備忘録

舞台の感想を書いています。(ネタばれ有り)Twitterはdacho115。

Song and Dance of Broadway

2017-10-10 15:57:54 | コンサート感想
参考までに、
このシリーズのVol.1(フレンチコン)の感想がコチラ
このシリーズのVol.2(ニューイヤーコン2016)の感想がコチラ
このシリーズのVol.3(シネマコン)の感想がコチラ
このシリーズのVol.4(ニューイヤーコン2017)の感想がコチラ



基本、アール氏、定点観測。

"Waving Through A Window"
『ディア・エヴァン・ハンセン』
エリック
第一部のソロ持ち歌。
(第一部でのソロ曲は皆、一曲のみ)

冒頭から疾走感のある一曲。
歌い手を取り囲む4人のダンサー。
そして、実際に走り出す。

後で歌詞を調べたら、
孤独がテーマの曲(曲解)らしいので、
世界に独り、取り残される設定かも。

最新過ぎて、知らなかった一曲。
むしろ、この曲だけ異様に凝った演出。

ニューヨークに居ても一人孤独な男設定。

”New York New York”『オン・ザ・タウン』
アール、エリック

そこに、今、ニューヨークに着いた
アール氏と言った再会風でスタート。

袖から出てくる段階で、
既に小芝居モードなアール氏。

あれ、こんな曲セトリにあったっけ、と。
シナトラの同タイトル曲と勘違いしていたらしい。
途中で、ニューヨーク連呼が速い方のコッチかと。


”On Broadway”
『スモーキー・ジョーズ・カフェ』
そこに美女二人登場。
男性二人がコーラス担当。

途中、アール氏が笑いながら歌うが、
あんなブロードウェイ連呼で、
そんな笑いながら歌う歌詞が?

あと、アール氏もメインソロを歌うけど、
同じメロディの繰り返しなのに、
微妙にアレンジが。こういう芸の細かさ。


”Big Spender”『スウィート・チャリティ』
これも女性二人がメイン。
というか、キーヨ姐さんの印象が強いので、
男性の曲かと勘違いしてたけど、
よく考えたら、娼婦な曲か。

ひたすら、シボーンさんを
ガン見し、目をパチクリしたり、
口もあけっぱなしなアール氏。


"Don't stop Believin"『ロック・オブ・エイジズ』
エリック、ウィレマイン
このペアで歌い始める。

途中からダンサーが踊り出すのだが、
華麗にエスコートするアール氏。

先日の3怪人コンでは、この曲で、
ピョンピョン跳ねていたアール氏だが、
女性ダンサーをクルっと回す事に専念。


”Anything Goes”『エニシング・ゴーズ』
シボーン
結構、ゆっくり目なアレンジ。
リノ然とした佇まいで、
『シカゴ』とか『キャバレー』とか、
ああいう系似合いそうだよな、
と思ったら、基本持ち歌がその路線。


”Ease on Down The Road”『ウィズ』
四人で舞台上を移動しながら歌う。
基本スタンスは、オズへの道のり。
(どういう設定かは知らないけど)

結構、動き回り、段差が有る度に、
シボーンさんをエスコートするアール氏。


”Beyond The Sea”『コンタクト』
アール
一部のソロ持ち歌。

皆が袖に去り、独り残るアール氏。

歌も、さることながら、その後のダンスが。
ダンサーが居るのに、踊るんかい、と。
それも結構、ガチに。

そういえば、”雨に唄えば”で、
傘を手に踊るオッサンを思い出した。
コレとかコレとか。

途中、段差がある処をチグハグしながら移動。
この辺も二日目はやってなかったので、
最終日で色々と仕込んでいるらしい。

歌唱後登場する女性ダンサー。
アール氏、誘惑されるも、
突き放され、コチラ。

”El tango de Roxanne”『ムーラン・ルージュ』
ダンサー、インスト曲。
基本、ダンサー曲だけど、
最後に、受け止める役で
アール氏さんとエリック氏。

と、そこに現れる女性陣に、
『これは違うから』と言い訳しながら退場。

ウィレマインさんだけ残る。

”I will Always Love You”『ボディ・ガード』
ウィレマイン
一部のソロ持ち歌

訥々と歌い始める。
歌を聴かせるというよりは、
台詞を、歌詞を聴かせる歌い方。

なので、サビもフルスロットルでなく、
結構、押さえた歌い方(二幕の”DG”比)


