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アルマズベック・ライムクロフ対アントニオ・デ・マルコ(2009/02/07)

2009-02-10 21:11:24 | ボクシング
NABOライト級王座決定戦

ダルチニアン対アルセ戦のアンダーカードで行われた空位のNABO王座決定12回戦はメキシコの23歳の新鋭アントニオ・デ・マルコ選手(Antonio DeMarco)とキルギスタン出身のベテラン、アルマズベック・ライムクロフ選手(Almazbek Raiymkulov)との間で争われ、一進一退の攻防が続く熱戦の末にデ・マルコ選手が9回終了TKOで勝利して空位の王座を獲得した一戦でした。(体格比較)

23歳のデ・マルコ選手は長い手足を生かした左右のストレートパンチでの綺麗なボクシング。対するキッド・ダイヤモンドことライムクロフ選手はラフな攻撃で積極的に攻めるファイト。この両者の戦いがガッチリと噛み合い、激しくペースを奪い合う一進一退の攻防が続いた熱戦でした。
試合立ち上がりはライムクロフ選手のワイルドな攻撃にややペースを奪われかけたデ・マルコ選手ですが、長い左ストレートを中心にした正確な攻撃で対抗し譲りません。中盤に入りやや疲れの色を見せはじめ、攻撃のペースが落ちたライムクロフ選手でしたが、8回には強烈なボディブローや接近戦での力強い左フックで若者を後退させるなど譲らぬ両者の攻防は非常に白熱したものでした。
ややライムクロフ選手に傾きかけていた流れの中、9回に入るとデ・マルコ選手は意を決したようにプレスを強めます。このラウンドの打ち合いもややライムクロフ選手優位に見えたのですが、ラウンド終盤にデ・マルコ選手の右アッパーでライムクロフ選手が怯みます。さらに右フックや左ストレートを追撃しベテランをロープに詰め正確なコンビネーションで一気に攻め立てたデ・マルコ選手。
はじめてはっきりとした劣勢に追い込まれたライムクロフ選手が次のラウンド開始前にギブアップの意思を示して熱戦に終止符が打たれています。

9回終了時までの公式のスコアは88-83で2人がデ・マルコ選手のリード、残る1人が86-85でライムクロフ選手リードというものだったようです。
私のシロート採点は86-85ライムクロフ選手。Fightnewsの記者も86-85ライムクロフ選手リードと見ていたようで、ややリードしていたように見えた流れの中でのギブアップはやや唐突なものにも感じられました。(試合中&試合終了後のライムクロフ選手の様子からアゴを骨折でもしたのかな?とも思いましたが、そういった情報はいまのところ無いみたいです)

キャリア最大の勝利を挙げたデ・マルコ選手は21勝(15KO)1敗1分。ライムクロフ選手は27勝(15KO)2敗1分。

Antonio DeMarco Battles Back To Stop Kid Diamond(Boxing Scene)
DeMarco Stops “Kid Diamond” on Darchinyan-Arce Undercard(Seconds Out)
Antonio DeMarco Scores Career-Best Win, Batters Kid Diamond To 9th Round Retirement Defeat(East Side Boxing)

写真
Darchinyan retains throne with TKO over Arce(Fightnews)
Photos: Vic Darchinyan Blasts Away, Stopping Jorge Arce(Boxing Scene)

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2 コメント

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Unknown (asikawa)
2009-02-12 18:33:43
ライムクロフは本名?で活動しているのですね。
キッド・ダイヤモンドとか派手な名前の時にこの選手の
風貌とスタイルを見た時はあまりのギャップにKO
されそうになりました。
リングネームだからって何でもアリってのもどうですかね。
ユーリ・フォアマンとかのベラルーシ人もいましたが
その名前にも強烈なダウンを食らいました。
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Unknown (管理人)
2009-02-12 22:58:44
>asikawaさん
キッド・ダイヤモンドとは今も名乗っていて、いつも記事にするときどうするか迷っていたのですが今回は本名にしてみましたw
ちなみにジミー・レノンJrのコールは「Almazbek Kid Diamond Raiymkulov」でした

ユーリ・フォアマンの場合はたまたまそういう名前だったってだけなんでしょうが、ボクシングファンであれば反応してしまうのは無理ありませんね
返信する

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