上り線高架化目前の阪急洛西口駅

2013年10月21日 23時06分56秒 | 鉄道関係
昨日の出来事。
10月26日(土)始発から上り線が高架化される洛西口駅周辺を記録してきました。


半年前、4月21日に利用した際はまだまだ工事中だったのですが……


供用開始が迫っていることもあって、外観は既に完成していました。
開業時から高架化が予定されていただけあって、従来はショボい仮設駅の装いすら漂わせていた同駅ですが、文字通り洛西地域の玄関口として相応しい立派な佇まいとなりました。
駅前バスターミナルへ入るのは車体のイエローが眩しいヤサカバス、出てきたのは京都市バス・日野レインボーHRの69系統。
ここから桂、西院、大宮を経由して二条駅までを結んでいますが、急なアクシデントで阪急が不通になると途端に大混雑する路線です。


そして、渋滞の元凶となっている物集女(もずめ)街道踏切。
本数の多さ、前後の駅間隔の狭さなどから、いわゆる「開かずの踏切」として悩ましい存在となっていました。


踏切から河原町方。


同地点から洛西口駅構内・梅田方。
先に上り線が高架になることで、しばらく地上に取り残される下り線の処理が気になります(下り線は2015年度中の高架化予定)。
駅事務室や売店は上り線側に集約されているので、高架化後は従来の下り線を廃し、上り線を新・下り線として使用する……ようにも予想出来ますが、果たして?


続いて6300系の「京とれいん」が通過。
次の運転は26日ですから、これが最後の洛西口駅上り線走行となりました。


梅田行き準急には車齢50年超の最古参・2300系。
新型投入で去就が気になる車両の一つでもあります。


場所を移って、駅南側の変電所上手踏切へ。
ちょうど高架の勾配部分となるため、桁下制限がかけられています。こちらも下り線高架化の暁には廃止となります。
線路の向こうに見える鉄骨は建造中のイオンモール。開業当初から閑散としていた阪急洛西口、そしてJR桂川の両駅ですが、これでようやく活気が出てくるのかもしれません。


踏切を渡った地点から、7000系特急を一枚。


更に南の変電所前踏切へ移動して、高架の取り付け部分を観察。
この箇所は踏切こそ存置されるものの、車通りが多いので高架化に伴って拡幅される予定です。




付近から河原町方。
変電所の関係からか、駅へと続く高架が模型のような急勾配となっています。
高架を駆け上がる車両もまた見応えがありそうです。


最後は駅に入って、上り線ホームの記録を。
やって来たのは7000系のリニューアル車。ちょうど新型1000・1300系に似た前面となっています。

因みにこの地上ホーム、元々は現在の高架基礎部分にありました。
2010年に高架化用地捻出のために切り替えがおこなわれ、ホームごと東側にスライド。
河原町・梅田の両方面共に駅の直前で線路が緩いカーブを描いているのはそのせいです。


下り線切り替え直後、2010年9月23日の様子。
奥にチラッと列車が写っているのが旧・上り線部分で、この時はまだ完全に切り替えられてはいませんでした。


そうして仮設に仮設が重ねられた洛西口駅を疾走する9300系特急。
既にまともに撮影出来る時間ではなく……。


5300系トップナンバーがやって来ました。


〆は2300系で。
このあと隣の東向日まで乗車し、JRの向日町駅まで徒歩移動、帰宅と相成りました。

京都市内を走る鉄道の高架化工事はこれまでにも各所で進められており、近鉄京都線の十条や上鳥羽口、或いはJR嵯峨野線の太秦界隈で、やはり同じように高架化工事がおこなわれていたことをそれなりに記憶していますが、コンクリートの橋脚だけが立ち並ぶ現在、かつてどのような風景が広がっていたのかを想像することすら難しくなっています。
そしてこうした「事業」も一旦の落ち着きを見せようとするいま、京都市内では最後となるかもしれない高架化工事の様子を今回こそは写真に残そうと現地に赴いたわけですが、時代の流れに追われつつも鉄道が地上を走っていたこと、それに伴う周辺風景の移ろいを自らの手で記録出来たことに、何とも言えない感慨を噛み締めているところです。

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