”Bye Bye Blackbird”『フォッシー』
シボーン
一部のソロ持ち歌。

歌い上げ曲に対し、
ここに来て、ジャズアレンジ。

この後の選曲もだけど、歌い上げ系よりは、
こういうネタ曲の方が得意なのかも。
或いはダンスソング。


”Steal your Rock'n'Roll”『メンフィス』
エリック@ヒューイから始まり、
ウィレマイン@フェリシアと歌い継ぐ。
そのまま、ボビー枠にアール氏。

でも、高音域パートはエリック。

後半は手拍子ノリなので、
膝を叩きながら、歌うアール氏。


”Lullaby of Broadway”『42nd ストリート』
四人
シボーンさんに
少しずつ滲みよるアール氏。

一応、エリック氏もやってるけど、
最後のアール氏のガッツポーズと
してやったりという顔に尽きる一曲。


という第一部。
ニューヨークをテーマにした楽曲で、
まず、孤独の男性が独り、居る。
そして、ニューヨークに到着した知り合いと合流し、
紆余曲折を経て、美女をモノにするというストーリー。

という解釈でよいのでしょうか?
演出のマシューさんよぉ。

二部
”It don't Mean a Thing”『スウィング!』
四人。
幕開きの一曲。
バンジョーみたいなイントロで
一瞬この曲とは思わなかった。

デュワ、デュワって処で、
ジャズじゃねー、という若干一名。

”Too much in Love to Care”『サンセット大通り』
アール@ジョー、シボーン@ベティ

最初から、ポケットに手を入れ、
ベティしか、みてないジョー。
そのまま、手を引き寄せ、キスをして、去っていく。
ジョーって、そんなキザな役だっけ。

全体的に台詞色が強い歌い方なアール氏。
唯一のALW楽曲だけど、
メロディよりも歌詞を伝える方、重視。

ジョー音域が意外と低い。
サビの部分はもっと高い印象だったけど、
(それと、サビ前の上がるトコ)
そこは歌いやすいように変えてる?

そして、中日よりも千秋楽で、
歌いだしが更に低くなっていた。
お疲れなのか、アール氏。

”Nichts Nichts Gar Nichts”『エリザベート』
ウィレマイン
唯一の独語楽曲。

黒い衣装で、この曲だけ、
髪をアップにしてたかな。

途中の最高音から、転げ落ちる音階。
この落差と、その後、一気に、
持ち直し、歌い上げる。

最後のキーとか”私だけに”
と同じくらい上がるのか、この曲。


”A Whole New World”『アラジン』
石井、シボーン

妥当なデュエット。

それまでのおちゃらけたMCから、
一気にアラジンモードになる石井氏。

言語が違えども、聞き馴染んだ声。
でも、実は、生で聞くのは初かも。

ちょっとハモリのハーモニーに違和感が。
ハモリ自体にアレンジを加えたのか?

