アントニオ・デマルコ対ジョン・モリナ(2012/09/08)

WBCライト級タイトルマッチ

WBC王者のアントニオ・デマルコ選手(Antonio DeMarco)が29歳のジョン・モリナ選手(John Molina)の挑戦を受けた一戦は米国カリフォルニア州で行われ、デマルコ選手が電光石火の初回44秒ストップ勝ちで2度目の王座防衛に成功しています。(体格比較)

サウスポーのデマルコ選手とオーソドックスのモリナ選手が互いに右と左のリードを伸ばして探りあう初回立ち上がり。その探り合いの中でスッと伸ばしたデマルコ選手の左ストレートが綺麗にモリナ選手をキャッチして挑戦者を大きくよろめかします。
腰砕けになりながらもなんとか踏みとどまってダウンは免れたモリナ選手でしたがダメージは明白。一気に出たデマルコ選手のラッシュに対して捨て身の反撃を振る場面もあったものの、コーナーに追い詰められた場面で再び左ストレートを打ち抜かれてさらに効かされ、ほとんどノックダウン状態(しかし倒れてはいない)の状態でデマルコ選手の左右ラッシュ攻撃に晒された場面でレフェリーが割って入っています。



最初の左を食った場面、あるいはコーナーで防戦一方に陥った場面で倒れる、膝をつくなどしてノックダウンのコールを受ければまだ挽回の可能性もあったのかもしれませんが、下手に踏みとどまりそして防戦一方なもんでレフェリーとすれば止めるしかなかった最後に見えました。
とはいえ、あそこで踏ん張ってダウンを拒んだのはボクサーとしての本能的なものなんでしょうし、しょうがないんでしょう。

デマルコ選手は28勝(21KO)2敗1分。モリナ選手は24勝(19KO)2敗


Antonio DeMarco Destroys John Molina in 44 Seconds(Rick Reeno/Boxing Scene)
DeMarco fells Molina in 44 seconds(Dan Rafael/ESPN)


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