが強くなく、真面目さが全面にでて余計に健気さを増す。
増田さん、おいらをあんまり泣かせないでおくれ。

お衣装、かっこよかったですね(^O^)
特ににツェルリーナ。
ミニのウエディングドレスがすごくコケティッシュ。
紫の革のジャケットや、ハイソックスとお揃いの縞々模様のハット。
追加されていくアイテムが超カワイイo(^-^)o
ちなみに足元はスニーカーでした。
ドン・ジョヴァンニの黒い革のロングコートや紫のストールもホントにオシャレ
農夫のマゼットの衣装も気が利いてて、中に着てるベストが黄色のチェック柄なのが、若干野暮ったさの演出なんでしょうか。
レポレッロですら洗練されてて、衣装すごくよかったです♪


サントリーホールオペラは純粋に、観て楽しいプロダクションで大好きです(o^∀^o)
来年は「コジ・ファン・トゥッテ」
マルクス・ウェルバ、セレーナ・ファルノッキオは続いてご出演とのこと。
グリエルモとフィオルデリージですね(*^o^*)
こちらも楽しみです♪


追記：ヒロシさんが大学院オペラで、騎士長を歌われるみたいです。
　　　きゃあ～、観たい～♪