WBCライトフライ級タイトルマッチ
フライ級王者の井上尚弥選手(Naoya Inoue)がタイからのサマートレック・ゴーキャットジム(Samartlek Kokietgym)に11回TKOで勝利してタイトル初防衛に成功しています。
正確な左ジャブから伸ばす右ストレートでのワンツー、相手の入りを迎え撃つ左フックとでスタートからペースをキープした井上選手。2回以降はワンツーから左フック、さらに右フックをフォローするコンビネーションや右アッパー、左ジャブなどをビシバシ決めつつサマートレック選手の攻撃をほぼ封殺。4回に右でノックダウンを奪い、6回に強烈な左フックのボディブローでダウンを追加。その後驚異的な粘りで逆転の一発を狙って出るサマートレック選手のガッツを持て余すこともなくクールに強打を決め続け、最後は11回に見かねたレフェリーが割って入ってワンサイドの試合を終わらせています。
4回のノックダウンを奪う直前、ワンツーを決め、そこから軽くステップバックして右アッパー左フックを決めたシーンなどの流れるような身のこなしと正確なパンチ、2度ノックダウンを奪って完全にペースを圧倒しながらも相手が粘りを見せると引いてカウンターを狙ったり、フットワークを使ってみたりとやり方を変えながらその都度確実に結果を出していたあたり、本当に21歳なのかと呆れてしまうほどの完璧なパフォーマンスでした。
井上選手は7勝(6KO)。サマートレック選手は17勝(5KO)5敗
初防衛の井上尚弥、パンチ当て続けて11回TKO (朝日新聞)
【ボクシング】井上尚弥がTKO勝ちで初防衛に成功(イーファイト)
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しかし、驚いたのは足捌きだけで相手をスカしたり翻弄したシーンですね。パンチも使わずに回したりすることが出来るんだなと思いましたね。
ただレフェリーには異議あり。ラウンド最初の相手の祈りのルーティンには注意するなりしてほしかったです。ゴング前に済ませろと。あれは減点ものだったと思うのですが・・・。
井上選手の素晴らしさに驚いた一戦でした。フライ級に上げるそうですし、井上選手が今後もっとステータスを上げた上でロマゴンとの頂上決戦、となる事を期待したいです。