カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

北八ヶ岳:天狗岳 その2

2008-08-13 | ヤマのこと

【8/10(日)】黒百合テント場⇒東天狗⇒中山峠⇒黒百合平⇒渋の湯
⇒諏訪バス渋の湯14:51⇒茅野駅15:45 あずさ利用⇒新宿

4:00頃から歩き始めようと思ったが、まだかなり薄暗い。
岩場の登りなので、怖がりな私は足元がちゃんと見えるようになってから行くことにした。


やっと日が昇ってきた。最低限のものだけ持って【5:30】出発。


(これは帰りに取った画像です)
ヒュッテの前の岩場を登って行きます。目覚めの急のぼりで息切れ。


振り返ると登ってすぐにヒュッテの屋根が見えました。



天狗の奥庭と言われるだけあって、広くて箱庭のような眺め。
底には「スリバチ池」があるのだが、涸れていて水はなかった。


【5:47】
だんだん日も昇ってきた。両天狗がすぐそばのように見えるが、
実際は右へ左へ巻いて行くのでなかなか近づかない。


茅野市内だろうか・・・こちら側は日の陰に隠れているのでまだうっすらしか見えない。
蓼科山や車山レーダーはしっかり見えていた。


大きな岩ゴロゴロの登り。○印をたどって進んでいく。
ところどころ手をかけて登る岩もあり、私は身軽だからいいけど、
テント装備で登っていく方はやっぱりすごいな~、と後ろから見ていた。

段々と急斜面になり、鎖もあったりしたが高度感がなかったので私でもダイジョウブだった。
でもカメラが自分の前でブラブラして壊しそうなので、ザックにしまって歩いた(写真ナシ)

がんばれがんばれ、もうちょっと!と言いながら・・・


【7:10】着いた、東天狗岳、快晴。


ふぅわ~~360度空と山・・・


(西天狗を望む)
なんて清々しい空気・・・この気持ちよさはやっぱりここまで来ないと味わえないんだね。


(山座同定中のダンナ)
南には素晴らしい稜線が広がっていた。


爆裂火口壁が目の前、「硫黄岳」の上にもたくさんの人がいるのが見えた。


そのもっと向こうに目をやると、「赤岳」「中岳」「阿弥陀岳」
「赤岳頂上小屋」がしっかりと見える。
あんなところに小屋が・・・・
高所恐怖症の私にはクラクラする景色・・・一生無理だろうな・・・


(空が近い)
ずっとずっとこのまま眺めていたい風景だけど、降りなきゃね。


【7:45】下山開始。ヒュッテがあんな下に見えた。


帰りは中山峠方面に下りていきます。
「稲子岳」の切れた東壁が見えました。


【8:15】あっという間に奥庭あたりまで降りてきた。
振り返ると天狗が優しく見守ってくれていた。快晴のところを登らせてくれてありがとう。

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(良く見ると軒先の彫り物は黒百合?)


【9:40】
テント場へ戻り撤収し下山します。この時間でもう雲が上がってきた。
また降られないでよかった。
お世話になりました。



渋の湯方面へは岩岩岩、鉄の橋、石石石、そして苔苔苔の下り。
濡れているので滑りやすい。焦る旅ではないのでゆっくり下ります。




途中「ベニテングダケ?」やユーモアたっぷりの苔男に出会ったりと。
楽しみながら降りると、硫黄匂いがしてきました・・・


【12:05】「渋の湯」到着~!お疲れ様でした。
昨日の雨でどうなることかと思ったけれど、何とか無事に終えることが出来ほっとしました。
5月ぶりにテント装備で登ったから肩が痛い~ヤレヤレ情けない。



ささ、温泉温泉

「渋御殿湯」で入浴休憩するつもりが、
「入浴は出来ますが、いっぱいなので休憩は出来ません」と断られてしまいました。
バスの時間が14:51ですから、こんな何もないところで入浴後居場所もないのは・・・

ということであっさり諦め、隣の「渋の湯ホテル」へ。
こちらは気マジメそうなおじさんが、
「どうぞどうぞ、食堂をバスの時間まで開放してるから、好きなところを陣とってくださいな」
「食事はありますか?」
「何もないんです・・・」
「ビールは?」
「ビールはありますよ、お湯から出たら声かけてね」

ビールが飲めるならそれだけでOKです。

館内は・・・・床の底が抜けそうなくらいきしんでいるレトロを通り越した造り。
お風呂のドアも傾いて開けるのやっと。
中は湯船が二つ。冷泉(27度位)と温泉があって、温泉が熱いので冷泉をバケツで汲んで、
冷ましながら入るといった感じでした。

先日、片倉館に行ったとき地元のおじさんに、
「渋の湯はいった?あそこは冷泉があるから夏はいいよ~それにすごく効くんだ」
と言われたことを思い出し、一人貸しきりになったところで、
「冷・温・冷・温・冷・温・・・・
と交互に入ると・・・
ま~なんて気持ちがいいんでしょうか!!こんなの初めてでした。
それに・・・ホントに効くような気がするんです、じわじわと。

小学生の頃、林間学校で行った合宿所の様な・・・
古びた田舎のおじいちゃんちの様な・・・
食堂の時計が止まったままだったけど、ホントに時が止まったような温泉で、
なんだかほっこりしてしまいました。
楽しかった~~気に入ってしまいました。
こんな宿、なかなかお目にかかれないのでは・・・
翌日の筋肉痛もナシ。肩の痛みも早く取れた気がしました・・・
(でも古びた施設が苦手な人はご注意を)


