つながりは、学生時代、ポーの評伝を発表していた藤沢周平。
この本は「世界の名探偵1」というひらがなの多い、字の大きい、児童書のコーナーにあった本だ。
つまりお子様向けであると思われるが、まずモルグ街の怪事件の最初の章「推理する人」に驚く。
とても難解だ。
私が小学生ならここでやめているだろう。
このタイトル、あまりに聞き覚えがあるので読んだことがあるかと思っていたが、
初めてだった。「盗まれた手紙」も然り。
推理小説の原型とも言われる作品らしい。
現代のミステリーに慣れている身にとっては、謎解きそのものは物足りない感じだが
天才かつ変人である探偵が助手とともに推理し、警察よりずっと先をリードする、というスタイルは
なじみがある。
この原型をアレンジしたミステリーが現代にまでつながっているということは
ポーの作品がいかに骨太であるかを証明しているのだと思う。
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