木々の紅く染まる頃に

2011年11月29日 23時28分27秒 | 日記
11月も終わりです。
来月からは…周囲に流されず、しっかりと自分と向き合うことが当面の課題となるでしょう。
それでも何かにつけ、気軽に相談出来る人が居てくれるのはありがたいことです。

昨日は6限が休講だったので、一日まるごと空きました!
紅葉シーズンの平日休み、この機会を逃してはならないということで、バスを乗り継いで出町柳まで。
叡電に乗って二ノ瀬に行ってきました。この時期の訪問は実に2年ぶりです。
行きの電車は運良くきらら号に当たって、一人がけのシートで座りながら快適に移動。
二ノ瀬で降りてからは、周辺を少し撮影した後、いつもとは趣向を変えて「二ノ瀬ユリ」と呼ばれる山道を歩いてみました。
駅を俯瞰出来るポイントでもあれば…と思ったのですが、結局見つかりませんでした。あったとしても木々の成長で気付かなかったかもしれません。
そうして歩くこと1時間、夜泣峠(別に心霊スポットではない)に辿り着き、そこからは東海自然歩道を歩いて二ノ瀬駅に戻ってきました。
なので…いつもと同じような写真しか撮れていません。

今日は大学に行って、2-4限通しで授業。
3限の「市民と政治」では案の定、大阪知事・市長選挙の話になりました。
「何でもかんでも東京の真似をする必要があるのか。東京の次に来るのは京都だ」という意見に京都人の僕は拍手を送りたくなったのですが(笑)、
京都はこれを傍観することなく、文化や伝統の「ミヤコ」として一層様々な取り組みを重ねるべきでしょうし、ましてや隣の大阪がハコモノや文化財に厳しくなったのなら尚更です。
そういう意味では、先日おこなわれた国民文化祭は、京都の文化を気軽に広い範囲で知ってもらえる良いイベントであったと思います。
文化や伝統に敬意を払ってこその革新ですからね。

4限後はバイト。
昨夜はよく寝たので、終わった後もそれほど疲れることなく、今に至ります。
今週は天気が悪いそうなので、雨で散ってしまう前に紅葉を撮り納めたいところです。


写真は昨日の撮影分より、二ノ瀬を出る鞍馬行き「きらら」。
こうして景色に合う電車が走っていることも、自分が再訪を重ねる理由の一つです。

オトナの遠足 in嵯峨野

2011年11月27日 23時59分59秒 | 京都
秋晴れ・紅葉見頃の日曜日!
以前から予定されていた「京都学特殊講義」の巡検に参加してきました。
去年は東山でしたが、今年は嵯峨野。主に近代の古典文学イメージが形成されてきた場所を巡ります。

集合は嵐電の嵐山駅。
JRの嵯峨嵐山駅から歩いて行ったのですが、歩行者天国状態の長辻通は案の定すごい人だかりで、歩くだけでもう大変…。
それでも13:30に全員が集合して、まずは渡月橋の方へ向かって巡検スタート。


最初に、渡月橋の手前で折れて、大堰川の北岸を歩いた先にある「小督(ここう)の旧跡」を訪れました。
この名勝は謡曲の「小督」にうたわれている、源仲国が小督の局を探す時に彼女が弾いていた琴の音を頼りに探し当てたことに由来します。
近くには仲国が琴を耳にした場所とされる「琴きき橋」の跡もあり、謡曲のイメージによってつくられた名勝が点在しています。

それから天龍寺の境内に入りました。
相変わらず大勢の観光客で賑わっていましたが、我々は彼らが決して向かわない先へ…


嵯峨天皇・亀山天皇の天皇陵です。
平安時代の天皇は法華堂がそのまま天皇陵となっています。

それから長辻通に戻り、少し北上。
途中で嵯峨小学校前を通りました。ここは明治時代から続く小学校で、この辺りは1931年に京都市に編入されるまで「嵯峨村」として村の中枢を担っていたそうです。
また、近くを通っていた愛宕山鉄道の話にもなり、先生が、
「この中には鉄道に詳しい人が居ると聞いておりますけども…」
と言われた瞬間、みんなの視線が僕ともう一人の友人に集中しました。
いや、鉄道好きはどっちでもいいのですが、いったい誰がそんなことを言ったんでしょうか(--)


そしてJRの踏切を越え、丸太町通も越え、清凉寺に着きました。
門前の通りは如何にも門前町らしい雰囲気を出していて、普段よく通る妙心寺とも似た雰囲気でした。
そういえば、ここに来るのは…小学5年生の遠足以来でしょうか。それこそ今日の巡検のコースをスタンプラリー方式で回った覚えがあります。

さて、清凉寺の境内に入りました。
ここでも普通の観光客が行かない場所に。


まるで隠れるようにしてある、源融(みなもとのとおる)の墓です。
源氏物語に描かれた光源氏のモデルとされた源融。もうちょっと陽の当たる場所に眠らせてあげられないものでしょうか…(笑

続いて豊臣秀頼の首塚へ。


こういう石碑は、必ず裏に何か書いてあるはずです。


裏側。「大坂 落城」の文字が読み取れます。
秀頼のものとされる頭蓋骨が発掘されたのは1980年だそうなので、だいぶ最近ですね。




さて、引き続き山の方へ上っていきます。


途中には「あたご道」の道標が残っていました。
愛宕山へ続く古くからの参詣道です。近代には先述の愛宕山鉄道をはじめとして多数の参詣鉄道(生駒ケーブルなど)が開設されました。