2008、夏。北八ヶ岳に良い思い出ができました。

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14 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
北八つ! (リブル)
2008-08-13 22:07:25
こんにちは。
北八ヶ岳のテント泊、いいですね。自分も北八ヶ岳はもう何度歩いたことか。
黒百合平は張ったことがないかな。水をもらえるのですね。

天狗岳はいかにも岩稜っぽい感じがあって、その割にはお手軽でいいですよね。西天狗は往復しましたか?
空身なら、30分もあれば往復できたような気がします。

渋の湯は日帰りだと新しい浴場の方だと思うけど、自分には今ひとつの感じ。古い方の浴場の方がいいんですけどね。知っていれば別だけど、泊まらないときっと紹介してくれないと思います。

渋の湯ホテルは前は古い浴場でしたが、きっとあのままなのでしょうね。でも、こじんまりしていていいお風呂だっと思います。
今年は暑いから分からないけど、あの冷泉はかなり冷たいですよね。真夏でも長く入っていたら体が震えた記憶があります。
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登ってますねー (こた)
2008-08-14 00:28:03
こんばんは、ご無沙汰してます!
cyu2さん、登ってますねー
しかもテントかついで。
こういう清々しい景色は長らく見てないですけど
やっぱりいいですね。
僕も山にもぼちぼち復帰します!
まずは北欧で。
今後ともよろしくお願いします。
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さすが・・・。 (ホホホ)
2008-08-14 09:30:37
た、た、隊長ー!!
き、き、きれいっす!
じ、じ、自分、引き籠もりっす。
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いいなぁ、大展望 (ゴン太)
2008-08-14 19:48:21

なつかしい… 私が、生まれて初めてテント泊したのが、黒百合平でした。

テント装備のまま天狗岳を登って下山は稲子湯だったのですが、登る最中にテントを谷底に捨ててしまいたくなったのをいまでもよく思い出します。

そしてやっと登り着いた山頂はものすごい風とガスだったのです。今度来る時は大展望をと誓って下山したのですが、いまだに天狗岳には再登頂してません(笑)。

cyu2さんが代わりに見せてくださったので、ああ、晴れていればこんな風に見えるのか、とよくわかりました。
絶対晴れるとわかっていればもう一度登りたいのですが、たぶん、私が行くとガスっちゃうんだろうなぁ…(笑)。
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夏の北八つ (nobu)
2008-08-15 13:04:26
いいですね。あの苔むした感じがなんとも。

それにしても、雷と雨と雹のおまけつき。
夏山天候の一番気になるところですよね。
天狗は雪の季節に一度登ったのですが
雪と風がすごかったので頂上へは断念してしまいました。
今度登るとしたらやっぱり春か夏かな~。
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Unknown (cyu2)
2008-08-17 22:06:47
リブルさん>
こんばんは、レス遅くなりスイマセン。
そうなんですね、北八ヶ岳、確かに交通の便はいいほうですし、行き易いところですね。
私も良く足を運ぶエリアとなりました。
西天狗?行きませんでしたよ~(笑)どうしてこう、ひとつ達成すると面倒くさく感じちゃうんでしょう?
多分目的が「ビール」だからなんでしょうね・・・

御殿湯、¥2000払えば昔ながらのほうに入れる、というウワサでしたのでそのつもりだったんですが、
入浴だけなら日帰り専用、と、断られてしまえば諦めるしかないんですよね・・・寂しい。

なぜか冷泉は入っているうちに冷たいはずなのにカラダがじわ~っと温かくなってきて・・・私にあってたのかもしれません

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Unknown (cyu2)
2008-08-17 22:09:12
こたさん>こんばんは。といってももうイッテQしちゃった頃でしょうか?
また元気な「こた流の旅」を拝見できるかと思うとウレシタノシ♪です。
いいな~~~ムーミン。
私がそこへ行ったら大散財間違いナシ!です!
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Unknown (cyu2)
2008-08-17 22:12:03
ししょー>こんばんワン★
スーも心配でしたが、ししょーの膝も心配してましたよ、少しは良くなられましたか?
セミの季節なのでなおさら引き篭もりでしょうか・・・

ビアマウントにお誘いしたくても膝が心配なので・・
自粛しておりますが・・・
歩きたくなったらいつでもお供しまっせー
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Unknown (cyu2)
2008-08-17 22:20:41
ゴン太さん>こんばんはー!
え~そうだったんですか!初めてのテント泊とはそれは忘れられないですよね~!
天狗をテント装備で・・・それはそれはお疲れ様でした
がんばればなんとかなりそうな所でしたが(結果論)天気が悪かったら辛いでしょうに・・・

私は相変わらず地図読みできないですが、それでも少しだけ進歩して、自分の力量が解って来たので、
テントで体力を残していける範囲以外は近づかないように地図とにらめっこです(笑)
基本は「翌日の仕事に支障が出ない範囲でがんばる」です。

そうそう、土曜日に天狗で雷の時間帯にいた人たちも多かったようなんです。
温泉で話してる数名のハナシを聞いたところ・・・
あそこで強風も辛そうですよね・・・
ホントに穏やかなときに登れてお空に感謝してます。

稲子湯いかがでしたかー?
返信する
Unknown (cyu2)
2008-08-17 22:26:26
nobuさん>こんばんはー!遅くなってすいません。
そろそろいよいよお出かけの時期でしょうか?タノシミ。

nobuさんのレポ、拝見してますよ~モチロン。
私たちには雪の時期なんて到底無理!ですが。
吹雪いてたら落ちるでしょ?!きっと!コワイ~~~

実は去年蓼科山でまだ山慣れないのに無理しちゃったから、ツライイメージの北八だったのですが、
今回楽しかったんで去年の悪いイメージを払拭できました。
徐々に南へ責めていくつもりです・・・
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