675.4キロ

私版京都名所図会

桜桃忌

2016年06月21日 21時02分42秒 | 旅行記
6月19日は「桜桃忌」。
作家・太宰治の命日(入水自殺したのが13日、遺体が見つかったのが19日)であり、誕生日であることから、彼の作品にちなんでこの名が付けられています。
これまでに、青森の生家「斜陽館」や小説『津軽』の舞台を何度か訪ねてきましたが、三鷹の墓所を訪れるのは今回は初めて。青森よりはるかに訪問が容易なはずなのですが、やはり桜桃忌に行かなければ、との思いが強く、休日と重なる今年までひたすら機会を待っていたのです。


行きは、最後の寝台特急となってしまった「サンライズ」で。
日曜日着と言えども閑散期の6月、シングルの1Fには空室が目立っていました。


東京から中央線に乗ること30分、三鷹で下車。
かつて太宰が暮らしていた街、駅近くの跨線橋はお気に入りの場所だったらしく、隣接する電車区を見ながら、ホリデー快速「富士山」を撮影。
当日は奇しくも仙台で485系のラストランがおこなわれていましたが、こちらの183系はまだしばらく安泰でしょうか。


駅近くの玉川上水沿いを歩きます。
当時は人食い川と言われていたそうですが、今となっては水深も浅く穏やかなもの。この雰囲気は――そう、下鴨の疏水に似ています。


墓所のある禅林寺。ようやく訪問が叶いました。
やはりと言うべきか、太宰治(津島家)のお墓には桜桃が供えられ、朝の9時過ぎだと言うのに私と似たような文学青年風が何人か列を作っていました。
ちなみに斜向かいには森鷗外が眠っていますが、お供え物は太宰に比べると圧倒的に少なく寂しい様子。鷗外の作品は自分の研究にも関係していたので、こちらもきちんと手を合わせておきました。
太宰の青森にしろ、鷗外の津和野にしろ、彼らの出身地や作品の舞台など、ゆかりのある場所はこれまでにも多々訪れましたが、墓所というのは、その本人がそこに眠っているという点で、何とも言えない特別な雰囲気があるものですね。「ようやく来ることができました」と独り感慨に耽っていました。(笑)


閑静な住宅街の様子は、やはり下鴨にどこか似ている気がします。
太宰没後から68年。変わってしまったものもきっと多いのでしょうけれど、各所に立てられた案内板が土地の記憶を語りかけ、今でも文学的空間へと誘ってくれます。
さぁ、次はどの作品の舞台を訪れましょうか。
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水鏡にチャレンジ

2016年06月06日 00時10分34秒 | 鉄道関係
近畿地方も梅雨入りして、曇りの日曜日。
水鏡シーズンには少し出遅れた感もありますが、381系の引退以来、久々に亀岡盆地へ足を延ばしてみました。


既に田植えは終わっていましたが、まだまだ映るものです。
「はしだて2号・まいづる6号」は週末増結の6連でやって来ました。


後ろ2両は「丹後の海」編成。
登場からはや半年、ようやく撮影することが出来ました。見る機会は何度もあったのですが……。


折り返しの下りはポイントを替えて。
晴れ間も差し、「丹後の海」を先頭にした6連が保津峡のトンネルを抜けて亀岡盆地に躍り出します。もう綺麗な純正6連が見られないのは寂しいですが、メタリックブルーの車体は自然の風景のなかで存在感も抜群、美しいものですね。次回はぜひ丹鉄沿線で撮影したいものです。

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合間にはもちろん普通・快速列車の221系も撮影していたのですが、いつの間にか更新車ばかりになってしまいました。


嵯峨野線の221系としては最終形態? と思われる、更新車で転落防止幌付きの編成。
水鏡写真としては合間の221系がいちばん上手く撮れました。(笑)


しかし、やはり美しいのは見慣れた幌ナシの姿。


嵯峨野線に定着して久しい221系ですが、後天的な改造が重なると日々の記録の大切さというものを改めて実感します。
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【単発】紀州鉄道キハ603

2016年05月26日 23時01分14秒 | 鉄道模型/単発ものいろいろ

「鉄コレ」第22弾に含まれている紀州鉄道キハ603。
実車がほんの数年前まで現役であり、また現在も保存されているということ、そして営業キロが「超」短い同鉄道の特異性もあって何かと注目を集めやすいことからも、今回の製品化を待ち望んだファンも多いのではないでしょうか。
私もおみくじ買いでトライすること3箱目で(笑)、ようやく引き当てることが出来ました。

しかし、模型のプロトタイプは大分交通からの譲渡時の形態を色濃く残しており、Hゴム押さえの窓や灯具類など、見慣れた晩年時の姿とは少々異なります。
また、塗装にも鉄コレ特有の重ね塗りが目立つことから、前面回りを中心に手直しすることで晩年時の姿を再現することにしました。


加工は前面に集中します。
元の灯具類を削り落として穴を拡大し、さらに上部には尾灯用の穴を開けておきます。


その後、前面のみ塗装を落とし、重ね塗りで生じていた「段」を消しておきます。
車番を除く標記類はそのまま使うのでマスキング。拘るならばインレタ等は自作した方が見栄えは良いですが、表記類だけが浮き出ているのも地方私鉄らしさが出て却って良いかもしれません。(?)


