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セバスチャン・ズビク対ホルヘ・ヘイランド(2010/07/31)

2011-06-04 19:16:38 | ボクシング

WBC暫定ミドル級タイトルマッチ

昨年7月の試合です。ドイツの暫定ミドル級王者セバスチャン・ズビク選手(Sebastian Zbik)がアルゼンチンからのホルヘ・ヘイランド選手(Jorge Sebastian Heiland)の挑戦を12回3-0判定で退けて暫定王座3度目の防衛に成功した一戦でした。

サウスポーのヘイランド選手が相手ということもあってか、右のリードを多用していたズビク選手の立ち上がり。フック気味に伸ばすボディへの右ストレートやアッパーのような軌道でまっすぐ伸ばす顔面への右アッパーを確実にヒットさせて序盤の展開をリードしていきます。
しかしヘイランド選手が繰り出す左右のコンビネーション攻撃にペースを奪われた中盤戦。ワンツーで距離を詰め、接近した場面で左右を集めるヘイランド選手のハイテンポな攻め。ハイテンポというよりもバタバタ、ガチャガチャ、といった印象のアルゼンチン人の攻撃なのですが、左フックや左ストレートがズビク選手のガードの間を破ってヒットする場面も再三あり、ハイペースに手数を集めたヘイランド選手がポイントを連取したように映った中盤戦の流れでした。
終盤に入ると疲労からかヘイランド選手の攻撃の精度がそれまで以上に落ちますが、ズビク選手にも消耗が感じられ、最終回にはヘイランド選手の左ストレートでちょっと効いてしまう場面もあって、王者にとっては非常に苦しい内容での12ラウンズに私には見えた試合でした。

公式のスコアは117-111が2人、116-112が1人の3-0ズビク。シロート採点114-114ドロー。
中盤でヘイランド選手のハイテンポ攻撃にペースを失った王者でしたが、以降のラウンドでフットワークを使ったり、ホールディングを駆使したりしながら正確な右ストレートのカウンターや接近戦でコンパクトに当てる左フックなどで、きっちりと対応・修正したのは見事ではあったのですが、中盤以降での手数の差が私には大きかったように見えた内容でした。

ズビク選手は30勝(10KO)。ヘイランド選手はこの試合の後にさらに3戦こなし(2勝1敗)現在は18勝(9KO)2敗。


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