Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

京都暮らし242. 冬の小さな旅13.

2010年02月28日 | field work
 画像の正面に写っているのは、琵琶湖ではなく内湖である。琵琶湖の湖岸に形成された小さな湖であり、数もかなり多い。
 私が国土地理院の地形図を眺めていたとき、琵琶湖と内湖を仕切る僅かな線上の地形に集落があった。言い換えれば集落は琵琶湖と内湖に挟まれるように立地しているのである。調度天橋立の砂州の上に集落があるような案配である。ここの大きさは、それとは比較にならないほど小さいのだが。この集落を発見したときは、大変ユニークな立地ではないかと少し興奮したものである。それが安曇川の河口に広がる北舟木と南舟木の集落である。
 実際にこれらの集落を歩いてみると、アイレベルでは地形図ほどの特異さは感じないのだが、それでもリニアに細長く続く集落の両側が湖であることに変わりはない。
 今日で2月も終わりである。もちろん冬も終わってしまい、モヤモヤとした春が近づいてくる。しまらない冬だった。何故か今年は、冬の気配をもう少し感じていたかったと痛切思うのは、冬季オリンピックの影響かな。
 ここ数日ほど腰痛であり、時々マッサージに通っているが、 動作も少しままならずである。

滋賀県,南舟木,撮影日2008年2月18日
FUJI S5pro,AF-S Nikkor16-85mm/F3.5-5.6ED,VR
シャッター:1/285,絞りf9,焦点距離62mm,ISO200.
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京都暮らし241. 冬の小さな旅12.

2010年02月27日 | field work
 昨日は、冬季オリンピック・フィギャースケート女子にかじりついていた。ショートプログラムでは、キムヨナがダントツの得点だったので、予想通りの結果となった。
 今日の画像は、湖西の集落を尋ねたときのものだが、安曇川の橋上で、 こんな入り江風の風景も面白いと思っていたら、それまでの晴天が突然吹雪になって、慌てて撮影機材をザックの中に入たときのものである。
 琵琶湖は内湖があったり、蘆の群生があったりと湖岸の景観は多様である。季節を変えて訪れれば、大変面白い風景に巡り会えるだろう。天候に関わりなく、鴨だけは悠然と泳いでいた。
 だが今日の天気は、昨夜来の激しい雨も上がり、まことに清々しい青空が広がっている。冬への未練を大いに残しながら。もう雪も降ることがない、そんな陽気になってきた。

滋賀県,南舟木,撮影日2008年2月18日
FUJI S5pro,AF-S Nikkor16-85mm/F3.5-5.6ED,VR
シャッター:1/285,絞りf9,焦点距離35mm,ISO200.
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京都暮らし240. 冬の小さな旅11.

2010年02月26日 | field work
 冬季オリンピックも終盤戦が近づいてきた。今日はスキークロスに没頭していた。ウィスラーの雪を見ていると、個人的には少し羨ましい限りである。それでもあちらも例年に比べれば、暖冬だろう。
 京都は盆地だから、街が底冷えするときはホントに寒いのである。今年も1月頃は、足裏から冷え切った日も何日かあった。このときの寒さ体験が、いまでは懐かしいと思う位に今は暖冬である。来週あたり、気まぐれに雪が降らないかなと思う。実際3月も寒暖の差が激しくて雪が降ったということはあったと記憶している。
 雪だ!雪だ!!と毎日騒いでいるが、このまま暖かくなり、ハイ!!!、春です、となるとどこかしまらない一年の始まりのように思われてくる。本来ならば、寒い冬を乗り切って、ようやくやってくる春の気配が良いのだが。待ち望んでいた季節がきたみたいな空気が街に感じられていて、好きな時なのだが。
 まことに個人的な季節体験なので、当然こうした感覚がわからないという人もいるだろう。私が仕事で青森市に通っていたときに、地元の人々が、雪が融け出してようやく明るい日ざしが戻ってきたその頃が、とてもホットした明るい気分になる、という話を聞いたことがある。
 私の感覚も、そうした青森市での経験が、下敷きになっているのかもしれない。まあそんな個人的な理由もあって、カーリング日本勢といいますか、青森チームを応援していたわけでありますが。

滋賀県,南舟木,撮影日2008年2月18日
FUJI S5pro,AF-S Nikkor16-85mm/F3.5-5.6ED,VR
シャッター:1/225,絞りf8,焦点距離44mm,ISO200.
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京都暮らし239. 冬の小さな旅10.

