備忘録

舞台の感想を書いています。(ネタばれ有り)Twitterはdacho115。

『不信』

2017-03-17 23:47:04 | 国内ストプレ
適当なアラスジ。
役名が無いので、芸名で。
女性が名前なのに他意無し。

『最初、訪問したとき、匂いが気になった』
という、ダンダ(仮)のモノローグから始まる。

新居に引っ越してきたダンダ・ユウカ(仮)夫婦。
ダンダの職業は高校の国語の教師。
ユウカの職業は雑誌関係。

そんな夫婦が向かいの夫婦に挨拶に行く。
向かいに住むのはクリハラ・ケイコ(仮)夫婦。

共有の庭を挟んで向かいに建つ家で、
間取りはシンメトリーになっている。

挨拶に行ったダンダ夫妻だが、
ダンダは入った瞬間に臭い事に気づく。
その原因は犬にしては長寿のオサムシ。

ダンダは直ぐに、顔に出すが、ユウカは顔に出さず、
そのオサムシを抱き、次回のお茶の誘いを受ける。

ある日、ユウカが隣町の
スーパーに行くと、ケイコを見かける。
が、その様子は挙動不審であり、丁度、
万引きをしているところを目撃してしまう。

数日後、妻同士でお茶会を開く。
そこで、スーパーで万引きしたもので、
調理したものを出されるユウカ。
多く作ったと、家に持ち帰るが、
それは、とてもではないが、食えたものでは無い。

ただ、確証を得たユウカは、
まず、クリハラにケイコの万引きの話をする。
しかし、それを頭ごなしに否定するクリハラ。

数日後、ダンダの職場にくるクリハラ。
それは、ケイコの万引き癖を認めるもので、
更に、200万円を渡し、警察には黙っているように話す。

ユウカには金のことを隠し、
ギクシャクした関係を解消するために、
ダンダ家での食事会が開催される。

長々と居座るクリハラ夫婦。
何とか帰すが、家のモノが
無くなっている事に気づくユウカ。

また、ケイコが俳句を読んだことから、
俳句の会を妻達でやる事に。
その会で自分のイヤリングを
ケイコがしていることに気づくユウカ。

クリハラ宅のトイレには、
無くなったハズのスノードームが。

これはオカシいとダンダと話していると、
クリハラが、痛みを我慢しつつ訪問。
その症状は明らかに尿道結石。

そのため、クリハラを病院に連れて行くケイコ。
これはチャンス、とばかりにクリハラ宅に忍び込む。

そこで無くなったスノードームを見つけるが、
苦しそうなオサムシを発見し、つい、連れ帰る。

ケイコに盗難癖が有ることを確信しつつ、
オサムシをどうしたものか、
と考えあぐねていると、ケイコが訪問。

やはり、クリハラは尿道結石で、
一日だけ入院することになり、
お騒がせしたと、挨拶に来る。
が、匂いから、直ぐに、オサムシに気づき、
ごまかすダンダ夫婦から、無理矢理引き取る。

