ロシアのスプートニクに8月23日に出ていた記事。「モロトフ・リッペントロフ協定秘話」みたいな感じですかね。
Untold Story of Molotov-Ribbentrop Pact
http://sputniknews.com/politics/20150823/1026098760/molotov-ribbentrop-pact-untold-story.html
西側は久しい以前からこのモロトフ・リッペントロフによる独ソ不可侵条約をもって、ヒトラーとスターリンは共謀していたのだという史観を出そうとしてるけど、それは違うぜ、というロシアの主張。
と言うか、ロシアの主張が過去何十年か通史的にフィットする話で、これを覆して話を作ろうとする派が修正史観ってか、なんか言い訳史観ってかって感じだと思う。
いずれにして1939年8月というのは、実に実に重要な局面だった。日本にとっては、ノモンハンの後半の時間帯。
記事はざっとしか読んでないけど、今回は1930年代におけるポーランドの役割に踏み込んでいるのが、よく考えれば新しいかも。
というか、新しくないんだけど「正史」みたいなところではポーランドが被害者の側面ばかり取り上げられているけど、1920年代、30年代のポーランドは もっと精査されるべきで、そうなればおそらく彼らの評価は変わり、そして、もっと詳しく説得力のある1939年が描かれることになるだろう、などと期待し てる。
秋になったら時間を作って、このへんは一回ちゃんと知識を整理したい。
NHKスペシャル 日本人はなぜ戦争へと向かったのか 上 (NHKスペシャル) | |
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日本人はなぜ戦争へと向かったのか: 外交・陸軍編 (新潮文庫) | |
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ポーランドはそもそも支配層と足元の一般人に共通のアイデンティティがないってのが問題なんだと思うんですよね。国民国家になれなかったのにはそれなりの理由がある、と。(足元は結局非常にスラブですが)
だもんで、「鉄砲玉」にされやすかった、ってところはありますね。
今後の成り行きを楽しみにしましょう!