しばらく歩いて、二尊院に着きました。
門の向こうに紅葉のトンネルがチラッと見えています。アクセスが大変な場所なのに、ここもすごい人だかりでした。


色づいた紅葉が迎えてくれました。
ここで記念写真を撮ったのですが、いい立ち位置が分からず、結局は前半分で中腰になりながら、女子と同化する形で写ってしまいました…。


二尊院では15分ほど自由行動が設けられました。
この秋、まだ紅葉の撮影をしていなかった自分にとっては格好の撮影タイムです。

ところで、二尊院には歴史上の有名人物のお墓が多数あります。


角倉了以・素庵の墓です。
京都の水運を切り拓き、美術・文化面でも大きく貢献した彼らのお墓は今でもきれいにされていました。


こちらは上からですが、三条実美のお墓です。(奥のいちばんきれいな墓石です)
他にも鷹司家のお墓もあり、京都の西の端に眠ることを決めた公家たちが西方浄土を強く意識していたことが分かります。


ふと東を見ると京都市内が一望出来ました。
大文字山や船岡山なら見慣れていますが、この角度からは新鮮です。

一通りお墓を見終えた後、最後の目的地へ…。


途中で噂の(?)檀林寺の前を通りました。
残念ながら今回は寄りませんでしたが、先生曰く「探偵!ナイトスクープで言うところのパラダイス的なものがたくさんあります」とのことで、ここは次の機会に必ず。

そうして、祇王寺に着きました。


境内の嵯峨菊です。細~い花びらが特徴的です。


境内の庭です。
祇王寺の「祇王」とは平清盛に見初められた女性でしたが、彼女が浮世を離れて尼となったのがこの地。
そして近代では智照尼で知られることとなり、また文学のなかで嵯峨野のイメージというものが定着しました。
ここ祇王寺は、嵯峨野の持つ「女性性」が最も強く表れている場所と言ってもいいでしょう。


苔むした庭の上に落葉している様子がいい感じだったので一枚。
たとえイメージづけられたものでも、やはり観光客にとって京都の紅葉というものは特別なものなのかもしれません。
これはとうぶん、いや、おそらくずっと廃れないのだろうな…と思いました。


屋根だけですが(笑)、1895年に北垣国道が寄進した茶室です。
こんなところで、葉が落ちるのを眺めつつ、静かにゆっくりとお茶を点てるのも風情がありそうです。

そうして祇王寺を出てひたすら歩き(この辺りで空腹がピークになり、出店の誘惑が連続する)、野々宮神社をの脇を通りました。
もう日も暮れる頃、タイミングよくJRの踏切が鳴ったので二人だけ思いっきりテンションが上がりました。


撮るつもりはなかったのですが、「撮ってるとこが見たい」と言われたので一枚。
リクエストには弱い。

それからおなじみの竹林を抜け、時間にして17時過ぎ、嵐電の嵐山駅で解散となりました。
しかし、半数ほどはそのまま残って先生に付いていきます。


渡月橋を越えて…


バス通りに面した「鳥市」さんで打ち上げです。
こちらは昭和8年開業のお店で、「鳥すき」なるものを初めて食べました。


元々すき焼きは鳥を使うものらしいですが、とてもヘルシーでおいしかったです。
先生や、普段あまり話さない人とも話せたり、最近こういった機会が少ないだけに楽しい時間でした。

帰りはまたJRで。


おまけ。
京都で折り返し発車待ちの、乗ってきた列車と、特急「はしだて5号・まいづる5号」。
最近の電車通学でよく乗る/撮る両者です。分かりにくいですが、左のKTR8016は検査明けの車両です。

今日の巡検は、確かに観光名所を訪れてはいるのですが、その中でも一般の観光客から見ると「?」な場所に集団で入っていったりするので、そういうところが少し恥ずかしくもあり、けっこう快感でした。
まるで一味も二味も違う京都観光のようで、今まで地元としてもイメージを通して見ていた「嵯峨野」という場所の本質に少しでも迫ることが出来たような気がします。
もしかすると、このような場所は他にもあるのかもしれません。自分の研究も進めつつ、更なる京都のイメージに迫っていきたいと思います。

残存記憶と現実

2011年11月25日 23時59分59秒 | 日記
11月も25日です。
例によって「クリスマスまで1ヶ月!」と言っていたのですが…
三島由紀夫の命日であることを忘れていたのは、文学部生としてどうなのでしょうか。(^^;

ここ数日ですが、また急に本が読みたくなりました。
普段から読んでいないわけではないのですが、いわゆる昭和期の有名な文学作品をあまり読んでいないんですね。
(川端の『古都』にしても、小集団クラスでの教材に指定されていなければ読むこともなかったと思う)
先週の発表では、そういった作品が存在した上での現代文学が成り立っていると強く認識しました。
一応は国語科の免許取得も考えているので、むしろ読まなければならないと思っています。現代文学から過去を遡っていくのはある意味では珍しいパターンかもしれませんが。
また、最近あたかも新書のような装丁で売られている過去作品の文庫本が気になるので、時間的余裕が出来たいま、本屋さんを覗いてみたいと思っています。