2010年02月25日 | field work
 昨日イノダ本店でお茶していたら、庭に梅が咲いていた。ああ、もう春が近いのか。今日は北野天満宮で梅花祭である。芸妓・舞妓さんのお手前でお茶が振る舞われる。もちろん有料なのだが。
 今年はそれで冬が終わりでは少し寂しいと思いながら、2年前のこの時期の画像をアップさせた。当時は、雪が降って翌日ならば大変良い風景だったと思われるが、私が二日目に訪れたときは、心名残ばかりの雪であった。いつも雪の良いタイミングを逃している。
 今週は春のような暖かさであり、今朝は羽田空港が濃霧で閉鎖されていた。いよいよボワーンとした靄がかかり、春の風景の始まりかと思うと、少し気分も萎えてくる。いや、気を取り直して靄がかかった古都を撮影に出かけるという方法もあるか。
 さて、宿題を抱えて帰って来たのでこれから仕事なんだけど、その前に冬季オリンピックですね。カーリング日本勢は準決勝を逃したので、もう登場しないかなぁー。随分楽しませてくれたのに。
 冬季オリンピックの競技種目では金メダルと10位ぐらいの差なんて、1秒以下でしょう。もう金メダルなんて1/100秒レベルの、まぐれ当たりみたいなもんですね。

京都市,銀閣寺,撮影日2008年2月18日
FUJI S5pro,AF-S Nikkor16-85mm/F3.5-5.6ED,VR
シャッター:1/125,絞りf8,焦点距離35mm,ISO320.
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京都暮らし238. 冬の小さな旅9.

2010年02月24日 | field work
 昨日は、二日ほど東京経由で名古屋の大学に行き、夜京都へ戻ってきた。京都に戻ると、最近どういうわけか名代とんかつ「かつくら」へ行きたくなる。コレステロールゼロの油で上げた、豚や海老などのあっさりしたかつの味が美味である。
 昨日は、東洞院通りの「かつくら」で名古屋帰りの夕飯を食べていた。気がつくと私がいる大テーブルの回りには、フランスからの観光客7人にズラッと取り囲まれていた。
 私が鉢で胡麻をすっていたのをじっとみていたり、また、あれは牡蠣か?、いやメンチだ、その脇の海老がいいとまあ喧々囂々であった。やがて、大降りの海老が5匹もついている海老かつ膳が彼らのもとに運ばれ、それお奨めだよと私は内心思ったりして、案内の通訳さんもてんてこまいだった。まあここのお店は、リーブナブルで味は良いから、彼らの選択は、正解だったねと思いながら店を後にした。
 夕べは、さてカーリングを見て寝るかと思いながら、テレビをつけたまま朝まで寝てしまった。そこで遅い朝食とお昼をイノダ本店で食べた。いかにも京都暮らしだ。
 朝起きたときから腰が痛いぜ。腰痛かなぁー!というわけで、昼間整体医院にでかけマッサージを受け湿布を貼ってもらった。さて明日も腰痛を引きづりながら名古屋で大学入試に従事である。

滋賀県,北舟木,撮影日2008年2月18日
FUJI S5pro,AF-S Nikkor16-85mm/F3.5-5.6ED,VR
シャッター:1/180,絞りf7,焦点距離200mm,ISO200.
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京都暮らし237. 冬の小さな旅8.

2010年02月23日 | field work
 冬季オリンピックのカーリングが面白い。見出すと猫のような知能犯的ゲーム展開に加え、選手達がテレビ画面にドアップで登場する。それもロングタイムで。こんなに長く、かぶりもんなしで映像に登場する種目は、他にないだろうと思われる。日本だロシアだと、まあ綺麗な選手やんけと思いつつ結構見応えがあり、なかなか楽しませてくれる。
 今週は、日向にいると暖かい。光は明るく春の気配が濃厚である。通例春の光はぼんやりしていてインパクトがないのだが、この時期は冬の名残もあるので、透明感ある光で結構クリアに撮影できる時である。ただしこの時期の京都には、撮りたいと思わせる被写体が少ない。
 つまり雪も降らないのに、これで厳冬はお終いかい!、と言いたくなる。アップさせている画像は、2年前の今頃の時期であり、結構雪の風景と寒さを実感していた。日付を見たら2月18日となっており、この日は嵐山の天龍寺から左京の銀閣寺、そして湖西地方の北舟木、南舟木へ足を伸ばしており、丸一日雪を追いかけていたようだ。
 雪が降って少し話題も増えて冬を実感するのだが、今年も昨年に引き続き暖冬だ。今年は冬季オリンピックが唯一の慰めだ。

