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日本酒の話

2019-11-24 18:15:26 | コラム

こんにちは、ダンワールドです。

 

いよいよ忘年会シーズンが近づいてきました。日本酒を口にする機会が増えるという方も多いのではないでしょうか。日本酒の起源は定かではありませんが、『古事記』にある、スサノオがヤマタノオロチを酒で酔わせた話は有名です。

 

米を使った酒ができたのは、稲作が伝来した縄文時代からのことだと言われます。もともと糖分を含んでいる果実からつくる果実酒と違い、米(穀物)から酒をつくる時は、まずデンプンを糖化させる必要がありました。この糖化を古代の人は、唾液の力を借りて行ったといいます。つまり米を噛んで糖をつくったのです。造酒のことを「酒を醸す」ともいいますが、これは「かむ」の意味が残ったものだそうです。

 

当時の酒は、豊作を願う神事のためのもので、この噛み役は、一説には女性でなければいけなかったとか。

 

その後、900年ごろに麹(麹はデンプンを糖化させる)を使う技術が進歩し、日本酒が飛躍的に普及したといいます。ただ、当時はまだろ過しない「濁り酒」が主流。澄んだ「清酒」が出回るようになったのは江戸時代初期です。大阪の鴻池新六という商人が清酒を大ヒットさせました。鴻池新六を恨む使用人が濁り酒に灰を入れたところ、酒が澄んでいい香りが出たのが、清酒誕生のきっかけだったという逸話が残っているそうです。


勤労感謝の日と農業

2019-11-21 20:11:40 | コラム

こんにちは、ダンワールドです。

 

11月23日は勤労感謝の日。法律では「勤労をたっとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」という趣旨が記されています。

 

戦前は新嘗祭(にいなめさい)の祝日でした。新嘗祭は、天皇が新穀を天地の神に供え、自らも食される祭りでした。

 

稲の豊かな実り、神の恵みに感謝する行事です。秋のとりいれを終わった農家では、五穀豊穣を感謝して、祝っていました。一陽来復(いちようらいふく)を祈る民俗行事の冬至祭りにも由来するようです。戦後は、農家だけでなく、全国民が勤労を祝う日となりました。

 

新嘗祭の「嘗」という字は、単に「なめる」を意味するだけではないようです。「旨」の字が示すように、旨(うま)いものを味わう、ニュアンスがあるのだとか。新米のおいしい季節にふさわしい字です。

 

11月下旬ごろは、各地の農家は冬支度に入るころです。地域によっては田んぼで稲を干す「はさかけ」の光景が見られます。

 

日本の国民一人あたり年間のコメ消費量は年々減る傾向にあります。農業では担い手が減り、高齢化も進んでいます。農村地帯の景観もだんだんと変わってきています。市場原理とは別に、国土や環境の保全に果たす農業の役割をどう維持していけばいいのか。大きな問題です。

 

ご飯のとき「頂きます」と唱えますが、昔は「お百姓さんに感謝の気持ちで」と、教えられたそうです。勤労感謝の日に「文化と環境を守る」という役目を担う水田に感謝の気持ちを持ちたいですね。


心と体はつながっている。ツボを開いて体も心も元気に!

2019-11-15 14:08:43 | コラム

こんにちは。ダンワールドです。

 

東洋では昔から、私たちの体には気のエネルギーが流れていると考えられてきました。川を流れる水のように、気のエネルギーが滞りなく全身を循環するのが健康につながるという考え方です。

 

気の通り道は「経絡(けいらく)」と呼ばれます。この経絡と体の外部をつなげる穴が「ツボ」です。ツボを刺激すると、気がスムーズに流れやすくなります。また、ツボが開くと、体だけでなく。心も開かれるといいます。心がオープンになれば、周囲の人とも自然に心が通じ合い、良好な人間関係が築きやすくなります。

 

心と体が密接に結びついているというのも、東洋の伝統的な見方です。ネガティブでストレスフルな心理状態でいると体に悪い影響が出ます。逆に体が不調だと、心も否定的になりがちです。ツボを刺激すると、まず体が活性化して、さらに心まで穏やかになっていきます。