今日はバス通学でした。
通学バスそのものは通常の混雑具合なのですが、シーズンに突入したせいか、道路は渋滞。
タイミング悪く赤信号が続いて、大学まで通常20~25分で着くところ、32分もかかりました。
おかげで2限のゼミには遅刻、今まさに発表が始まるところだったのでギリギリ最初から聞くことが出来たのですが、やはり遅れて入るのは申し訳ないことです。
なお、自分の他にも遅刻が目立ち、最後に先生が「紅葉シーズンですから、もう1時間早く家を出ましょう!」全体に言われて終わりました。
そういう意味では、やはり1時間(うち徒歩30分)かかりますが、到着時刻が確実な電車通学が優勢なのかもしれません。

5限は突然休講になったので路頭を彷徨っていたのですが、たまたま友人に誘われて久々にキャンパス西側の地下食堂へ。
ここは2回生の前期まではそれなりによく来ていた覚えがあるものの、しばらく来ないうちに周りは知らない顔ばかり、すっかり馴染みの薄い空間と化していました。

「そういえば、前期のとても天気がいい日に2人で授業をサボってここに来たよね」
「あぁ、水曜日の健康心理学だったよね。それ以来だよね」
「1回生の頃なんか、月曜の2限がみんな空いてたから、お昼はここにずらっと座ってたのにね」
「今や月曜日なんか大学に来てる人の方が少ないよ」
「4回生になったら、好きな授業を入れて、来たい時に大学来て、お昼はここで食べたいな」
「でもきっと一人だよ」
「その時は付き合うよ」
「あれから一体何が変わったんだろうね」
「或いは何も変わっていないのかもしれないね」

そんなことを話したような気がするのですが、僕たちが久々にここに来て感じたこと、そしてようやく声に出した思いは、もはや誰の起こしたものかも分からない喧騒に消えていきました。
週末は紅葉を見に行こうと思います。


写真は昨日乗った225系の普通列車。
ようやく当たりました。隣には321系、ほんの数年で地元車両はだいぶ変わりましたね。

さぁ、どうかねぇ

2011年11月23日 23時59分59秒 | 日記
勤労感謝の日ですが、先生方は授業をし、学生は大学に行き…。
一年のうちで、最も祝日らしい祝日を享受出来ないことが毎年恒例のネタとなっています。
僕はヒマなので授業があろうとなかろうと一向に構わないのですが、今日みたいな日は紅葉を見に行きたかったので、ちょっと残念です。

今朝は電車通学。
京都駅の乗り継ぎで時間がちょうどだったので「日本海」を撮りに行きました。
定刻通りに来ないと授業に間に合わないのですが(笑)、やって来たのは検査明けの108号機に最後尾は切妻のカニ24 112!
特にカニ24はかつて「出雲」で使用されていた車両ということで、中学生だった当時は満足な写真を残せなかったものの、廃止から数年を経た今でも京都駅で撮れることが少し嬉しくもありました。
発車を見送ってから乗った嵯峨野線の快速も223系5500番台で、いつもと違う気分。

2限は「法律学」。
この授業では国際法が扱われていますが、今日は環境保護について。
英語の授業でも登場した「沈黙の春」や日本各地での公害がキッカケとなって国際法の観点から環境保護を考えるようになったことや、もうすっかり形骸化しているような京都議定書の話にもなり、この辺りはそのまま公民の授業にも応用出来ると思いました。
「越境環境汚染」という言葉も初めて知りました。例えばA国で建てた工場の排煙がB国に及んで影響するということだそうですが、今日の内容はそのまま公民の授業にも応用出来そうです。
当初は仕方なしに受けていたところもあったのですが、意外と法関係の授業もおもしろそうだな…と思い始めました。
一応、卒業までに衣笠キャンパスの全学部(文・法・政策科学・国際関係・産業社会・映像)の授業を受けるという目標があるので、来年も法学部の授業を何かしら受けようと思っています。

少し飛んで5限は「民俗学」。
今日は佐渡島に伝わる伝承の話でしたが、冒頭に先生が、
「佐渡島には高速船で行けるんですが、数年前に行った時ね、私こう聞いたんですよ。『高速船だと、一時間くらいで着けそうですかね?』って」
「そしたら、『さぁ、どうかねぇ』と、こう返ってきたんですなぁ」
と、毎回恒例のダジャレ。
残念なことにいつもそれほどウケていないのですが、その話し方が落語家さんっぽいのと、おそらく前夜に苦心して考えられていると思うので、一応笑うことにしておきました。

帰りはものすごく寒かったので、友人とBigBoyで夕食。
ここに入るのは1回生以来ですが、ハンバーグとスープバー&ライスですっかり温まりました。
それから市バスを二条駅まで乗り、またJRに乗り継いで帰宅。気付けば今週も折り返しですね。


写真は今朝の分より、京都を出る寝台特急「日本海」。
九州方面への「なは・あかつき」が発車していたこのホームで、ブルートレインが見られるのもあとわずか?

リフレッシュ、そして

2011年11月21日 23時59分01秒 | 日記
一段と冷え込んでまいりました。
京都の冬が始まったな…と思う一方で、例年に比べて紅葉を見ておらず…。
今度の週末あたりでしょうか?