京都市,天龍寺,撮影日2008年2月18日
FUJI S5pro,AF-S Nikkor16-85mm/F3.5-5.6ED,VR
シャッター:1/160,絞りf6.3,焦点距離44mm,ISO200.
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京都暮らし236. 冬の小さな旅7.

2010年02月22日 | field work
 NHKの衛星放送で冬季オリンピックを見ていると、応援のFAXを紹介しているコーナーがある。これを見ていると日本人は、ホントに絵が描けない人種が多いと思う。例えば人間のデッサンがまるでできていない。人間の手は顔を覆える程の大きいサイズなのに、みんな日常の印象で小さく描いている。それができないと、漫画という世界に逃避する。これが日本人の本質の一端だと思う。日本の教育では、海外のようにデッサンを描く訓練など、ほとんどしていないから、描けなくても無理な話ではあるが。
 冬季オリンピックでは随分減ったと思うが、中継でスタンドの応援席にはためく日の丸をよく見ると、応援の文字がたくさん書いてあり、全体の印象はすこぶる汚い。何をどうしようと本人の勝手なのだが、それならばもう少し美意識を働かせて描けよ、とこちらは言いたくなる。あれじゃあ、日本人の美意識のなさを国際的にまき散らしているようなものであり、つまり恥ですね。海外では国家シンボルである国旗に寄せ書きはしないと思うけど。
 よくいる日本人オタクを思い出すのだが、感性がよくて優れた製品をチョイスしてたくさん持っているだけでは、美意識や創造力があるとはいえないと私は思うね。その程度の能力ならば、世界のどの国の人間も持ち合わせている。大切なのは、それを作り出せる能力だろう。
 そう思っていたら、美意識のかたまりがあった。京都・祗園にある舞妓・芸妓学校のカリキュラムに、舞踊、お茶、華道、書道、絵画とあって、昔気質の人達はちゃんと訓練しているのだ。
 現代人の多くは、それらをみんな捨ててしまったから、美意識のないのが出現するわけだ。ああっ、今日も苦言を書いちゃった。

滋賀県,南舟木,撮影日2008年2月18日
FUJI S5pro,AF-S Nikkor16-85mm/F3.5-5.6ED,VR
シャッター:1/285,絞りf6,焦点距離62mm,ISO200.
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京都暮らし235. 冬の小さな旅6.

2010年02月21日 | field work
中判ネガのため画像欠

 相変わらず冬季オリンピックに時々見入っている。昨日は、ウィスラーでアルペン女子複合があった。また滑降の続が見られると、個人的には喜んでいる。
 ところでウィスラーというのは、世界有数のリゾート地であるとともに、環境デザインにおいて優れている事は、私達専門家の間では有名なことである。その理由は、ウィスラー村・デザイン・ガイドラインという建築や環境のデザインの憲法といってよいルールが、早くから定められ、これに従ってこのリゾート地の高品位な開発してきたからだ。
 もう随分前に、ウィスラー村から送ってもらったデザインガイドライン冊子のトップは、ウィスラーが目指すイメージがイラストともに提示され、それからサイトプランや建築形態、それに積雪管理といった些細なデザインルールが定められており、調和ある魅力的な風景の出現を意図したものである。そしてウィスラーデザインスタンダードという設計基準を設け、ベンチや街頭や道の作り方にまで、細かくデザインの方法が示されている。
 そんなウィスラーに思いをはせつつ、今日は中判フィルムカメラで撮影した冬の琵琶湖をアップした。画面を見ると雪か雨が少し降っているようだ。
 ところでニコン・フィルムスキャナーのプラスチック製のネガフォルダーの仕様が甘く、フィルムがそったままスキャンされてしまうあたり、どうしてこんな簡単なことがきちんとできないのだろうかと不思議に思う。
 まあ簡単なことができないというのが、日本人の特質なのかもしれないと、ウィスラーの風景を見ながら思うのである。優れた美しい風景を創り出すというのも、みんなが創造力あるイメージとルールを決めて取りかかれば、簡単な事なのだが。
 この創造力というのが大切なのである。私達がまちづくりの現場で鉢合わせするのは、この創造力に欠けた人達が大半で、彼らがデザインをこねくり回しているのだから、言い訳がましいデザインしができない。私は、ホントに物事を知らない人達だと、いつも心で思う。
 だから個人的経験で言えば、日本人の最大の欠点!、それは創造力が能力的に欠落しているのよ。そのことを自分で気がつかないことでしょうね(笑)。

