WBCフライ級タイトルマッチ
3階級制覇のローマン・ゴンサレス選手(Roman Gonzalez)が2階級制覇の元王者ブライアン・ビロリア選手(Brian Viloria)の挑戦を受けた注目の一戦は米国ニューヨーク州のMSGで行われ、ロマゴン選手が9回TKOで完勝してタイトル防衛に成功しています。
思い切った踏み込みからのボディ攻撃などでスタートから出てきたビロリア選手。パワーもスピードも感じられる先制攻撃でロマゴン選手の機制を制する好スタートを見せます。しかし挑戦者のこのスタートダッシュにも慌てることなく冷静に守りを固めながらじわじわとプレスをかけて初回終盤には既にペースを奪いかけていたロマゴン選手。スムーズに出る左アッパー連打などで初回を終え、2回に入ってからは右ストレート左アッパー、さらにボディ攻撃などの流れるように出る正確で強いコンビネーションブローでビロリア選手を追い詰めていきました。
3回には鮮やかに合わせた右ショートでノックダウンも奪った王者。以降クオリティの高い攻撃を次から次に決め続けられる苦しすぎる状況の中、ボディブローを中心にした効果的な反撃を何度も決めて踏ん張るビロリア選手なのですが、攻撃の質のみならずボリュームでも圧倒され、削られ続けるラウンドを重ねた末に9回途中にレフェリーが一方的な試合を止めた最後でした。
メイウェザー選手の引退を受け、ロマゴンを新たなP4Pキングに推す声が多い現状の中その高い評価が間違いではないということを見せつけたこの日のパフォーマンス。毎度毎度のことですが、慎重ながらもアグレッシブな攻めで確実に相手の戦力を削り、追い詰め、そして仕留める戦いぶりはこの日も見事でした。
ロマゴン選手は44勝(38KO)。ビロリア選手は36勝(22KO)5敗2ND。
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海外では結構賛否割れてますがP4Pキングに相応しい見事な勝利だと思います。
空いているところに自然に打つようなコンビネーションでした。
手数が出るのに
正確に当たるのが、すごいです
それでもダウンもしないし顔にも出ないから凄いんですけど。
ボディを貰ったダメージもあったかもしれません
とはいえ、ケチをつけるところはせいぜいそれくらい
この階級では当分負けないでしょう。エストラダでも厳しいなあ
ただ、エストラーダはロマゴンと闘った後からずっと上り調子で、この前もタイソン・マルケスを7度も倒しての圧勝でしたからこの時期に闘うのであれば勝つ可能性も十分あると思います。あるいは賛否両論あるとおもいますが、アムナットがなりふり構わないムエタイ仕込みのダーティーテクニックを使って長いジャブの当て逃げをするのなら判定までは持っていけるかもしれません。
階級を上げたせいか、かつての圧倒的な強さが見えなかったように思います。
ポジション取りもやや雑だったような…。八重樫戦で相当研究されたかもしれませんね。
長く頑張ってほしい選手なので、この試合のように打たれすぎないようにして欲しいです。