原作、角田光代。
NHKが単発ドラマ化したもの。
夜中に再放送していたのをチラリと見始めたら止まらなくなり、録画。
なんといってもダメダメな父親をあの妻夫木くんが演じているのを見ているだけでも新鮮さを
味わえる。ダメダメなオヤジと、しっかりものの娘、せつない夏休み・・・「サイドカーに犬」を
思わせる材料は王道なのかもしれない。
うまくいかない人生を何かのせいにしない、
旅の最後に娘に泣きながらそう教えたのは
何かのせいにした途端、自分の人生が自分のものでなくなってしまうから。
せめてそこだけは死守したいのだ。
それがうっすら分かった娘は、父親の持っている輝きに気付く。
あのダメダメオヤジに娘を愛しているか、と聞いたら
「分からない」と言う返事がきそうだ。
もしそこに親子の愛情がなかったとしても、ご飯を食べさせてくれて、膝枕で寝かせてくれて、
おんぶしてくれる、大人が近くにいることを、ただ受け止める。
どんなにつらくても、幸せでも、それをただのステージとして受け止めて初めて
自分が主人公になれるのかもしれない。
NHKが単発ドラマ化したもの。
夜中に再放送していたのをチラリと見始めたら止まらなくなり、録画。
なんといってもダメダメな父親をあの妻夫木くんが演じているのを見ているだけでも新鮮さを
味わえる。ダメダメなオヤジと、しっかりものの娘、せつない夏休み・・・「サイドカーに犬」を
思わせる材料は王道なのかもしれない。
うまくいかない人生を何かのせいにしない、
旅の最後に娘に泣きながらそう教えたのは
何かのせいにした途端、自分の人生が自分のものでなくなってしまうから。
せめてそこだけは死守したいのだ。
それがうっすら分かった娘は、父親の持っている輝きに気付く。
あのダメダメオヤジに娘を愛しているか、と聞いたら
「分からない」と言う返事がきそうだ。
もしそこに親子の愛情がなかったとしても、ご飯を食べさせてくれて、膝枕で寝かせてくれて、
おんぶしてくれる、大人が近くにいることを、ただ受け止める。
どんなにつらくても、幸せでも、それをただのステージとして受け止めて初めて
自分が主人公になれるのかもしれない。