”First transformation-Alive”『ジキハイ』
石井
敢えて、これを選曲。

かなり、リュークみ、があるハイド氏。
ま、作曲家同じだし。

というか今回のコンサート、
唯一のワイルドホーン楽曲。

”Tonight”『WSS』
エリック、龍
二人とも、客席を一切、見ない。
完全に二人だけの夜。

”Journey to the Past”『アナスタシア』

退団後は初めて聞くが、
意外と可愛い系の声らしい。

アントワネットもこの路線なのか、
それとも、変えてくるのか。


”Standard time”『スタンダード・タイム』
スチュワートのショーから抜粋。
既存の曲にダンスが入る。

自分の出番が終わり、下手で腕組みを
しながらエリックを見るアール氏。
隣のシボーンさんも、それを真似て腕組み。
このやり取りが面白かった。

”Why God Why”『サイゴン』
エリック
持ち歌だからこそ、
台詞に感情がこもる。

ちょっとコンサート向きな、
歌い上げる歌い方でなく、
問いかける歌い方。
無駄〜。と答えたくなる。

コンサートで聞く場合、下手に持ち役よりも、
演じてない方が、譜面通り歌い上げるのかも。

と、最近、コンサートで元クリス
が歌うのを数回聞いて、それを実感。


”Cabaret”『キャバレー』
シボーン
やはり歌い上げでなく、コミカル路線。
途中の台詞もノーカットで。
こういう処の台詞回しは、流石、持ち役。

ちょっとクレイジーなサリー
というのを演じている。


”Stars”『レミゼ』
アール

ま、十八番だし、低音からの高音。
今回、結構高音曲が続いたので、安定の低音域。

ただ、散々、第一部で小芝居を
入れているのに、この曲では、
全く小芝居、というかジャベの振りを入れず。

直球の歌い上げなため、
セットとか衣装がないと、
ちょっと物足りなさも。

もっと、歌い上げるのかと
思ったら、そこまで上げないし。

若干のやる気のなさを感じつつ、
それでも、サビにかけ、たたみかける歌い方は圧巻。

目がジャベモードに入ってなかった気がする。


”Defying Gravity”『ウィキッド』
ウィレマイン

これに関しては十八番過ぎて。
もう、台詞と歌詞、振りの緩急を心得た歌い方。

特に手の動きで確実に箒が見える。


”Time of my life”『ダーティーダンシング』
四人
これが問題の手繋ぎ案件。

中日では握ったら、ずっと離さないアール氏。
千秋楽では、手をブンブン降る。
離しても、直ぐに手をつなごうとしてくれるシボーンさん。

カテコ
”Burning Love”『オール・シュク・アップ』
『ロッキーホラーショー』みたいなイントロ。
その後は普通にプレスリーっぽい曲。


”Conga”『オン・ユア・フィート』
早口で歌うアレ。

途中、客席降りがあり、
ダンサー二人とアール氏が客席に。

ポイントは女性ダンサーが、
舞台に登る瞬間に、ドヤ顔で、
これでもってくらいのタイミングで、
差し出されるアール氏の手。

もう、本当にバッチリなタイミングで、
差し出すので、なに、このジェントルさ。


何故かパンフ掲載がこの順。
どういう順番なんだろう?

Earl Carpenter
前回のコルムコンはゲスト扱いなので、
実質、初のガラコンゲスト枠。

一部は演出の指示を受けてか、
謎の小芝居多数で、観てるだけで
飽きない。それに加え、無駄のない、
エスコート振りがイヤミなくらい絵になる。

二部は持ち歌やミュージカル曲で、
演技を伴った歌を聞ける有り難さ。

MCでは、基本、話す人に注目。
日本語ネタは中日が『コンニチワ〜』
最終日はもっと明るい『コンニチワ〜』
に加え『オゲンキですか〜』も。

石井@バルジャンの登場で、
ファイティングポーズを構えたり。

そして、ジキハイに出てないけど
唄うという辺りで声高らかに爆笑。


ただ、コンサートの場合、
自分でプロデュースしてる方が
イキイキとしてるかも。というのは、
同じガラコンでも3怪人コンとの違いで実感。

勿論、MCで見せる間は独特で、
観客に笑いが起きるような間なんだけど。


で、折角、石井氏が居るなら、
”対決”を主催者にリクエストをするべきだった。
コルム氏との”対決”は無理でも、
石井氏となら出来そうだし。

そして、ソロ曲に『ダンス・オブ・ヴァンパイア』
の”抑えがたき欲望”をリクエストすべきだった。

日本の観客なら、だいたい周知してるし、
本人が好きな歌と言ってる位だし。


Siobhon Dillon
アール氏の相手役。
歌い上げ曲はウィレマインさんに
任して、ほとんどダンスナンバー。

でも、一曲くらいは歌い上げを聞きたかった。


Willemijn Verkaik
二度目の来日。
エリザとエルファバという
当たり役二役を持っているので、
もう、鬼に金棒なガラコンゲスト。

なのに、二度目の今回も、
”私だけに”を唄わないという強気。

単に本人が大変だからか。


Eric Kunze
一番、謎なゲスト。
どういう基準だか分からない。

出演作的には日本に馴染みの多い作品が
多いけど、それを唄う訳でもなく。

今後の来日ミュージカル枠なのか?


今回、五度目にして、初の二回鑑賞。

ある程度、フリーなMCコーナーだったため、
話す内容も、最終日は一言増えたり。

臨機応変に対応するアール氏は、
やはり小慣れているかも。

また、アンコールでのハジケ具合が、
回を重ねる毎に、オーバーに。

最終日は、追加アンコールは
無かったものの、最後のカテコでは、
ステージ中央の階段に登り、オケを煽っていた。

このメンバーで、追加アンコールは、
流石に難しいかな、という雰囲気は有ったが、
このコンサートの観客は直ぐに帰る人が多かったかも。


セトリは安定のマニアック路線。
これはシネコンの時も同じなので、
ニューイヤーコンとの差別化?

なんせ、ALW楽曲が一曲のみ。
それも、アール氏が居るのに、
『オペラ座』楽曲無しというマイナー振り。

ワイルドホーン楽曲に至っては、
日替わりでゲストが唄う程度。

ワールドミュージカルコンサートという
冠が着いた時、国毎のテーマでいくのかと思ったら、
単に来日ゲストを呼ぶコンサートというオチであったと、
三回目の企画コンサートの方で気づくのであった。

そろそろ、単純に国毎のテーマに戻っても。
特に、独語圏とか。アンケートに書くべきか。
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