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アントニオ・デ・マルコ対エンジェス・アジャホ(2009/07/11)

2009-07-13 00:30:37 | ボクシング
WBCライト級王座挑戦者決定戦

フロリダ州のダルチニアン対アグベコ戦のセミで行われたWBCイリミネーター。1位のアントニオ・デ・マルコ選手(Antonio DeMarco)と2位エンジェス・アジャホ選手(Anges Adjaho)との間で争われた指名挑戦者決定12回戦は、デマルコ選手が9回KOで勝利してエドウィン・バレロ選手の持つWBC王座の指名挑戦権を獲得しています。(体格比較)

身長では互角との試合前のデータだったのですが、身長・リーチで優位に立っているように見えたデマルコ選手(リーチはデマルコ選手のほうが半インチ短いというデータ)。
デマルコ選手はサウスポー構えからその長い腕を振りぬくストレート攻撃が主武器、というか繰り出す攻撃の90パーセントぐらいがストレートパンチといった印象で、前後へのステップ+ワンツーだけのデマルコ選手の動きは極端にワンパターンなものに映ります。試合序盤にデマルコ選手の動きを見切ったアジャホ選手が相手の入りや打ち終わりに合わせる左フック、左ジャブ、右ストレートで対抗していきました。
しかしワンパターンとは言うもののデマルコ選手の左ストレートの威力はなかなかに強烈。
6回にこの左ストレートでピンチに陥ったアジャホ選手でしたが、8回にはシャープな右ストレート左フックでこの試合初めてデマルコ選手の動きを鈍らせます。しかしこの場面でもデマルコ選手の逆襲の左ストレートを浴びて逆に劣勢に陥ってしまったようにデマルコ選手のパワフルな攻撃にアジャホ選手が徐々に追い詰められていったように見えた試合の流れでした。

9回のフィニッシュの場面もデマルコ選手の左ストレートがキッカケでした。このラウンド中何度か強い左を浴びていたアジャホ選手がラウンド終了間際に再び食った左で効いてしまいます。
強いパンチを受けたことで一瞬戦意を失った感じで、背を見せるようにデマルコ選手から離れようとしたアジャホ選手だったのですが、チャンスと見たデマルコ選手が追撃を打ち込もうと襲いかかってパンチを打ち込んだ瞬間と、アジャホ選手が逃げるように膝をついたタイミングが重なってしまいます。
アジャホ選手としてはダウン後の加撃=反則打をアピールする感じでばったりと倒れこんだのですが、レフェリーの判断は最後のパンチはダウン前のもの=正当な攻撃、だったようでダウンカウントが入り、そのまま動く様子を見せないアジャホ選手を見て試合終了を宣告しています。
ダウン後か、あるいはそうでなかったかってのは実際のところ微妙ではあったのですがこういった毅然とした態度のレフェリングには個人的に好感が持てました。

デマルコ選手は22勝(16KO)1敗1分。アジャホ選手は17勝(9KO)2敗。

DeMarco Stops Adjaho in a Brawl, Edwin Valero Next(Lyle Fitzsimmons/BoxingScene)
DeMarco stops Adjaho in nine(RingTV.com editors/The Ring)
Sharkie’s Machine: Anges Adjaho Counted Out in Ninth. DeMarco Wins Shot at Edwin Valero(Frank Gonzalez Jr./EastsideBoxing)

アルマズベック・ライムクロフ対アントニオ・デ・マルコ(2009/02/07)

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