Sotto voce (^-^)

楽しみを待つ事は、それ自体が楽しみ。
そんなカンジの日々を綴ります♪
Non vedo l'ora!

メトロポリタン・オペラ ドニゼッティ《ランメルモールのルチア》

2012-01-08 21:39:37 | オペラ
WOWOWのMETライブビューイング

ドニゼッティ作曲
歌劇「ランメルモールのルチア」

指揮:パトリック・サマーズ
演出:メアリー・ジマーマン
案内役:ルネ・フレミング
メトロポリタン歌劇場
2011年3月19日

ルチア:ナタリー・デセイ
エドガルド:ジョセフ・カレヤ
エンリーコ:ルドヴィク・テジエ
ライモンド:クワンチュル・ユン
アルトゥーロ:マシュー・プレンク


dolce-vitaはホントにホントにナタリー・デセイが大好きなんだな~
実感しました。

「好き」って
理由はわからないけど
(てゆうか理由なんて後付けなんだろうな)
ただ「この人を観たい聴きたい」という気持ちが沸いてくる。
そして観て聴いて、ただうれしい

ナタリー・デセイのルチアはそんなカンジでした。

最近は、以前出ていたはずの高音を絞り出すように歌っていることがあるデセイ。
(だって「連隊の娘」のときはそんなコトなかったもん)

それでもmad sceneはすごかった

いま自分にできる最高のパフォーマンスを計算して計算して
それをやりきったんだなって思うし
そして最高のパフォーマンスでした

同じプロダクションで2009年2月のネトレプコの映像も観ましたが
演技の上でもネトレプコほど動きも大仰でなく。
madでありながら
その瞬間瞬間の細やかなルチアの気持ちが
不思議と現実感をもって感じることができた。
歌からも、表情からも。
感動
グラスハーモニカもフルートもなし。
デセイの華やかな装飾音が際立ち
壊れやすいルチアの繊細な心がヒシヒシ伝わってきました。

以上、後付けデス。

聴いているときはただ大好きで幸せで
終わったときにはまた聴きたい気持ちでいっぱいでした。

ナタリー・デセイ大好きです


ルドヴィク・テジエ
第1幕の「酷くして不吉な不安を」から
かっこよさにdolce-vitaにっこにこ

テジエ悪役いいじゃん

いつもあまりのクールさにdolce-vitaのご不興を買うテジエですが
21世紀離れした端正な容姿とあいまって
自己チューな悪役エンリーコはぴったり

しかも「ラ・ボエーム」の時も
周りとの調和を大事にする人なんだなって思ったけど
ルチアとの二重唱では
何かデセイをサポートしてるようなカンジがあって
今までご不興でごめんなさいデシタ

テジエの悪役、もっと観たい


ジマーマンが台本にない幽霊を登場させたことは
「やりすぎ」だという意見も多いみたいデス。
(前に観たときdolce-vitaもそう思ったし、意味わかんなかった(^_^;))

でも幽霊のおかげで今回ちょっと違った見方ができたかも。

「ランメルモールのルチア」はみんなが不幸になるおハナシだと思ってたけど。
エドガルドは幸せだったんじゃないのかなって思った。

最期までルチアに愛されていたことも知ったし。
死ぬ間際
ルチアが幽霊となって寄り添っているのを確かに感じたはず。
(寄り添ってたし)

ジマーマンが幽霊を登場させてくれなかったら
dolce-vitaはきっと気づくコトができなかったわ
ま、ジマーマンの意図するトコロと違うかもしれないケド(*^_^*)

ルチアは絶望して死に
エンリーコは後悔しながら生きる。
でもエドガルドはルチアの愛を感じながら
ルチアの元に旅立った。

そう思うとちょっと救いがあるよね(^_^)


ナタリー・デセイを満喫できたし
テジエもカレヤも美声だったし
大好きデシタ

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