時代は変わる。かって、蒸気機関車が運んだ貨物は、
いまは、トラック輸送に変わった。
2003年に運行を停止した「神戸臨港線」は、100年の歴史に幕を閉じ、
昨年の10月、2009年に遊歩道に生まれ変わった。
その歩道には、近くの企業が寄贈した約100本の「桜」が
植わっていた。
まだ、小さな木だが、何年か後には、この遊歩道が「桜」の
トンネルになるのだろう。
そして、遊歩道の中央あたり、市立科学技術高校の鉄道車両研究会の
生徒たちの努力で、ミニSLのレールが敷設され、近所の子どもたちを
乗せて200メートルを走った。
神戸臨港線の跡地利用としては、街も人も、ともに喜べる「遊歩道」に
なったと感じた。(おわり)