12日から16日まで5日間の夏休み。16日は仕込やらなにやら翌日の準備があるので、一日自由に使えるのは15日まで。毎朝早く起きるのだが、暑いし天気予報がよくなかったりして、だらだら。今回は山の計画は立ておらず、浦安へはぜ釣りか、渡良瀬遊水地へサイクリング、できれば両方と思っていた。しかし浦安のはぜなんてセシウムたっぷり取り込んでいてそんなの食えないと家族に敬遠され、釣りは止め。15日ようやく決心し、渡良瀬遊水地へサイクリングしてきた。古河の造り酒屋の蔵で、しまくらまさし写真展「足尾にて」開催、という新聞記事を見、それに行ってみようと思い、茨城栃木埼玉群馬の4県の県境が入り組んだ渡良瀬遊水地まで足を伸ばす計画を立てた。
千葉県の家から葛飾橋を渡れば東京都葛飾区。そこから江戸川の土手を北上し、渡良瀬遊水地南岸を道の駅きたかわべまでゆけば1都5県の地を踏める、自転車で。往復約120km。平均時速15kmとして走行約8時間。
休憩、見物に2時間として約10時間、7時に出れば帰りは5時だ。いざというときは自転車は捨てて電車で帰ればいいやと、山と違い気楽な計画。
渡良瀬遊水地南岸の地図
フォトアルバムは
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行きはよいよい、脚は快調だが汗がすごい。Tシャツだけ替えを用意してきたがズボンまで汗でぐしょぐしょ、全とっかえだ。11時20分古河駅に到着。駅前のスーパーみたいな店で短パンとトランクスを選びレジに行き、タグを取ってくれと言うと、「すごい汗ですね、着替えますか?更衣室はこちら、(水道がある)トイレはこちらです、と、すごく感じがいい。さっぱりして写真展の坂長(ばんちょう)へ。
坂長のある一角は古い町並みが整備されていてきれい。写真展は写真が小さく、また説明も少なく、期待していたのとはちょっと違っていて、大きなインパクトはなかったが、日本の近代化を支えた町とそこで働く人々を、今は廃墟となった工場や、娯楽施設を撮ることにより、鉱毒ですっかり有名になった足尾だが、精錬所にかかわりそこで暮らした人々の日常に目を向けようとしているように思った。
さて、古河から西行すればすぐに三国橋。北に渡良瀬遊水地、ここからは県境が入り混じる素敵な道だ。
渡良瀬遊水地、田中正造の旧谷中村のあったところだ。たぶん10年まえにやはり自転車で来ている。
そのときは台風の直後で、川は増水していたし、遊水地ももっと大きな湖のようになっていた記憶があり、やはり1都5県を通過しうれしかった。
道の駅きたかわべを1時に出発、ちょっとおしりが痛くなってきます。
自転車専用ではないようだが車道とは縁石で区別された快適なみちで関宿橋。
そこから土手を南下したのだがけっこうな向かい風で、だんだん鼻歌もでなくなり、降りて押したり
また下の道のほうが風は弱いのではないかと、土手を降りてみたり、いろいろやってみたが結局原因は脚力だったようだ。自転車を押し、歩いていると、道にスピード注意と書かれている。俺のこと馬鹿にしているのか、富士山と筑波山が見える土手をだましだまし南下しうちに着いたのは6時半。
家族に大丈夫か、馬鹿なことするな、歳考えろ、と、いろいろ言われてしまった。