塗装は上半分のクリームがGMの西武ベージュをそのまま、下半分の緑は京阪ダークグリーンや湘南色を適当に調色して再現しました。前面の金太郎塗りは、木工用ボンドの蓋(円形)をガイドにしてマスキングテープを切り出しています。
また、屋根も晩年時の姿に合わせて銀塗装とし、一体成型のベンチレータはその際に削り落としたうえで、TOMIXのキハ10系用を取り付けています。
車番はややオーバースケールですが、GMの古~い銀インレタを使用。今でもしっかり貼りつきますし、何より輝き具合が気に入っています。


側面は乗務員扉・客用扉脇の手すりに銀を差しています。
Hゴムについては、Web上の写真を見ると晩年時には塗装と同化していたようなので省略。
床下機器は動力化に際して実車写真を参考に並べ替え、片側のみエンジン部のカバーをプラ板で再現しました。


前面窓は四隅のRを切削し、元のHゴムのモールド上に細切りしたシールを貼ることで、実車の金属押さえを簡単に再現しています。
灯具類はGMの113系キット付属のライトパーツをカットして使用。銀で縁取り、尾灯には赤を挿しておきました。オデコのヘッドライトは晩年時には不使用で蓋がされていたようですが、とりあえずそのままとしています。
ダミーカプラーはTOMIXのカニ24用を取り付け、連結器回りを簡単に細密化させてみました。


踏切をゆっくりと進むキハ603。
ミニレイアウトで低速走行が似合う車両となりました。
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葵祭2016

2016年05月15日 22時42分03秒 | 京都
好天に恵まれた今年の葵祭。
「路頭の儀」を下鴨本通で見てきました。




一般車は交通規制中なので、南行車線をバスが北上していく光景が見られます。こう陽射しが強いとバス車内から見るのも良さそうに見えますが、規制のお陰か意外とスムーズに通り抜けて行きました。が、この4系統の終点は上賀茂神社ですから、上手くバスを捕まえれば追っかけが出来そうです。


見物中に遭遇した唯一のツーステ車、205系統の6413。
車齢20年を迎えるこの車にとっては、おそらくこれが最後の葵祭輸送となるでしょう。


乗り物いまむかし。(笑)
南行車線のバスは見物の背後から来るのでヒヤッとしますが、「後ろからバス来てますよ、足踏まれますよ~」と、DJポリス(?)によってきちんと注意喚起がされていました。


今年からの新顔、ケイルックによる「K'Loop」。
京阪バスが運転していた「京都ひるバス」を引き継いだもので、休日に市内の観光地を周遊しています。とは言え、本数・路線数ともに市バスが幅を効かせている現状ではどのくらいの需要があるのか少々気になるところ。そのほか、京都駅と南部を結ぶ「京都らくなんエクスプレス」の運行も担当しており、前面の「R'EX」ロゴがそれを物語っています。




今年の斎王代さん。


最後に1系統を撮って撤収。短時間でしたが日に焼けた気がします。
これで京都に初夏が到来。次は祇園祭、それまでには今よりもっと暑くなりますが、何とか5月の残り半分を無事に乗り越えていきたいものです。
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ツートンカラー二題

2016年04月27日 20時03分14秒 | 鉄道模型/製品レビュー・小加工など
その形式名に因み、今月21日から発売が開始された「鉄コレ」の叡電デナ21。
実車は平成初頭まで走っていたようですが、残念ながら私はデオ600型(2008年引退)以前の車両についてはほとんど記憶がなく、鞍馬駅に保存されているカットボディに往時への思いを馳せるほかはなかったのですが、2014年に森見登美彦原作のアニメ「有頂天家族」に同車をモデルとした「偽叡山電車」が登場したのを機に、その可愛らしいクラシック・スタイルに改めて惹かれることとなりました。
(一時期、鞍馬駅の同車に「偽叡山電車」装飾が施されていました。当時の様子はこちら)


当日はあいにくの雨となりましたが、19時頃に出町柳駅で購入しました。
今年1月の江若鉄道に続き、京阪グループの鉄コレはこのところ渋めの車種選択ですが、ここまで来るとやはり現役車両のデオ700・800等の発売を期待してしまうのは私だけではないでしょう。既に通常弾で発売済のデオ300・600、KATOのデオ800、そして今回のデナ21……外堀は着々と埋まりつつあります。(笑)

さて、今回のデナ21の価格設定は2両で3500円。
2012年に発売された京阪80型(2200円)と比較すると増税前であったことを措いても結構な高騰ぶりですが、パッケージを開けて納得!


車体裾のリベット表現が見事です。もちろんメーカー完成品におけるリベット等の精密表現は今や珍しいことではありませんが、鉄コレもここまで来たかとの思いを隠せずにはいられません。
心配していた塗装の乱れもなく、側面の楕円形をした車号銘板もきちんと出っ張りがモールドされた上で印刷されています(先発のデオ300ではただの印刷表現)。後はステッカー表現となりますが、こちらも豊富に収録されていて価格に見合う完成度と言えるでしょう。


ポールが立ち上がるのも嬉しいところ。連結器回りにも栓受けが再現されており、通常の鉄コレとは異なる気合いの入れようが窺えます。
ところで、わざわざ「ポール仕様」と銘打っているのには訳があるのでしょうか。晩年のパンタ仕様にも期待したいところです。

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こちらはついで……ですが、似たようなツートンカラーを纏う紀州鉄道キハ603。
通常発売の23弾で偶然引き当てたものです。


製品のプロトタイプは大分交通からの譲渡時のようで、よく知られた引退時の姿とは窓やライトの形状が異なります。
特徴ある金太郎塗りも製品特有の重ね塗りの跡が目立っていたので、紀州鉄道での晩年仕様にすべく前面回りを中心に再塗装を含めた手直しをおこないました。
既に動力も入れており、これについては、また別項で紹介したいと思います。
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