昨日は昼から大阪へ。
お互いいろいろなことから解放されたということで、梅田でMAKOと合流して阪急で三宮に行きました。
約1年ぶりに訪れた中華街では、初めてのお店で飲茶セット(本来の980円が100円引きになっていた)を食べて、借りていた物を返したり(笑)、ここ数か月の話題に花を咲かせました。
それからJRに乗って六甲道へ行き、徒歩数分のところにある六甲模型をこれまた初訪問。
今回はあまりお金も無く、しばらく放置していた模型製作のやる気を出すということで模型を物色するというだけだったのですが、個人的に気になる品々はけっこうありました。
品揃えはとにかく豊富だったので、また行きたいと思います。

帰りは六甲道駅前の金券販売機(初めて見た&使った)で京都までの切符を買い、彼と大阪で別れた後は、特急「スーパーはくと12号」に乗って京都へひとっ飛び。
先月(10/14)も乗りましたが、やはり新快速とは違う快適さやディーゼルカーならではの力強いサウンドを味わえるのはいいですね。不定期に30分、630円で癒されるのなら安い方ではないでしょうか。
本当はHOT7020形(指定席車仕様の座席)が自由席車に充当されるのを狙っているのですが、自分が乗る時に限ってなかなか当たらないもので…。
京阪間には特急回数券もあるので、将来は大阪で働くのもいいかなぁと最近思い始めたところです。
(それだけの理由で決めていいのか!)

今日は、昨日買った雑誌「鉄道の旅」に付いていた乗り潰しマップを塗り潰し。
数か月前の雑誌なのですが、マップが安く手に入るということで買ってみました。
いままで乗車した路線・下車/乗車した駅を記憶の範囲内で塗っていくと、全国をまんべんなくカバー出来ていることに気付きました。
場所によっては全駅下車達成寸前の路線もあったりで、単に塗るだけでも発見があるものですね。
個人的には乗り潰し/降り潰しだけが旅の目的になると少しつまらないとも思っているのですが、これからも機会を見つけて地道に進めていこうと思います。
同じ近畿圏でもJR難波や桜島、和田岬は手前まで行くことはよくあるのですが、なかなか行きにくいものです。

それから月曜恒例の6限「宗教学概論」へ出席。
「アンチエイジングは仏教の観点から言うと真理に反しています」
「悟りを開ければ、単位を落としても悔しくなりません」
などなど、ところどころ現代に例えた分かりやすい説明なので、後期でも指折りのおもしろい授業です。
しかしながら、僕はやはり欲や情念に囚われてしまうので、卒業までに悟りを開くのは難しそうだな、と毎度思います。

終了後は友人と食堂へ行き、いつも通り進路の話を。
帰りはあまりにも寒かったので、やって来たバスに飛び乗って二条駅まで、そこからJRで帰ってきました。


写真は今日の撮影分より、京都で発車を待つ特急「はしだて9号・まいづる15号」。
冬季対応の堂々6両編成です。奥の381系も来年はこちら側に来てくれるのでしょうか。

過ぎ去りし日々

2011年11月19日 23時59分59秒 | 日記
ようやくいろいろと落ち着きまして…。
ここ数日完全に生活リズムを変えて作業をしていたので、おそらく体を壊す寸前だったと思います。
その証拠に、きのう帰ってからきょう家を出るまでほとんど寝ていました。

というわけで、昨日はゼミの発表。
自分の回から一コマにつき一人の発表となり、与えられた時間は何と一時間!
これは他のゼミにはない発表時間で、その長さゆえに先生とも何度か相談しつつ準備を進めていたわけですが…
結局8ページにも及ぶレジュメを作り、時間にして50分ほど話すことが出来ました。
テーマはある現代文学作品を扱ったものでしたが、こんなに話題が広がるとは思ってもいませんでした。
もちろん人前で50分も話したのは初めてで、当然話している間は聞く側からは何も返ってこないのでとても不安でしたが、質疑応答ではそこそこ盛り上がって、ヒントとなるようなこともたくさん得られました。
先生曰く「結論はこれでいいので、うるさがたをどう黙らせるかが課題ですね」とのこと。長い発表だったので、それだけ隙があったようにも思います。
いやはやいい経験でした。この先みんなが時間を割いて自分の話を50分も聞いてくれる機会があと何回あるでしょうか。

日が変わって今日は「教育実習の研究(事前指導)」。計3回実施されるうちの3回目でした。
実際に教員をされている方のお話や、今年度に教育実習を終えられた先輩方との交流会があって、3回の中でもっとも実のある内容だったと思います。
やはり既に経験された方に不安な点を質問することが出来たのは良かったですね。どの先輩方もすぐに的確な返答をしていただき、とても参考になりました。
ただ、昨日の今日だったので、帰るとすぐに寝てしまい、起きたのは22時頃でした。

さて…
まだ公式なものではありませんが、寝台特急「日本海」の廃止が発表されましたね。
実は9月の北海道旅行の帰りに青森→京都で乗車したばかりで、この2011年にあってもあの設備・あの時間帯・あの料金でずっと走っていたことに、実際に乗ってみてすごく驚いた覚えがあります。
それでも旅行帰りということもあって、秋田から敦賀までぐっすり寝られたこと、そして向かいの寝台の方と話が出来たことなど、寝台列車ならではの利点も十分に感じることが出来ました。最後の日まで安全に走り続けてほしいと思います。
ところで「きたぐに」に関しては今のところ全く触れられていないのですが、こちらは存続なのでしょうかね?
「能登」のように季節列車化、車両置き換えなどがありそうな気もするのですが…。
とにかく、来月のJR各社からのプレスリリースを待つことにしましょう。


