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ノリの栄養

2019-12-06 20:17:32 | コラム

こんにちは、ダンワールドです。

 

昔から地域によっては、アオノリ(青海苔)が胃の薬と伝えられていたそうです。現代になり、ノリにはビタミンUがたくさんふくまれていることが分かりました。

 

ビタミンUとは、キャベツから発見された消化性潰瘍にふくまれている成分で、「キャベジン」の名で商品化されました。ビタミンUは胃腸に対する効力がすぐれていて、潰瘍などの予防や、弱った胃をふたたび丈夫な状態に戻すなど、組織の回復を促進させる力があるとされます。

 

こうした科学的知識がなかった時代から、昔の人は経験的にアオノリを胃の薬だと考えていたのですね。アオノリだけでなく、アサクサノリ(浅草海苔)にもビタミンUはたっぷり入っています。

 

このほかにもノリにはいろいろな栄養があります。ノリにふくまれるタンパク質は海藻のなかでも多く、アサクサノリは100グラム中約38グラムくらいだといいます。タンパク質の多いとされる大豆でさえ、約35グラムです。ビタミンA、B、Cもたっぷりです。

 

他のおかずなどの「おまけ」のような存在にとらえられがちなノリですが、薄っぺらな中にもたっぷりの栄養が含まれているのですね。

 

ノリをあぶると色が緑色に変わりますが、黒味がかった褐色の色素が分解されたためで、栄養価にはあまり影響がないといいます。むしろ、加熱すると細胞膜が弱くなるため、タンパク質の吸収率がいくぶんよくなるという意見もあります。といっても、ノリの両面をよくあぶってしまうと、乾燥して香りが抜けてしまうので、二枚重ねて外側(両方とも裏側を外にする)からあぶるのがコツだそうです。