Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

京都暮らし236. 冬の小さな旅7.

2010年02月22日 | field work
 NHKの衛星放送で冬季オリンピックを見ていると、応援のFAXを紹介しているコーナーがある。これを見ていると日本人は、ホントに絵が描けない人種が多いと思う。例えば人間のデッサンがまるでできていない。人間の手は顔を覆える程の大きいサイズなのに、みんな日常の印象で小さく描いている。それができないと、漫画という世界に逃避する。これが日本人の本質の一端だと思う。日本の教育では、海外のようにデッサンを描く訓練など、ほとんどしていないから、描けなくても無理な話ではあるが。
 冬季オリンピックでは随分減ったと思うが、中継でスタンドの応援席にはためく日の丸をよく見ると、応援の文字がたくさん書いてあり、全体の印象はすこぶる汚い。何をどうしようと本人の勝手なのだが、それならばもう少し美意識を働かせて描けよ、とこちらは言いたくなる。あれじゃあ、日本人の美意識のなさを国際的にまき散らしているようなものであり、つまり恥ですね。海外では国家シンボルである国旗に寄せ書きはしないと思うけど。
 よくいる日本人オタクを思い出すのだが、感性がよくて優れた製品をチョイスしてたくさん持っているだけでは、美意識や創造力があるとはいえないと私は思うね。その程度の能力ならば、世界のどの国の人間も持ち合わせている。大切なのは、それを作り出せる能力だろう。
 そう思っていたら、美意識のかたまりがあった。京都・祗園にある舞妓・芸妓学校のカリキュラムに、舞踊、お茶、華道、書道、絵画とあって、昔気質の人達はちゃんと訓練しているのだ。
 現代人の多くは、それらをみんな捨ててしまったから、美意識のないのが出現するわけだ。ああっ、今日も苦言を書いちゃった。

滋賀県,南舟木,撮影日2008年2月18日
FUJI S5pro,AF-S Nikkor16-85mm/F3.5-5.6ED,VR
シャッター:1/285,絞りf6,焦点距離62mm,ISO200.
コメント
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