写真を漁っていると、何だかんだでけっこう撮っていたので、そこから一枚。
去年のGW分より、直江津を出る青森行きです。静かな闇に消えていくテールマークが印象的でした。

西日を浴びて坂を登る

2011年11月16日 22時51分09秒 | 日記
昨日は寒かったですね。
最近買ったカーディガンがものすごく暖かいので助かりましたが、この時期の雨風はやはりキツいものがあります。
反対に、今日の夕方は強烈な西日が差し込んでいました。

今日は思い切って一日中レジュメ制作に充てるつもりだったのですが…
なかなかそうもいかず、結局は体中の「気」を入れ替えるべく電車に乗って大学へ行きました。
5限だけ受けたのですが、やはり慣れないことはすべきではありませんね。出席しなかった授業の行方が気になって家でのレジュメ制作は全然進みませんでした。
京都駅では、遅れていた上りトワイライトエクスプレスに遭遇したり…。

そういうわけで5限を受けて、そのままマルチメディアルームでレジュメ制作。
電車に乗ったり、歩いたり、授業を受けたりで脳が活性化されたのか(笑)、なかなかいい考えが思い浮かびました。
ただ、進めるうちにあれもこれもやりたいことが出てきて、何処で終わらせるかが問題になってきました。
遅くとも明日の晩までには上手くまとめなければなりませんし、実際の発表がどれくらい時間を要するのか、少し練習もしておかないと…。
もう明後日なのに不安がいっぱいです。

帰りもまた電車。
京都駅の嵯峨野線ホームは櫛形なので、必然的に京都寄りの先頭車が混みます。
もちろんその方が改札にも近く乗り換えもしやすいのですが、大学から花園駅が徒歩20分となると、電車ではたとえ10分でも座っていたいもの。
何回か乗っているうちに8両編成の運用を掴み、園部寄りに乗ることが多くなりました。

京都からの乗り換え列車はいつも223系。
225系に全くと言っていいほど当たりません。見かけることは見かけるのですが、新快速以外の運用となると自ずと限られるのでしょうね。
ICOCAの残額は740円になりました。


写真はきょう撮った妙心寺境内の紅葉です。完全に色づくまであと一歩といったところ。
発表が終われば市内各地の撮影に出かけたいですね。

残り1120円。

2011年11月14日 23時10分30秒 | 日記
11月も半ばの週に差し掛かりました。
京都市内の紅葉は遅いペースで進んでいますが、既に多くの観光客の姿が見られます。
しばらく観光地を通るバスには乗らないかもしれません…。

今日は唯一の授業である6限が休講なので、ずっと家に居られる!
…と言うわけにはいかず、麻疹の抗体検査を受けに大学へ行ってきました。
これを受けないと教育実習に行かせてもらえないので、けっこう大事な検査です。
もちろん行きは電車通学、花園まで190円の切符を券売機で買うのがいよいよ煩雑になり(お釣りの10円がどんどん貯まっていく)、ついにICOCAデビューとなりました。
ピッ!とかざすだけで改札が通れるのはやっぱり楽ですね。さすがに大阪へ行く場合などは昼特きっぷを使うと思いますが、今日のような通学や、京都までちょっと1駅…という時など、状況に応じて使い分けていきたいと思います。
それでも、初期チャージの1500円はあっという間に無くなるでしょう。

大学では滞りなく検査を受けて、その足で図書館へ。
いま借りている文献の貸し出し延長を申し出たのですが、カウンターの方に、
「図書館に来ていただかなくても、貸し出しの延長が出来るのはご存知ですか?」と聞かれました。
そういえば前に図書館のHPから延長したことがあったな…と思い出し、即座に「はい」と答えたのですが、そのことをすっかり忘れていました。
もちろん今日は大学に来たついでに延長を申し出たのですが、いくら乗車券をICカードにしたところで(笑)、やっぱり僕はアナログ人間を抜け出せないのだと思いました。

帰りはまた妙心寺境内を通り抜けて花園駅まで歩いていたのですが、ふと時計を見るとまだ16時前。
日没までの約1時間で何が出来るか考えたところ、目の前に立ちはだかる双ヶ丘が気になったので、何となく登ってみることにしました。
麓は何十回と通ったことがあるのですが、実際に登るのは初めて。いちばん高い一の丘でも116mなので、左京区の吉田山とそう変わりません。まぁ、こちらは山ではなく正しくは古墳なのですが。
案内板によるとコースは幾つかあるようなので、適当なところから登ってみました。道中は険しく、時には鞍馬山のような木の根道もありましたが、すぐに一の丘の頂に。
嵐山方面への素晴らしい眺望が開け、遠くに嵯峨野線の高架が見えたり、北に目をやると仁和寺の伽羅が見えたり、散歩感覚で登れるところにこんな景色があったことに驚きました。

他にも二の丘の中腹(?)からは衣笠山とうちの大学が見えたり、日没前の時間で双ヶ丘を一通り探索することが出来、満足して駅へ向かいました。
これからの季節、少し坂を登るだけで体が暖かくなるので、紅葉狩りがてら軽いハイキングもいいかもしれませんね。