滋賀県,高島市南舟木,撮影日2008年2月18日
FUJI GS645Wide,FUJINON W45mm f5.6,ベルビア100,SKYLIGHT.
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京都暮らし234. 冬の小さな旅5.

2010年02月20日 | field work
中判ネガのため画像欠

 昨日は、冬季オリンピック男子フィギャーに見入っていた。まあ、4回転ジャンプでロシアのプルシェンコがトップだろうと思っていた。蓋を開けたらアメリカのライサチェックと僅かの差で銀メダルだった。
 難易度に高い技に挑戦する姿勢の方が私は好きなのだが、堅実なライサチェックに高い評価がいってしまった。今の世界のテイストは、これが世界一の技だとという確固たる自信よりは、難易度に挑まないナロナロとした普通の堅実さが受けるのだろう。表彰台をみると、アメリカ、ロシア、それにプラス1という20世紀冷戦時代の構造だったのには笑えた。
 ところで今日の画像は、フィルムカメラFujiGS645Wideで撮影した中判サイズのフィルム画像をスキャンしたものをアップさせた。この画像は、ベルビア特有のコントラストが高い発色で、デジタル一眼レフの薄口醤油の画像と比べると、力強く見応えがあってよい。細部を拡大すると、土蔵正面の窓の上にある家紋などは、細部がしっかり描写されていて、デジカメよりは中判フィルムカメラの方がはるかに情報量が多いことがわかる。
 フイルムのカリッとした力強い画像よりは 薄口のナロナロとしたデジタル画像が好まれるというのも、今時の弱腰の世界のテイストを反映しているのかも。

滋賀県,高島市北舟木,撮影日2008年2月18日
FUJI GS645,FUJINON W45mm f5.6,ベルビア100,SKYLIGHT.
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  京都暮らし233. 冬の小さな旅4.

2010年02月19日 | field work
 名古屋からJR東海道線に乗り、米原で乗り換えて北陸線で近江塩津へ向かった。琵琶湖を反時計回りに訪ねようというわけだ。近江塩津の駅で湖西線の列車が来るまでは、1時間程間がある。そこで私は、駅の側の塩津の集落へ出向いた。
 古い民家が建ち並ぶ人の気配が全く感じられない静で小さな集落である。私が集落の中に入り込むと、突然軽自動車が私の前に現れ走り去る。そしてレンズを向けている方向に駐車する。人気のない民家からは、犬をつれたお爺さんが現れて民家の前を往復している。次第に集落の人が現れ、寡黙に私の前を横切ってゆく。
 そんな状況に遭遇したとき、私は「アッヤバイ!、彼らのテリトリーの中に入ってしまったんだ」と気づいた。人気のない集落では、ちゃんと物陰から見知らぬ人間である私をしっかりと観察していたのだ。そしてその情報は、すぐさま集落全体に伝わる。「誰だろう?」、そんな疑問がわくと集落の人間達が行動を開始する。集落は彼らの生活の場であり、よそ者がみだりに立ち入る場所ではない。そんな無言の強い意志を感じさせられた。
 だから私は、集落に入ると、最初に出会った人に必ず挨拶をして雑談をしながら、「大学で建築を教えていて、講義用の資料を集めています」といった具合に、コミュニケーションをしつつ身分を明かすことにしている。そんな雑談が集落を訪れた時には大変重要なのである。集落の誰か一人に話せば、直ちに集落全体に情報が届き人々は安心し、いつもの静かな集落に戻るのである。そして晩には集落の人達の茶飲み話になるのだろう。
 隣の人がどうなっているかわからない都会のマンションに比べれは、日本の集落は、それよりはるかに濃密なコミュニケーションが存在する地域共同体なのである。コミュニケーションが長い年月、集落を支えそして守ってきたのである。この地域ではそうした精神は、今も変わらない。

滋賀県,近江塩津,撮影日2008年2月2日
FUJI S5pro,AF-Nikkor F2.8/80-200mmED
シャッター:1/125,絞りf22,焦点距離70mm,ISO1600.
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 京都暮らし232. 冬の小さな旅3.