ユウカは警察に万引きや自宅の盗難を
警察に言おうとするが、ダンダに
万引きの件だけ通報しようと、警察へ。

待たされ、担当の警官がやってくる。
それは、クリハラだった。

二幕。
実は、クリハラは警察官。
そのまま、妻の万引き癖も職場に知られることになり、
警察を退職し、興信所で働き始めるクリハラ。

再び、クリハラ夫婦と会う、ダンダ夫婦。
そこで、オサムシが死に、胃のなかから、
ダンダ宅にあったゲームの駒が出てきた事を話される。

勿論、死因は老衰。
しかし、代わりに無理矢理、
オサムシに似た犬のぬいぐるみを置いていく。

やはり、オカシいと、クリハラ夫婦と、
距離を起き始めてから、数日後。

ひょんなことから、ぬいぐるみの中の
盗聴器に気づくダンダ夫妻。

もう我慢できないと、ダンダは盗聴機に向かって、
最初に万引きを気づいたのは妻であること、
また、クリハラが警察を辞めたのはケイコのせいだ、と話す。

数日後、ケイコに呼ばれるユウカ。
そこで、盗聴した事実を認め、その時に、
クリハラが警察を辞めた事も知ったと。

それは知りたくない事実だった、と
ユウカに伝え、自分も知りたくない
事実を伝えると、ダンダが浮気してる
やりとりをユウカに聞かせる。


一方、クリハラ夫妻。
警察を辞めた事を話そうとするクリハラだが、
盗聴機が壊れ、聞けなかったと気遣うケイコ。
うめ合わせに何かを飼おうと話し始める、クリハラ。

ある夜、庭を掘るクリハラ。
鯉を飼うために、池を作ると
いう話だが、オカシいと、疑うユウカ。

ケイコを殺し、埋めるためでは?
と疑い、クリハラを問いつめるが、
普通に出てくるケイコ。

数日後、管理人から、
クリハラ夫婦に関わるなと釘を刺される。

しかし、まだ、池を作る隣の夫に、
一度、疑われたから大丈夫と、殺したのでは?
と疑い、再び、クリハラに問いただす。
しかし、また、現れるケイコ。


ここで、クリハラのモノローグ。

二度も、妻殺害を疑われ、
自分は不幸だと自覚する夫。
そして、そのまま、ケイコ殺害を告白。

数日後、クリハラ夫婦は居なくなって、
やっと、平安を取り戻したダンダ夫妻だが、
ダンダがある疑問をユウカに尋ねる。

それは、ケイコが万引きをしていた、
高級スーパーで何を買っていたのか?

そこで、ユウカの浮気を疑うが、
逆に、クリハラから貰った200万の
使い道をダンダに聞き、暗転。


段田
妻に振り回される役。

妻からも、隣の主人からも、
執拗に責められ、板挟みに。
それでいて、浮気する余裕はある。


映像よりも、甲高い声に。
既に、声が、かれている?
そして、実は主演。


優香
映像のイメージ通りな路線。
なので、直ぐに嘘をつく、という設定よりも、
小悪魔的に甘え、本人は嘘だと
微塵も思っていないキャラに見える。

実際、嘘というよりは、
誤魔化しているという印象。
(それが、結果として嘘なんだけど)

甲高い声。
だけど、このキャパの劇場なら、聞き取れる。

二面性をもったキャラ、
という設定だった気がしたけど、
そこは、無くなった設定なのかも。


栗原
隣の主人。

妻思いの旦那。ただ、その優しさが、
間違った方向に行ってしまったため、
つい、出来心で、妻を殺してしまう。


ストプレで観るのは初。
ダンディなオズ陛下のイメージだったが、
地味に、でも不器用なキャラに。


戸田。
隣人の妻。

若干の妄想癖を持ち、病んでいる妻。
優香さんよりも、甲高い声で、
その話し方に年齢不詳さを伴う。



印象的なのは、動く椅子。
その配置により、場面が転換されるのだが、
そのスムーズに動く椅子は、全て人力。
てっきり、コンピューター制御かと思ったら。


今回、『真田丸』から栗原氏が参加。

元々、四季の人だし、
発声は恐ろしく良いのだが、
三谷作品だと、ちょっと異色。

普段だと、浅野氏辺りが
演じそうな役だけに、
そこのポジションが追加。


ペットロスのエピが出てくるのだが、
これはトビの実話に基づく体験談なのだろうか?


推理サスペンス。
ヒッチコック的な雰囲気と、
色々と伏線を回収していくラスト。

特に、どんでん返しは無いけど、
オチがダブル不倫。

今までだと、もっとアカラサマに、
衝撃の事実が明らかになって終了、
という脚本が多かっただけに、
静かに、でも、爪痕を残す結末。
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