写真は双ヶ丘から嵐山方面の景色。
次はデジカメを持って登ることにしましょう。

紅葉踏み分け鳴く鹿の

2011年11月13日 22時43分40秒 | 日記
天気に恵まれた土日でした。
ちょうどうちの大学では学園祭がおこなわれていたのですが、自分はというと着物に着替え、左京区は曼殊院でお茶会に行っておりました。(今日がお茶会、昨日が準備)
アクセスはいつも修学院道から細い坂道を登っていくのですが、そんなところでも平気で離合するタクシーの運転手さんのスゴさを改めて認識しました。

茶室は日当たりも良く、点前も一度させていただきました。
頭の中でいくらシミュレーションしてもいざ襖を開けると何もかも真っ白になるもので(笑)、頭で考えて動いたと言うよりは、自分の体そのものがが覚えていることを頼りに動いたという感じですね。
おかげで、雑念に惑わされることなく無心でお茶を点てることが出来たと思います。特にミスも少なく、お茶の点て具合もお客さんにもほめていただきました。ほっ。
お茶会は一日がかりなので最初は気が遠くなるようですが、始まってしまえばあっという間に過ぎていき、夕方16時前に無事終わりを迎えました。

肝心の曼殊院などは写真を撮るヒマが無かったのですが、紅葉はまだ少し先。
また機会を改めて、紅く染まりきった頃に市内各地を訪れたいと思います。

さて、今夜から再びレジュメ制作。
何処で区切りをつけようか…。

スリーイレヴン

2011年11月11日 23時33分32秒 | 日記
2011年11月11日。
ルーズリーフの日付欄には西暦の下2ケタと月日を書くようにしているので、11・11・11と気持ちよく揃いました。
ただそれだけのことですが、心なしか字もきれいに書けたような。

今朝は目が覚めると10時でした。
おまけに外は雨、ゼミは10:40から!
今日は司会を任されている上、来週発表分の要旨も提出しなければならないので、たまたま休みだった父親に車で送ってもらいました。
最近は明け方に寝て出発ギリギリまで寝ていることが多いので、そろそろ生活リズムの見直しをする必要がありそうです。
とは言っても。深夜帯がいちばん捗るのは事実なのですが…。

そうして何とかゼミの司会を滞りなく済ませ(その最中に11:11が過ぎていった)、要旨も無事提出。
自分の発表までいよいよ一週間を切ってしまったわけですが、この調子で行けば何とか一時間は話すことが出来そうな…感じです。
ただ、現時点では対象とする作品「しか」読めていないに等しいので、自分の立てた仮説・持論を補強するような文献も読んで、質疑応答に対応出来るようにしていきたいところです。
事前に一度面談に行ったこともあって、先生もいろいろと気にかけてくださるのが嬉しくもあり、少々プレッシャーでもあり…(^^;
とにかく、この一週間が勝負なので頑張ります。

午後からは金曜恒例の3・4・5限連続。
好きな授業で固めたので、つい集中力が途切れがちな金曜午後でも今のところシャキッ!と受けられています。
5限の先生(文化博物館の学芸員の方)には、先週の土曜に「宇宙、京都、四畳半」のトークイベントで訪問したことと、そのお礼を伝えることが出来ました。
森見さんも上田さんも人前で一時間以上話すのは初めてだったらしく、そういう意味ではかなり貴重なトークイベントだったそうです。

5限後は雨が上がって満月に照らされた妙心寺境内をとぼとぼ歩いて、花園からJR。
使った切符は改札で無効印を押してもらいました。11月11日に鉄道を利用したささやかな記念ということで。
結局今週は2日間しか自転車を使いませんでした。そろそろ本格的に(?)回数券的なものを探しに行こうと思います。
今週もお疲れ様でした。


写真は花園を通過する特急「はしだて6号・まいづる14号」。
目一杯輝く満月に飛行機雲がかかって、独特の模様を描いていました。

何気ない会話から

2011年11月10日 23時59分59秒 | 日記
いい具合の(?)気温になってきました。
朝起きると布団からはみ出していることが多く、寒い思いをしています。
それでも、汗をかかなくなったのはありがたいですね。

さて、今日も電車通学!
時間に余裕がある時は電車に乗って交通費を30円浮かそうという魂胆です。
京都駅ではちょうどKTR8000系の特急「はしだて2号・まいづる6号」が到着するところでした。
残念ながら検査明けの車両は来なかったのですが、乗りたい衝動を必死に抑えつつ(笑)、隣ホームの221系で花園まで。
妙心寺境内の紅葉はまだまだでした。

3限は「社会科・公民科教育研究」。
いつもの指定席(?)に座っていると、やはり今日も当てられました。
実は前回は休んだのですが、そのとき代わりに座っていた友人も当てられたそうです。
やはりここは「当たる席」らしく、こちらもそれを承知で座っているのですが、今まで授業を受けた5回中5回とも当たっているとなると、もう笑うしかありません。
「いつ当たるか分からない」というドキドキ感が集中力に繋がるので、ここはひとつプラスに捉えておくことにします。
机間巡視にはクセが出ると言いますが、これは教育実習でも気をつけたいところ…。