2010年02月18日 | field work
 今週の東京は寒かったが京都はそれほどではなく、すこぶる風が冷たいのだが底冷えするという感覚ではない。むしろ春が近づく前の、寒さと暖かさとが、しのぎを削っているような感じだ。
 だが今年は、雪がない。過去の画像を見ていたら2008年は、雪が降っていた。私は、この時期に湖西地方を訪れていた。
 雪が積もると、足は不便だわ、屋根の雪下ろしはいるわで暮らすのは大変なのだが、私のような傍観者の立場では、一様に白い風景のなかに多くの要素が埋没し、俄然周囲の風景は美しくなるところに無責任な感動をしている。
 そのような時は大変寒く、私とて容易には出かけようという気分にならないことの方が多い。だが意を決して、耐寒装備で外にてでゆくと、それはそれなりの風景に巡り会うことができる。こんなことを書くと北国の人に笑われそうだが。
 昨日で大学の仕事も、学生関係の仕事が全部終わった。なかなか難儀な年だったが、みんな進路はそれぞれなりに決まったようだ。少し安堵感があり、昼間院生とささやかに祝杯であった。
 この時期私のゼミの卒業生達は、人生の中でそんなにない短い気楽な時間を過ごせるのだろう。といって私の仕事がなくなったわけではなく、まだ入試やら雑事やらと、色々たまっている。そして、また4月から同じ事の繰り返しである。

滋賀県,湖西線,撮影日2008年2月18日
FUJI S5pro,AF-Nikkor F2.8/80-200mmED
シャッター:1/250,絞りf8,焦点距離70mm,ISO200.
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京都暮らし231. 冬の小さな旅2.

2010年02月17日 | field work
 北小松の沖合に見える湖につきささる竿は、えり (小型定置網)漁である。この地域の典型的な漁法である。いまでも、当たり前のように見ることができる。それだけ、この地域が、外部の刺激とは少し無縁な所にいるのだろう。いつまで残るかはわからないが、日本の美景である。
 アユ、フナ、そしてホンモロコを採っているのだ。モロコは大変数が少なくなってきた。ブラックバスやプルーギルなどの肉食魚が放たれたおかげて、みんな食べられてしまったからだ。モロコは付けてお茶漬けにするなど、食べ方は様々だが、モロコ特有の味がしみでてお酒の肴としても大変美味である。いまでは、高級魚なので珍味だという巷説もある。
 しかし美景ではあるがなんとも地味な画像だ。というのも、バンクーバーオリンピックを夜中に起きてテレビで観戦しているので、眼が白い雪に慣れてしまっている。
 火曜日は、早朝の3時に起きて、アルペン男子滑降を堪能していたからだ。時速140kmを超えるスピーディーな競技は、周囲のダイナミックな風景がガンガン変化して、個人的には一番好きな種目である。ヨーロッパでは一番人気のこの種目も、日本人が出場していない種目であり、大変関心が薄く、夜中の中継しか行わないだろう。
 今晩というか、明朝早くにはアルペン複合があるから、また不規則な生活が続く。

京都市・滋賀県北小松,2009年2月9日撮影.
EOS40D,EF100-400mm,f3.5-5.6,
シャッター:1/13,絞りf5.6,焦点距離380mm,ISO800.
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京都暮らし230. 冬の小さな旅

2010年02月16日 | field work
 先週、昼から琵琶湖の湖西地方へ出かけた。雪の風景を期待してのことである。湖西線をマキノ駅で降りて、海津大崎迄歩いていった。民家の屋根に少しばかり雪は残っているが、地面は綺麗に除雪されており、雪のかけらもない。やはり暖冬か。
 帰りに、それよりは南のJR北小松駅で湖西線を下車した。この湖に面する北小松の集落の風景は、いつみても特異であり、そして美しい。特定の制度の指定区域ではないから、いずれはなくなる風景だと思うので、今のうちにできるだけ記録しておこうというわけだ。
 撮影ポイントは、この地域で唯一の高いポジションである湖西線のホームがよい。いつもここで一電車送らせて、ホームから心おきなく撮影している。
 実際に集落の家々は、湖岸に面するように立ち並んでいる。湖だからこそ、水位があまり変わることがないためだろうか。そんな風景は、今の日本では随分少ないだろう。
 このブログでも随分前にも書いたが(初出は2007年10月24日)、湖西地方は美しい所である。写真家の今森光彦さんが、この地域の里山を撮影した名写真集もある。今なお残る日本の美景である。そしてこの地域でとれるコシヒカリは、我が家の食材でもある。
 湖西地方の集落は、何よりも日本であまり注目されないところがよい。往事の姿で、いまも静かに湖岸に立地している。

京都市・滋賀県北小松,2009年2月9日撮影.
EOS40D,EF100-400mm,f3.5-5.6,
シャッター:1/15,絞りf5.0,焦点距離160mm,ISO800.
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京都暮らし229. 冬の旅・マイバージョン5.

2010年02月15日 | field work
 先日始まったバンクーバーの冬期オリンピックで、選手村に雪がないというのが、少し奇異に見える映像である。スキー自体は人工雪であり競技に影響はないが、映像として見ていると違和感がある。それでも競技には没頭して見入っているため、ブログの方も少し低迷している。
 京都では、節分も既に終わってひさしいのに、いつまでも気分は旧正月といいはる季節とも思われないほど、暖冬である。季節自体は立春なのだから、暖かくなっても不思議ではないが、今年も雪が少ないというよりは、ないといった方が正しい。
 節分徘徊のスケジュールは今年の2月4日のブログに掲載した。このマイバージョンで掲載した行事の時間だが、北野天満宮は13時、千本釈迦堂は15時であり、他の行事と重なっている。前にも書いたが、3日の15時に開始される行事が多く、そうそう多くを見られない。適度に回り、そして何よりも「食」の京都を楽しむというのが、お奨めである。
 行事というのも一般論でみると、このブログのように京都市観光情報のWEBに掲載されパブリックがあれば、企業の業界筋だけが集まる特定の行事、このようなものになると業界筋の人間に尋ねないとわからない。そして関係者での何かの志向性を持った行事、ひいては家族単位でのプライベートな行事、といった具合に、階層的或いは構造的様相があるのだろう。
 今年は節分の徘徊をしなかったので、冬の旅シリーズの画像は、すべて昨年撮影した画像をアップさせている。

京都市・八坂神社,2009年2月2日撮影.
EOS40D,EF100-400mm,f3.5-5.6,
シャッター:1/200,絞りf7.1,焦点距離100mm,ISO400.
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京都暮らし228. 冬の旅・マイバージョン4.

2010年02月14日 | field work
 節分のなかで一番面白いと個人的に思うのが、廬山寺の鬼法楽であろう。すでにこのブログでも2009年3月7日と28808年1月27日にとりあげている。
 節分だから主役は、年男や年女というよりも鬼だ、というのが、京都の節分の面白さである。茶髪にこの乳首のある鬼の姿は滑稽である。鬼が大いに暴れ回り、最後は、住職さんらの法力で退散するというストーリーであるが、それよりはパワーのありそうな鬼である。
 節分の行事は、3日の3時頃に多くの行事が行われるので、どこに行こうか迷うところである。最初に京都の節分をみるというのであれば、やはりこの鬼法楽がお奨めである。狭い境内なので、人垣で埋まってしまい、見えないことはままある話だ。だからここでは、持ち歩くのが邪魔なのだけれど脚立が必携なのである。そうでなければ、早い時間に出向いて、前に陣取るほかない。
 私は行事を撮影するときは、二段程度の足場がある脚立を持参する。これがあることで、人垣の上に出られる。この脚立があったおかげで、行事の撮影では随分特をした。もちろん人垣に押されて倒されかけたこともある。やばいと思った脚立から飛び降りるほかない。
 ただし脚立は、持ち歩くのに不便極まりない。リュックに入る程度に、小さく折りたためるようにならないかなといつも思う。

京都市、廬山寺,2009年2月3日
Fuji FinepixS5pro,AF-S Nikkor16-85mm/F3.5-5.6ED,VR
シャッター:1/90,絞りf4.8,焦点距離34mm,ISO400.
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