終了後は友人と食堂へ。
いつもの鉄道トーク(今日は北陸新幹線開業後の並行在来線問題について)から、4回生終了時の最終取得単位の話になったのですが、高校国語の教員免許を取らないかという話になり…。
実は今まで半ば趣味で文学系の授業を多く受けていることもあり、計算してみると、来年度にあと5コマほど追加するだけで国語の免許も取れるんですよね。
「そこまで来たんだったら取った方がいい!」という友人の声で(笑)、まじめに検討することになりそうです。
将来的に教える教えないはともかく、模擬授業では(先生にもよりますが)好きな教材が選べるそうですし、それなら京都を舞台にした作品が扱えて、自分の研究とも関わってくるからです。
(加えて、前々から『国語』というイメージを持たれていることもある)
思えば、高3の現代文で習った梶井基次郎『檸檬』こそ自分が京都の大学生になったキッカケでもあるので、そういう意味では国語免許の取得が原点に帰るということになるのかもしれません。


写真は京都にて、折り返し出発待ちの特急「はしだて5号・まいづる5号」。
約1年前と比べると、線路間の柵が設置されているのが分かります。

夜道を足早に歩いて

2011年11月07日 23時29分11秒 | 日記
いきなりの冷え込み。
ようやく季節相応の寒さとなりました。
教室から紅葉の衣笠山を眺められる日ももうすぐでしょうか。

さて、今日はまず最初にお知らせです。
9/5国境の南から太陽の西へ・7日目
北海道旅行記の7日目を公開しました。一応まだ続いています。
この旅から2ヶ月が経ちましたが、こうして旅行記を書いていると改めて偶然の連続に驚きます。
あの日あの時あの場所に行っておいて良かったなと、旅っておもしろいものだなと、今もって実感します。

今日は例によって6限からなので、午後からは何となく祖母宅に行きました。
(ほんとうはモノの受け渡しなどそれなりの用事はあるのですが)
出来れば何処か写真を撮りに出たかったのですが、天気が良くなかったのと、眠たくなったのでずっと家の中に居ました。
レジュメの制作などなど、やらなければならないことはあるのですが…。
結局、場所を変えて考えてみてもいいアイデアは思い浮かびませんでした。

夕方からはバスで大学へ。
月曜日唯一の授業「宗教学概論」では、ヒンズー教の出家に関する映像を見ました。
ある一人の男性に密着して出家するその日までを追ったドキュメントで、感想は人それぞれだと思うのですが、
最後のガンジス河に架かる橋を映したシーンが、どうしても鴨川下流(七条か塩小路辺り)にしか見えませんでした。川幅が広くなっているところや、橋の構造など…。
それでも、川を聖地とするような「水」の清いイメージはいま研究している文学作品とちょうど関連しているところです。
文学研究はかなり自由であるところが逆に不安なのですが、今度の発表ではやれるところまでやってみたいと思います。

帰りは食堂で友人と夕食を済ませた後、歩いて花園からJRに。
KTR8000系の特急「はしだて9号・まいづる15号」の通過を見届けて、いつもの221系に乗りました。
京都乗り換えが面倒ではあるのですが、嵯峨野線に乗れるのと、夜の妙心寺境内を歩けるのが好きなのでついついこの方法を採ってしまいます。
京都有数の広さを誇る同寺の境内ですが、昔はもっと広かったというのですから驚きです。


写真は6月の分より、豊岡に入線する特急「はまかぜ3号」。
キハ189系はきょう11月7日で営業運転開始から1周年です。またカニの時期が来ますね。

文化発心

2011年11月06日 23時39分24秒 | 日記
国民文化祭も今日で終わりです。
今日は着物で国民文化祭・京都2011の企画「はじめてのお茶とお香」のお手伝いで、八坂倶楽部(祇園甲部歌舞練場)に行ってきました。
歌舞練場に入るだけでもそうそうないことですが、普段は舞妓さんが踊る舞台で、お客さんへのデモンストレーションとしてお茶を点てたり(緊張しました…)、またとない経験が出来ました。
お茶にかなり気軽に触れられるイベントだったので、自分と同世代ぐらいの方や、外国の方に満足してもらえたのが嬉しかったですね。
もしブログをお読みの方で会場にお越しになられた方がいらっしゃいましたら、この場を借りてお礼申し上げます。

写真は2階からの景色です。
建物も庭園も大正時代から変わらないもので、とてもよい雰囲気でした。

大学生活のバイブル?

2011年11月05日 23時26分58秒 | 日記
昨夜はブログ更新後にレジュメを制作していました。
本格的に文学作品を扱うので体裁を縦書きにしてみましたが、まるで小説を書いているかのようで、なかなかいい感じです。
発表まではまだしばらくあるので、これからも頑張ります。

今日はJRが人身事故で遅れていたので、バスで西大路御池まで行き、地下鉄東西線に乗り換えて烏丸御池へ。
バスの所要時間と地下鉄への接続次第ではこちらの方が早く着くのかもしれません。地下鉄では乗り入れている京阪の車両に乗ることも出来ました。かつての平安京の端から山を潜って滋賀県の浜大津まで一本で行けるようになったとは、何とも便利なものです。

烏丸御池で降りてからは、徒歩数分のところにある京都文化博物館へ。
13:30からの森見登美彦×上田誠トークイベント「宇宙、京都、四畳半」に参加してきました!
タイトルからも分かる通りアニメ「四畳半神話大系」関連のイベントです。
文化庁メディア芸術祭アニメーション部門と、先月末から開催されている国民文化祭・京都2011のコラボ企画です。
メディア芸術祭受賞作品かつ、京都が描かれているアニメ作品ということで「四畳半神話大系」が選ばれ、作家の森見さんと脚本の上田さん(ヨーロッパ企画)がゲストで呼ばれることになったそうです。
実は毎週金曜日に受けている映像学部の授業でこの企画が紹介されたので、先月に申し込んでいました。
聞いた話では、定員150人に対して申し込んだ人は170人で全員当選扱いだったようです。放送終了から1年以上を経ても今なお人気の強さが窺えます。
「薔薇色のキャンパスライフを夢見ながら延々と無意義な学生生活を送る大学3回生の主人公」って、やはり何処か親近感があるんですよね。

整理券を受け取って、3階のシアタールームへ。既に椅子が用意されていて、拍手と共にお二人が登場されました。
対談の内容は「四畳半神話大系」のアニメ化の経緯と各話の内容、作家生活の話などなど。最初にアニメ化の話が来た時には「何でこの作品が」と驚かれたそうです。
森見さん曰く、登場する個性的なキャラクターにはそれぞれ参考とした方が実在するとのことで、それぞれおもしろいエピソードがこぼれました。
また、主人公が各話で「やらかす」出来事も実体験に基づいていたものがあり、公式読本にも載っていない「ここでしか聞けない話」の連続で、そこそこ笑いも起きました。

また、作品(原作)中で描かれている京都は学生時代の記憶に基づくものを圧縮して登場させているそうで、
例えば「鴨川を渡った先にあの店がある」「この道を通ればあそこに抜けられる」といったピンポイントの情報がたまたま読者と共有出来る、上手くツボを押すようになっているとのことです。
奈良(森見さんの出身)や東京の生活を知っていても、それはやはり碁盤の目といった狭くもなく広くもない京都でしか成立しないものであると上田さん談。
これは京都の文学研究をしている者にとっては聞き応えのある内容でした。最近から京都が舞台の小説を読む時は「京都であることの必然性」を考えながら読んでいるのですが、またひとつヒントが掴めたような気がします。

最後はそれぞれ専門とされている小説と映像の親和性、制作する上で共通する点や異なる点についての話があり、時間ちょうどに終了となりました。
その後は「四畳半神話大系」全話の一挙放映(15:15から20:20まで!)が予定されていたのですが、お茶のお稽古に行くために泣く泣く断念。
また別の四畳半に腰を据えていたのでした。


写真は大文字山より、森見さん作品の主な舞台となっている左京区上京区方面の眺めです。
この灯りの一つひとつから物語が生まれると思うと、おもしろいものですね。

天高く天高く

2011年11月04日 23時59分59秒 | 日記
相変わらず暑い日でした。
一度は履いたブーツも出番が無くなり、ストールも帰りだけしか巻いていません。
「何で11月にもなってこんなに暑いんや…」と後輩にぼやくと、「それは高気圧が…」と至って真面目に返されたので「お、おう…」となりました。

2限はゼミ。
妙心寺曝涼展(寺宝の虫干しを兼ねた展示)を見に行くということで現地集合、それならばと最寄りの花園まで電車通学と相成りました。
久々に花園駅で降りて丸太町通を渡り、澄み切った青空のもと妙心寺の境内を歩いていたのですが、集合場所で曝涼展そのものの中止を知らされ…。
(かれこれ3年連続中止されているらしい)
というわけで、法堂の天井に描かれている狩野探幽筆の雲龍図を見たり、明智光秀の追善供養のために造られた浴室などを見学しました。
しかしまぁ、境内の広いこと広いこと。これまでは専ら衣笠と花園を結ぶ抜け道という使い方しかしていないので、普段歩かないところをたくさん歩きました。
境内はもうすぐ紅葉も本格化、ススキも揺れる道を歩くのが楽しい季節に移るのだと思います。

それから大学で3~5限と受けた後、たまたま誘われたので友人と食堂へ。
何も考えずに千円札をプリペイドに突っ込み、一昨日と同じく「なめたけ大根おろし」を含めた400円相当の夕食を摂り、いつも通り不毛な会話に花を咲かせたのはいいのですが、食後に現金が数十円しか無いことに気付きました。
花園から帰りの電車賃190円さえ出せないという始末。
「今年のクリスマスは三連休に被っている。現状の人間関係では例年以上に悶々としたクリスマスを過ごすのではないか。我々はかつてない抜本的対策をとる必要がある」と言う以前に、こんな経済力では付いてくる人も付いてきません。
少し前ならブック&サービスの営業時間が今より長かったので、プリペイドで花園からの切符を求めることも出来たのですが…。
幸い、その後に会った別の友人に「モノは相談なんやけど…」と、急遽100円を借りて帰ってきました。
皆さんも残金には気を付けましょう。

帰りの電車は行きと同じクハ221-40に当たりました。
バスに比べると倍の時間がかかりますが、花園駅から妙心寺を通り抜けての通学も悪くないなと思いました。
4回生になって時間割に余裕が出来たらやってみようか?


写真は妙心寺の蟠桃院にて。
本格的な紅葉は来週以降になりそうですね。